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旅行関係者ら「上がり三ヶ寺」歩く/JTBが四国4県で歩き遍路ツアー同時開催

 大手旅行会社の㈱JTB中国四国(四国4県4支店)と、JTB協定旅館ホテル連盟(四国4県4支部)が手を組んで企画したイベント「歩き遍路ツアー」が3月13日、四国4県で同時開催された。
 イベントは、観光客の受入機関である旅行関係者を対象に、四国遍路の魅力を直接肌で感じてもらおうと実施しているもの。今回で3回目。
 香川県のツアーには、約60人が参加。今年は逆打ちの年にちなみ、「志度寺(86番礼所)、長尾寺(87番礼所)、大窪寺(88番礼所)」の上がり三ヶ寺を逆回りに、約24㎞を歩いてまわった。
 この日は先達も同行し、弘法大師「空海」や、遍路にまつわる小話を織り交ぜながら、「逆打ちは3倍のご利益があります」と説明。その理由に、「逆打ちになると道標(案内標識)が見えなくなるので苦労します。それと1年間ですべての礼所をまわりきらなければいけないので大変です。順打ちよりも苦難を伴うことから、それだけ値打ちも大きいというわけです」と解説した。
 また各礼所では、真言宗のお経「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を3回唱えるなどして参拝。志度寺に到着した際には、「五重塔がある礼所は香川県に3つ、高知県に1つの、全部で4つあります。その1つが志度寺です」という予備知識を授ける話しもあった。
 はじめて遍路を歩いたという参加者は、「とにかく24㎞の距離はキツかった。でも、すれ違うお遍路さんから挨拶されたりすると心が一気に救われる。この気持ちは遍路を経験しなかったら気付けてないと思う」と、清々しい笑顔だった。


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