県内大学への進学者増目指す/大学コンソーシアム香川、総会で広報活動の尽力決意
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香川県内の大学等で構成する団体「大学コンソーシアム香川」(長尾省吾会長=香川大学学長)の総会が6月10日、県庁であり、平成28年度の事業計画や収支予算などを決めた。
同団体は、県内大学のイメージアップを図る情報発信や、県内高校との連携強化を目的に、昨年9月に設立。現在5大学2短大、1高専の8校が加盟しており、昨年度は県内の高校5校で、県内大学等の理解を深める「合同進学説明会」を実施するなどしている。
この日、同団体に加盟する大学の学長らが出席。はじめに長尾会長が、「香川県出身で県内の大学に進学する学生数は増えている。若者の定住人口を増やし、地域活性化に貢献したい」と、あいさつした。
今年度の事業計画は、広報活動と合同進学説明会に尽力する方針。広報活動としては県内の高校生と、その保護者らに、県内大学や短大、高専への興味関心を抱いてもらおうと、各大学のオープンキャンパスや学校説明会、香川県の「魅力ある大学づくり」についての広告記事を7月、新聞に掲載する。
また、県内大学等への進学者を増やすため、希望する高校には、各大学の学校案内や募集要項、オープンキャンパスのチラシなどを置く専用スペースを設け、自校の情報発信に努める。そのパンフレットスタンドの購入や設置にかかる費用は、同団体が負担する。このほか、昨年度に引き続き、県内の高校7校(県立6校・私立1校)で合同進学説明会を開催する予定とした。収支予算については、香川県と同団体に加盟する大学等から集めた会費を、これらの広報活動にあてる。
今後は、同団体の認知度を高めるため、香川県のホームページや、フェイスブックのようなSNSを活用した周知も行っていく見通し。