小規模事業者の連携促進に尽力、総会で事業方針固める/香川県中小企業団体中央会
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県内の協同組合等で構成する「香川県中小企業団体中央会」(高松市福岡町)は6月15日、高松市木太町の高松国際ホテルで通常総会を開き、平成28年度の事業計画や収支予算などを決めた。
この日、同会の会員組合ら104名が出席。今年度の主な事業計画は、小規模事業者の連携を促進するとともに、同会の創立60周年を記念した式典を開く方針。
連携促進事業に関しては、課題解決や経営資源の補完ができる可能性を持った小規模事業者を発掘し、連携・組織化の促進を図る。具体的な取り組みとしては、県内の行政機関や支援機関を訪問するなどして、小規模事業者らの構成メンバーや活動内容を把握。その後、意見交換会を通じて組合制度や支援策、先進組合事例の情報を提供するほか、ビジネスマッチングの場も設けるなどして、新たな連携ニーズを掘り起こし、組織化につなげていく見通し。
また同会は今年、創立60年の節目を迎えるにあたり10月27日、同会場で記念式典を盛大に開催する。その際、会員のなかから優良組合や組合功労者、優秀専従役職員の表彰も行う予定としている。
このほか、国から委託を受けて実施している「ものづくり・商業・サービス新展開支援の補助金事業」について、平成27年度補正事業の採択案件は、県内で83件(6月6日現在)だったと発表。今年9月29日には、平成25年度補正事業の対象者らが、補助金を活用して開発した新製品やサービスなどを披露する「成果事例発表会」を、高松市林町のサンメッセ香川で開く。
また第三回目となる、一般者向けのイベント「さぬき産shokuフェスタ」(同会青年部主催)は10月30日、高松南部商店街三町ドームで開催するとした。
収支予算については、会費や補助金(事業収入)などから、小企業者の組織化を支援する指導事業費などにあてる。任期満了に伴う役員改選では引き続き、国東照正氏(香川県信用組合理事長)が会長を務めることになった。任期は2年間。
これらの議案は同日、すべて可決。あいさつで国東会長は、「県内中小企業の振興と発展のために全力を尽くす」と話し、気持ちを新たにした。