高松でも話題の「ベロタクシー」が運行を開始
| 経済ニュース
高松市中心部で、昨年10月から本格的に運行を開始したのが「ベロタクシー」。一度見かけると目に焼き付くそのスタイルがなんとも印象的だ。
車両は電動アシスト付きの三輪自転車を使用。“環境にやさしい新しい交通システムと、動く広告塔がひとつになった乗り物”として注目されており、観光客や子供連れの地元客の利用などで注目度が高まっている。
これを運行するのは、ベロタクシー四国パートナーの㈱オーグ(高松市北浜町 花房 伸社長)。現在5台を所有し、将来的には四国全県での展開も視野に入れる。
ベロタクシーは後席に二人乗車可能。原付に区分され、車道左側を走行するもので、基本的には高松中央公園から1.5キロ程度を運行範囲とする。1キロ500円と一般的なタクシーの初乗り運賃よりは安く設定されており、観光客向けには30分2,000円、60分4,000円という割安なプランも設ける。
一方でビジネスマンの近距離移動や、駅から病院・役場等への高齢者の送迎、夜間における子ども達の塾から駅までの移動といった需要も想定され、今後はよりPR活動も行いながら秘められた可能性を探っていくという。
ベロタクシーは1997年にドイツ・ベルリンで開発され、日本国内でも27都市で運行中。「公共交通機関を補完するという役割はもちろん、環境問題や高齢社会問題、また雇用創出や地域の活性化にも少なからずお役に立てる」と使命感を抱いており、「近距離を誰でも気軽に利用できる社会」の実現を目指す。
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