「大型観光キャンペーン」間もなく開幕へ/四国の宿泊者数、対前年比10%増目指す
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四国4県とJRグループ6社が手を組んで開催する大型観光プロモーション「四国デスティネーション・キャンペーン 以下、DC」。4月1日〜6月30日まで実施されるこの期間中、全国のJR駅構内などで4県の観光素材を集中アピールし、四国に訪れる観光客を誘う。
四国が会場に選ばれるのは14年ぶりの5回目。2月14日、開幕にあたっての共同会見がJRホテルクレメント高松(高松市サンポート)であり、4県の知事や副知事と、JR四国の半井真司社長らが出席。4県を代表し、事務局を務める四国ツーリズム創造機構の松田清宏会長は、「DC期間中(3ヶ月間)の四国の宿泊者数を、対前年比10%増にしたい」と意気込みを述べた。
キャッチフレーズは、四国4県を周遊しながら楽しんでほしいという願いを込めた「しあわせぐるり、しこくるり」とし、「学・観・遊・心・食」の5つのテーマに分けて観光素材を魅せる。
3月上旬からは、全国のJR主要駅で、四国内の観光情報や、期間中に開催される特別企画・イベント情報等を掲載した「ガイドブック」(約60万部)を並べるほか、四国各県の特徴を捉えたポスターも掲示するなどして、全国から足を運ばせるきっかけをつくる。DCに伴う個人・団体向けの旅行商品も販売していく。
また、DCの開幕に合わせ、4月1日から土・日・祝日を中心に運行する、新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」が、多度津・善通寺・琴平駅〜大歩危駅間を1日1往復する。車内では、香川・徳島の地元食材をつかった料理の提供もある。期間中は、月・金曜も走らせる(4月3日の月曜は運休)。
香川県の特別企画としては、金刀比羅宮(仲多度郡琴平町)に所蔵する、普段は見られない重要文化財や、重要民俗文化財、指定文化財を期間限定で公開する。JR四国高松駅の弁当売り場では、4月1日から期間いっぱい、DC開催を記念した駅弁を売り出す。
会見に出席した浜田知事は、「また四国に訪れたいと思っていただけるよう、観光客をおもてなしの心で温かく迎えたい」とコメントした。