香川県社会保険労務士会が総会で「働き方改革支援宣言」/新会長に植田博司氏指名
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約280名の会員らで構成する香川県社会保険労務士会が6月14日、JRホテルクレメント高松(高松市浜ノ町)を会場に通常総会を開き、政府が公表した「働き方改革実行計画」、香川県と香川労働局が策定した「香川県雇用施策実施方針」を後押ししていく「働き方改革支援宣言」を行った。
同時に役員改選では、副会長だった植田博司氏を新会長に指名した。任期は2年間。前会長の大谷義雄氏は最高顧問に就いた。いずれもこの日、満場一致で承認された。
これまで同会は、特に医療、介護、保育などの業界に対する労務環境の改善指導や、ワークライフバランス実現に向けたサポート、がん患者らの就労支援などにも尽力。今回の宣言を機に、今までの活動にプラスして、上述2つの計画・方針に基づいて行われる今後の法改正・諸施策についての円滑な実施、履行の確保にも努める。
具体的な取り組みのひとつに、「働き方改革」に関して、政府など各関係機関からの協力要請に迅速に対応し、国民の利便性向上を図るべく積極的に情報発信を行う。また同会の事務局内には、「働き方改革支援センター」を設置し、働きやすい職場環境に向けた支援をより強化する。
あいさつで植田氏は、社労士制度が来年12月に創設50周年を迎えることを前置きしたうえで、「今も我々が社会保険労務士として活躍できるのは先輩方をはじめ行政機関、関係団体の皆様のおかげ」と感謝の意を述べつつ、「これからも人を大切にする社会実現の一翼を担っていきたい」と意気込みを語った。
植田氏は、東京学芸大学教育学部卒業後、四国旅客鉄道に入社し、人事課・広報課等を歴任。平成16年10月、社会保険労務士事務所を開業。「組織と人の成長のサポート」をミッションに掲げ、評価制度・賃金制度等の人事制度構築等のハード面、加えてコーチングをベースにした組織の活性化・人事面談を通じた目標達成サポートなどのソフト面から、一人ひとりが力を発揮し輝ける組織づくりを支援している。
このほか、今年度の事業計画では柱のひとつとして、社労士制度創設50周年に関する記念事業の概要について、検討を進める方針としている。