高松・坂出にクルーズ船を/会合で山本所長「瀬戸内海ポテンシャルある」
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高松港と坂出港にクルーズ船の寄港回数を増やそうと7月6日、高松サンポート合同庁舎で「四国における瀬戸内海クルーズ振興検討会 高松・坂出WG」が開かれた。
検討会は香川・愛媛の港湾に寄港するクルーズ船の回数が、瀬戸内海沿岸の他港や太平洋側の港湾(高知)と比べて少ない状況にあるとして、四国地方整備局が今年4月28日に設置。観光や交通、港の関係者ほか、香川県や愛媛県、四国運輸局などの行政機関らで構成される。5月22日には検討会としての初会合が開かれ、現状や課題を報告した。
その各港の詳細については、WG(ワーキンググループ)が検討を行うとして、このたび、第一回目の高松・坂出WGが開催された。
同日、(一財)みなと総研財団 山本三夫クルーズ総合研究所長を招いた講話があり、「クルーズを取り巻く最近の状況」と題したテーマのもと、世界のクルーズ人口や日本の寄港動向などを解説。
山本所長によると、瀬戸内海における外航クルーズ船の寄港実績は、2014年と2016年を比べて約2.1倍の伸び。瀬戸内海には船から眺める多島美の風景や、3つの本州四国連絡橋(明石海峡大橋・瀬戸大橋・瀬戸内しまなみ海道)の真下を通過できる魅力などを説明し、「(瀬戸内海には)内航・外航・大小問わず多様なクルーズを提供できるポテンシャルがある」とした。