今までありがとう/田村神社で四国最大規模の「人形供養祭」
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高松市一宮町の田村神社(池田博文宮司)で12月23日、四国最大規模の「人形供養祭」があった。
祭は明治から営まれている伝統行事。古くから人形には魂が宿ると言われ毎年、県内外から役目を終えた日本人形や雛人形、ぬいぐるみなどが持ち込まれ、神火で供養している。今年は約4万体が寄せられた。
この日、境内に山積みされた人形に神職が祝詞(のりと)をあげた後、本殿から授かった炎を点火。参拝者らは一気に燃え上がる人形の姿を名残惜しそうに見守った。
祖父母からのもらいもので、50年以上も大切にしてきたという「こけし」を供養しにきた高松市の女性(59歳)は、「部屋を整理したいけいど捨てるに捨てられなくて。やっぱり人形には愛着があるので、こういう形で別れを告げられてよかった」と話していた。