「文章はこうやって書いて」経営セミナーに元記者の中村氏、伝わる文章術伝授
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元新聞記者で中小企業診断士の中村かおりさん(ことば経営代表)が講師を務める経営セミナー「伝える力を掘り下げる」が3月25日、高松商工会議所で開かれた。中村さんは「伝わる文章には一定のルールがある」として、タイトルの決め方や文の組み立て方などを丁寧に説明した。
セミナーは、(一社)香川県中小企業診断士協会(高松市林町 山下益明会長)の主催。この日は二部構成で行われ、企業経営者らなど約40人が参加した。
第一部の講演で中村さんは、文章を書く際、「タイトルを考える要領で、文章も伝えたい内容は1つに絞ること。それとタイトルを一言で表現できない文章は、いざ書いて読んでも後で分かりにくい場合が多い」と指摘。次の分かりやすい文章をつくるテクニックの話しでは、「一旦箇条書きにして不要な要素をカットしていくと良い」とアドバイスした。
このほか、「カップラーメンは…食べた」など、主語と述語が合わなくなった文章を例に「読みにくい悪文の大半は誤字脱字や文法ミス」と強調。「述語まで書き終えたら主語に戻っておかしくないかチェックするクセをつけて。文法ミスは徹底してゼロに」と呼び掛けた。
その後、第二部の講演には、伝統工芸のプロデュース会社・ツタエル代表の尾田美和子さんが登壇。今の事業の柱となる「西陣織のベビーシューズ」をつくる縫製工場に対し、改善点や修正点を行程毎に細かく作業依頼書に反映させたことで、シューズの仕上がりが想像以上のものに変わったとするエピソードを紹介した。