「将来の夢はこれだ」/ 子ども向け教育プログラム「ドリームシップ号出航式」大盛況
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親子で子どもの夢実現に向けた人生設計を考える教育プログラム「〈夢・志プロジェクト〉ドリームシップ号出航式」が4月1日、高松商工会議所で開かれた。この日参加した105人の小中学生らは、ワークシートを頼りに自分の夢を発見。終わる頃には、「僕は人気のある小説家」、「私は患者に寄り添うお医者さん」など明確な目標が次々と挙げられた。
プログラムは企業経営者らを対象に、社員教育の考え方などを教える大坂塾塾長の大坂靖彦氏(非営利㈱ビッグ・エス インターナショナル社長)が考案。30年以上の企業経営のなかで実践してきた社員教育の手法と、これまで培ってきた人生設計のノウハウをベースに、子ども向けにリメイクした。親子との会話を通じてシートの質問項目を埋めるうちに、自然と自分の将来像(夢)が浮かび上がる仕組みになっている。
昨年10月に岐阜県関市で初開催し大盛況。高松市で開かれるのは今回が2回目(実行委員長=黒川 保社長(㈲たも屋)、後援=高松市、同市教育委員会など)。今年5月にはドイツ・ベルリンでの開催も決まっている。
この日、子どもらは、「はじめての友達」や「両親とよくした遊び」、「楽しくてやめられないこと」など、事前に家族と話し合って自己分析してきたシートをもとに、自分がなりたい或いは興味のある職業を親子で相談。最後のワークでは、「夢・志」の項目に具体的な目標(職業)を明記し、それを実現するために今後どんなステップを踏んで頑張るかなどを決意表明として書き込んだ。その後の希望者による発表では、それぞれの夢を皆の前で宣言。参加者全員にメダルが授与された。
このほか、別室で保護者を対象にした大坂氏のミニセミナーも開催。講演で大坂氏は、「親が否定するばかりでは、子どもの発想力という大事な芽を摘み取ってしまう。今一度、子どもとの接し方を見直し、個性を尊重しつつ気付く力、考える力を育ててあげてほしい」と呼び掛けた。