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クラシック音楽をもっと身近に

 ディノス・セシールが2008年より毎年開催しているニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル高松公演。地域貢献を目指したコンサートとして7年目を迎えた今年は7月10日(木)に開催される。
 会場はアルファあなぶきホール。
 第一部は香川県出身のクラリネット奏者 宮野聖子さん(東京藝大附属音楽高校3年)をゲストに迎え、モーツァルトのクラリネット協奏曲イ長調K.622などを演奏予定。第二部では毎年人気の企画 四国二期会と落語家のコラボによる落語風オペラを上演する。今回は名曲を集めたガラ・コンサート形式で、語りは三遊亭楽生師匠が務める。
 公演前日には、ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルのメンバーが高松市の古高松小学校を訪問し無料コンサートを実施。約640名の全校児童、保護者、教職員らを前に本格的なクラシック音楽を披露するほか、同校吹奏楽部との共演も予定されている。


ことでん新社長に真鍋康正氏

 高松琴平電気鉄道(高松市栗林町)は18日、真鍋康彦社長が会長に、取締役の真鍋康正氏(写真)が新社長に就任する人事を発表した。
 真鍋康彦氏は、同社が民事再生法を申請した翌年の2002年3月、同社顧問に就任。地裁から再生計画の承認を受けた後、同年8月に社長就任し、ことでんの再生に尽力した。安定した経営地盤の構築が進んだことから、新体制への移行を決めたもの。
 真鍋新社長は1976年10月10日生まれ。一橋大学卒。


ANAの客室乗務員が「すずらん」贈る

 入院患者に一日でも早く元気になってもらおうと6月11日、ANAグループの客室乗務員が高松赤十字病院(高松市番町)を訪問し、「幸せ」の花言葉を持つすずらんの鉢植えと、すずらんの香りがするイラスト入りのしおりを贈った。
 この活動は全国で行われていて、昭和31年から毎年実施。各都道府県出身の客室乗務員が全国47箇所の赤十字病院をはじめ、その他病院や介護施設を訪れて入院患者の幸せを願う社会貢献活動の一環。

さらに詳しい内容は6月25日号で。


香川県よろず支援拠点が誕生

 中小企業・小規模事業者への経営支援を目的とした「香川県よろず支援拠点」が、高松市林町2217-15香川産業頭脳化センタービル2階に開所した。
 経産省が地域の支援機関と連携し、各都道府県に整備したもので、県内ではかがわ産業支援財団が設置支援機関に選ばれた。

 総合的・先進的アドバイス、支援チーム等の編成支援、相談内容に応じた適切な支援機関の紹介・取り次ぎをするワンストップサービスが主業務。

 コーディネーターの本多八潮氏ほか6名のスタッフが対応する。
 相談は原則として要予約。相談受付は平日8時30分〜17時15分。電話087-868-6090


人工知能を資産運用に活用

 1990年代から健康食品ブームに乗り全国に名を轟かせたミロヴィーナス(東かがわ市 小西 覚社長)グループ。団塊世代のリタイヤが増え消費流通が縮小することを見越し、2009年3月M&Aにより健康食品部門を譲渡。流通事業から次のステップとなる金融システムの世界へ進んだ。
 現在、同社グループは保有する資産運用会社として新境地を開拓しようとしている。
 今春、グループ会社のひとつ、サプリサプライをAI ASSETへと社名変更。投資を軸としたマーケティング事業を本格化する。
 資産運用は流通事業に軸足を置いていた2006年よりテスト的に取り組んでおり、その後も様々なデータやノウハウの蓄積に成功している。
 近年、人工知能の分野で国内トップレベルのスキルを持つSEと協力し、開発を進めていたAI(人工知能)システムが実用化レベルまで完成。今年度より本格運用に乗り出す。複数の金融数値を日々コンピュータに学習させ、金融商品(日経平均)の相場の上昇下落を予想。その判断により金融商品を売買するというものだ。社内4台、社外で2台の人工知能ソフトを搭載したパソコンを稼働、5名のスタッフで運営する。
 直近ではIBMが人工知能を開発し金融や医療サービスに展開を目指すと発表するなど、世界の名だたる企業グループや投資ファンドが人工知能の開発をしていると思われるが、日本国内、しかも四国という一地方で人工知能革命が誕生となれば、話題性は大きく注目されることになりそうだ。
 コンピュータ任せの自動発注ではなく、あくまでも売買の最終判断は人間が行う。運用は取引実績のある地銀を窓口に行うという。
 「人工知能とは人間の知的営みをコンピュータに行わせるプログラム。論理的な推論をおこなうことや、過去の経験から学習して知的、発展的な判断をしていく。
 昨年までは幾度となくシミュレーションを繰り返し、実用性のテストを重ねた。現在は実際に投資を実行している状況で、ばらつきはあるが納得できるパフォーマンスを計上できている」(小西社長)
 AI事業はAI ASSETが担当し、グループのケンコープロジェクトおよびケンコースマイルライフからの支援を含め、月間の売買取引額は5億円程度を想定。1年後には月間の売買取引額を10億円から15億円に引き上げる。まずはAI ASSETの優良法人化を第一目標とする。
 国内の中小企業で人工知能システムの開発から運用まで実施するケースは皆無であろう。かつてベンチャー起業家として、12年間でグループ申告所得50億円超を計上するなど、日本の流通をリードした風雲児ミロヴィーナスグループは、新たなる金融システム構築に向けた夢の挑戦を始める。

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