ホーム更新情報経済ニュース

更新情報

新感覚インターンで学生ら学び/香川大で「産業人材育成フォーラム」

 香川大学の学生らが新感覚のインターンシップに参加した学びを報告する「産業人材育成フォーラム」が2月22日、高松市幸町の同大学であった。
 フォーラムは(一社)香川経済同友会(竹内麗子・矢野年紀両代表幹事)と同大学の主催。このインターンシップは、受け入れ企業から解決したい悩みを聞き、参加学生がゼミなど指導教員のサポートを受けながら課題解決に取り組むというもの。自らが考えアクションを起こす「実践型」になっているのが特徴で、2005年からはじめた。
 今回、学生らを受け入れた先は、島乃香㈱、㈱セリックス、新日本ツーリスト㈱、香川県花き園芸協会。同日は工学部、農学部、経済学部の学生が個人やグループになって活動内容を発表した。
 旅行会社と「地元再発見の旅」をテーマに高松市や観音寺市、多度津町などを巡るバスツアーを企画した経済学部の学生グループは、客の反応が良かったことを踏まえ「地元香川でのツアー商品が作れていなかった」ことを企業側の課題に挙げ、「学生ならではの発想で地域の魅力づくりに貢献できた」と所感を述べた。


「企画や演出で選ばれる店に」/日本公庫高松支店で歓送迎会対策セミナー

 飲食店の集客につながるテクニックを授ける「歓送迎会対策セミナー」が2月21日、日本政策金融公庫高松支店(和田めぐみ支店長)で開かれた。
 セミナーは、飲食店の情報検索サイトを運営する「ぐるなび」(東京都)、居酒屋甲子園、日本政策金融公庫の共催。飲食店の経営者らなどを対象に、春の歓送迎会から今後の取組みについて考えてもらおうと企画した。参加者同士の交流を深めてもらうこともねらい。
 この日、定員を上回る約60人が参加。はじめに和田支店長が「セミナーの学びに加え、飲食店間のネットワークもつくってもらえれば」とあいさつ。3部構成で行われ、第1部のセミナー講師に、ぐるなびの渡邊元気氏が登壇した。
 渡邊氏は冒頭、飲食店を取り巻く環境の変化の一つに、スマホの普及拡大やIOT(モノのインターネット)の導入などデジタル化を挙げ、「これからは人とITの融合が飲食店経営に求められる」と説明。
 また、同社調べのデータをもとに、「送別会は3月下旬、歓迎会は4月の金曜日に集中する傾向がある。ここでしっかり席を埋められるかが大事」とし、満席にする一つの方法として、「集合写真の撮影や花束、主役向けの特別料理など、利用者が嬉しいと感じる企画や演出を用意すべき」と強調。この2つを提供していない飲食店も多いことから、「自店は何が出来るのかを明確にし、ウェブなどをつかって告知するのがベター。成功すれば誕生日会や記念日などに応用し、年間を通じた売上アップもねらえる」とアドバイスした。
 その後の第2部は、参加者同士が名刺交換などを通じて交流を図る時間に。第3部は、居酒屋甲子園理事長の細川雄也氏が講師を務める基調講演があった。


「人手不足問題相次ぐ」/浜田知事と県商工会議所連合会が懇談会

 浜田知事と香川県商工会議所連合会(渡邊智樹会長=高松商工会議所会頭)の懇談会が2月13日、高松市浜ノ町のJRホテルクレメント高松で開かれた。
 同連合会に所属する各商工会議所が、中小企業の経済動向や地域経済の活性化に必要な施策について浜田知事に報告し、今後の課題や改善策などを話し合った。
 この日は高松、丸亀、坂出、観音寺、多度津、善通寺の各商工会議所の会頭らが出席。高松は管内企業の雇用状況について「人手不足感がますます強まっている。特に建設業は深刻」と説明。
 また坂出からは、企業への経営実態調査(アンケート)の結果をもとに、「多くの中小企業・小規模事業者が優れた人材を取れていない」としたほか、「商店街の半分以上がシャッターになっている」としたうえで、「後継者不足の問題」を指摘した。
 さらに観音寺も同市の人口減少を踏まえ、「人材確保に苦労しているのが現状であり深刻」とし、「ICT(情報通信技術)や外国人の多様な活用が必要」と述べた。
 これらに対し、浜田知事は具体的な人材確保について、香川労働局などと連携して年3回開催している就職面接会や、インターンシップ情報を検索できるサイトの開設などを挙げ、「香川県としても新しい施策に工夫を凝らしているところ。企業の魅力発進にも努めている」とコメントした。


「香川県民の集い」に900人/京産大名誉教授の所 功さん講演

 建国記念の日を祝う「香川県民の集い」(同実行委主催)が2月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)3階の大ホールであり、約900人が会場に足を運んだ。
 集いは毎年開催。今年はモラロジー研究所研究主幹で京都産業大学名誉教授の所 功さんが記念講演に登壇した。テーマは、「和国日本形成過程と明治維新150年」。
 講演で所さんは、「もし日本に皇室がなかったら過去の歴史はどうなっていたか。豊かでなかったかもしれない」とし、「日本は皇室を中心にまとまる伝統文化があったからこそ、平和で豊かな今日に至れると言っても過言ではない。それだけ皇室は重要な存在である」と、自身の考えを主張するなどした。
 このほか、高松第一高校の合唱部による奉唱歌もあり、「紀元節」や「香川県民歌」を参加者とともに歌うなどして、この日を祝った。


北野監督「粘り腰や気持ち負けない」/カマタマーレ讃岐、今シーズン開幕前に出陣式

 プロサッカー・J2(2部)のカマタマーレ讃岐が2月8日夜、今シーズンの開幕を前に高松国際ホテル(高松市木太町)で出陣式を開き、スポンサーやファンらと交流を深めるとともに、一つでも高みを目指して一戦一戦交えていくことを誓った。
 讃岐の昨シーズンの成績は、J2リーグ22チーム中の19位。J1(1部)に昇格できる可能性のある6位以内を目標に戦ってきたが、思うような流れを掴めず苦戦し、逆に11月19日のシーズン最後の試合結果次第でJ3(3部)に降格する可能性もあった。
 下位2チームが降格するルールにおいて、結局最後の試合(対名古屋グランパス戦)も敗れはしたが、同時に20位と21位のチームも「勝ち」には至らなかったため順位に動きはなく、この瞬間にJ2残留が確定した。
 同日の式で、北野 誠監督は、6位以内について「昨年はとんでもないことを言ってしまった」と言葉を詰まらせたが、「ただこれまで培ってきた粘り腰や気持ちは、他のチームに負けない」とし、「皆さんの力も借りながら(チームを)良い方向に変えていきたい」と決意を新たにした。 
 今シーズンのスローガンは、「讃岐ノ力 共闘」。キャプテンの高木和正選手(MF)を筆頭に、9人の新メンバーを迎えた新体制でこれからの試合に挑む。
 また新ユニフォームの胸部は、「神内ファーム」が外れて「レクザム」に。このほか背中はマルナカ、背中裾は潮製作所、左袖はタダノ、パンツは百十四銀行。トップスポンサーである各々の会社ロゴが入っている。
 冒頭のあいさつで、昨年12月に讃岐の代表取締役に就任した川村延廣氏は、「財務基盤を強化するカギは、入場者数の増加」としたうえで「香川県民全員が讃岐を香川の誇りと思ってもらえるクラブづくりに精進したい」と抱負を述べた。続いて、来賓として出席した浜田知事は、「春からずっと上位をキープし、ここぞというところで勝ち点3を積み重ねていただければ」と激励の言葉を贈った。
 讃岐の開幕戦は2月25日(日)。ホームのPikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)で、「アルビレックス新潟」と対戦する。