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「起業はこんな風に考えて」/創業シンポに銀座セカンドライフの片桐実央社長

 これから起業したいとする人らを対象にした「かがわ発!創業シンポジウム」が1月19日、香川産業頭脳化センタービル(高松市林町)であった。
 シンポは、(公財)かがわ産業支援財団(大津佳裕理事長)が主催するもので、毎年この時期に開催。今年で3回目。同日は約60人が参加した。
 プログラムは3部構成で行われ、特別講演にシニア層の起業を支援する銀座セカンドライフ㈱(東京都中央区)の片桐実央社長が登壇し、「やさしい創業教えます!夢への足掛かりをつくろう」と題したテーマのもと、起業するにあたってのプロセスを丁寧に解説。
 講演で片桐社長は昨今、50〜60代の起業家が増えていることを示したうえで、「特に職歴を活かした経営コンサルタントや営業代行等のサービス業が多い」と指摘。これを例に、「なるべく過去の経験を活かした起業のほうが売上もあがりやすく、安定もしやすい」と促した。
 また、起業が成功しやすい分野については「好きなこと、得意なこと、お金になること。この3つの観点が重なり合う市場をビジネスに考えると比較的スムーズにいく」と説明し、加えて開業資金の調達方法なども紹介した。
 その後、㈱マール(高松市円座町)の梶浦幸代社長をトップバッターとした県内創業者3人による事例発表があったほか、片桐社長を交えたパネルディスカッションも行われた。


「四国遍路の世界遺産登録に役立てて」 /高松F会が15万円を寄附

大手企業などが参画する高松F会(坂本俊樹会長=損害保険ジャパン日本興亜㈱高松支店長)が1月18日、四国4県の行政や経済団体などでつくる「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会(千葉 昭会長)に対して寄附金15万円を贈った。
 F会(芙蓉懇談会)は、みずほファイナンシャルグループをはじめとした芙蓉グループ64社で構成する親睦団体。機関誌の発行ほか、ビアパーティーや情報交換会などのイベントを定期開催し、会員企業間の交流を図っている。
 高松F会は、その香川県版。昭和42年に設立され、現在は15社が参画している。今回の寄附金は、イベントで集めた募金や会費から捻出した。
 この日、香川県庁で贈呈式があり、坂本会長と窪 保彦香川県文化芸術局長(同協議会副会長代理)が出席。坂本会長から窪局長に目録が、窪局長から坂本会長には感謝状が手渡された。
 あいさつで坂本会長は、「F会としても四国八十八箇所霊場と遍路道の世界遺産登録を是非応援したい。頑張ってください」と述べ、窪局長は、「四国遍路は歴史も古く、今や世界中から人が訪れる生きた文化遺産。その素晴らしい価値を証明していくためにも、寄附は学術研究や普及啓発に使わせていただきたい」と話した。
 高松F会は、これまでも大きな震災被害があった熊本県などに義援金として寄附を行っている。


「募金百貨店プロジェクト」/「家庭で使えるモノ寄付して」吉田建設が参画、24社目

 (社福)香川県共同募金会(高松市福岡町 八木壮一郎会長)が実施する赤い羽根共同募金「募金百貨店プロジェクト」にこのほど、吉田建設㈱(高松市牟礼町 吉田健二社長)が参画することになり、1月9日に同社で覚書の調印式があった。プロジェクト参加企業としては24社目であるが、高松市内の工務店としては初の参画となる。
 同プロジェクトは、企業が本業などで得た利益の一部を寄付する企画で、共同募金会が窓口となって地域で福祉活動を行う施設や団体に寄付するというもの。
 本件は本業とは離れた珍しいケース。原則毎月第二日曜日を「たまごの日」に指定し、家庭で使えるけど使わなくなった服や本などを同社に持ち込めば、先着30人に卵1パック(6個入)をプレゼントする。
 一点からでも構わない。持参されたモノは後にリサイクルショップで換金し、その全額を共同募金会に寄付し、高松市内の社会福祉活動の一部に役立てる。
 同社によると、新築やリフォームを手掛けることから片付けを行う際、家庭に眠っているモノを捨てるのではなく、何かに活かせないかと「たまごの日」の企画を発案。すでに昨年11月から行っており、11月と12月の持参品を換金し、約1万円を寄付している。今後も「たまごの日」を続けていく方針としている。
 同日の調印式には、吉田社長と石田雄士香川県共同募金会副会長(高松市共同募金委員会会長)が出席し、覚書を交わした。
 式で石田会長は、「これからも募金に関わるすべての運動に共感を持っていただけるよう努めたい」と述べ、吉田社長は、「まだ金額は微力だが、もっと地域に認知されることで良い循環の輪を広げていければ」とあいさつした。


ミラクルアニマルで畜産革命

 ストレスとの戦い、これは人間社会だけの悩みではない。家畜や家禽、ペットも同じくストレスを感じている。
 いま、アニマルウェルフェアという発想が注目されている。動物のストレスを軽減し、健康に生きる環境を提供すること。
 ストレス負荷の高い窮屈な鶏舎で育つ鶏と、放し飼いにされた鶏では、産み落とした卵重に違いがある。乳酸菌酵素で家禽の免疫力を向上させ、腸内環境を改善、ストレス軽減へと繋がるサプリメント「ミラクルアニマル」が養鶏業界で注目されている。
 開発元は乳酸菌発酵技術により完成させた植物発酵エキスを中心とした健康補助食品の製造販売およびOEM供給などを行う㈱機能性食品開発研究所(岡山市北区 池田 昭代表取締役)。
 発酵食品学、畜産利用学を専門とする岡山大学名誉教授 宮本 拓氏が顧問を務める同社では、大手食品メーカー、化粧品メーカーに対しても原料を供給。
 今年5月、岡山県の中心 吉備高原に整備した最新工場で、乳酸菌植物発酵エキスの研究開発から製造までを一貫でおこなう、より安心安全の製造体制を整えた。
 エキスの製造工程は、まず契約農家等から果実や野菜を直接仕入れ、検査、洗浄ののち沖縄産黒糖の浸透圧で発酵エキスを抽出。
 抽出液に粉末原料や熱水抽出した原料を混合し、10種類以上の乳酸菌で3年以上の長期発酵・熟成を経て完成する。
 同社の農水産事業部は、農業用の液肥と動物用サプリメント「ミラクルアニマル」を展開。同品は2000年代初め、錦鯉向けサプリとして誕生したもので、国内外の鯉生産者から高い信頼を獲得。
 5年前から鶏、牛、豚など家禽家畜向け商品のラインナップを強化してきた。
 同事業部マネージャーの末吉史明氏は「当社の植物発酵エキスは、人間が摂取して健康を高めるもので、当然のことながら家畜や家禽にも効果的。
 育成段階で鶏の飲み水に混合させるだけで、快適な飼育管理のもとストレスなく育ち健康寿命も長くなる。
 健康な鶏から産まれる安全安心な鶏卵は味も格別。経営的メリットも非常に大きい」と、数多くの養鶏場で導入実績を持つミラクルアニマルに絶対的自信を見せる。
 研究開発室スタッフも「この20年、家畜業界の飼料添加はアンチバイオティクス(抗生物質)からプロバイオティクス(生菌剤)へと移行してきた。
 当社の商品は生体に良い成分を摂取し、免疫賦活作用、抗酸化作用など生理活性作用を促進するバイオジェニックスという考え方のもと、微生物発酵によって生産された有用成分を活用している。
 新しいタイプの添加飼料の先駆けになるのではないか」と期待を高める。
 ミラクルアニマルはサンプル品の無料提供を随時受け付けている。家禽や家畜の健康増進に、ぜひ一度試して欲しい。
 事業のベースである「人の健康」をサポートする商品群でも、近年はOEM供給に加え、自社ブランドの充実にも注力している。
 TEL086−214−5888


「KAGAWA観光パートナー」/第一号に香港旅行社社長の袁 文英氏

 香川県はこのたび、香港から香川県へ観光客を送り込むことに尽力する香港旅行会社社長の袁 文英氏を「KAGAWA観光パートナー」として任命した。
 観光パートナーは、香川県が創設した「KAGAWA国際パートナー事業」のひとつ。同事業は海外で香川県のPRに力を入れるなど、さまざまな分野の心強いパートナーとして連携を図っていきたい人を知事が任命するもので、今回、第一号に観光分野において袁社長が選ばれた。
 創設されて間もないこともあり、同事業としても今回が初めての任命となる。香川県によると今後、名称を変えながらパートナーの分野を増やしていく方針だという。
 12月15日午前、その任命式が香川県庁であり、浜田恵造県知事から袁社長に任命楯と観光パートナーの名刺が贈られた。式で袁社長は昨今、インバウンド(訪日外国人)が増えてきていることを踏まえ、「香川県は少しホテルが足りていないような気がする。もっと増やしてもらえると有り難い」と要望するなどした。袁社長の旅行会社は、国内向けの旅行商品を積極的につくっており、香港から毎年約10万人を日本に送客している。
 またこの日の午後からは、「香港 観光セミナー」が高松市サンポートのかがわ国際会議場で開かれ、講師を務めた袁社長は、海外から観光客を受け入れるにあたって必要なサービスの特徴などを説明した。