ホーム更新情報経済ニュース

更新情報

訪日外国人の受入れ体制強化/「観光ビジョン推進四国ブロック戦略会議」初開催

 四国運輸局(高松市松島町 瀬部充一局長)と、四国地方整備局が4月27日、四国運輸局松島庁舎5Fの特別会議室で、「第一回観光ビジョン推進四国ブロック会議」を開催した。
 会議は、訪日外国人旅行者数を2020年に4千万人、2030年には6千万人にする政府の目標達成を背景に、四国地域でも受入れ体制の整備や観光資源の魅力向上などを図る必要があるとして、新たに設置されたもの。平成27年3月11日に四国運輸局と四国地方整備局、大阪航空局、4県、関係事業者らを構成員に立ち上げた「訪日外国人2000万人の受入に向けた四国ブロック連絡会(昨年6月「訪日外国人旅行者の受入に向けた四国ブロック連絡会」改称)」に関係省庁などをメンバーに加え、発展的に改組した。
 この日、会場には観光関係者らなどが出席し、はじめに瀬部局長が、「四国の誘客促進、観光振興に向けて有意義な情報交換ができる場にしていければ」とあいさつ。会議では、各機関から四国における訪日外国人の状況や、IoT(モノのインターネット)を活用した観光分野への取組み等の施策が説明された。
 次回の会議は12月に開催する予定としている。


「高松ーソウル線」がこの4月で25周年/LCC化、増便効果など今年3月利用客最多

 平成4年4月20日に就航した、四国初の国際定期路線「高松ーソウル線」が、今年4月で就航25周年を迎えた。
 「高松ーソウル線」は開設後、韓国の航空会社「アシアナ航空」がおよそ24年間半にわたり運航。昨年10月7日にアシアナの子会社で、格安航空会社(LCC)の「エアソウル」が路線をそのまま引き継いだ。
 これを機に、同月19日には週3往復を、週5往復に増便し利便性はさらに向上。同路線は通算(今年3月末まで)で約86万人が利用したとみられ、これは同空港国際線利用客のおよそ65%を占めるとされる。
 利用者のピーク月は今年3月。LCC化で手軽な料金でフライトできるほか、増便の影響、春休みも重なるなどして六千三百人超という過去最多を記録した。六千人を超えたのは今年3月がはじめてという。現在の運航スケジュールも、木曜と土曜以外の週5往復で変更はない。片道約1時間40分で香川県と韓国を行き来できる。
 4月21日、同空港の国際線搭乗待合室で25周年を記念したセレモニーが開かれ、浜田恵造県知事(高松空港振興期成会会長)や、チョ・ジンマン経営本部長(エアソウル㈱)をはじめとした関係者らが出席。くす玉割りが行われた。式で浜田知事は、「同路線の利用を促し、高松空港がますます発展していくよう努めたい」とあいさつ。チョ経営本部長は、「今後も両国の交流拡大、同路線発展のために最善を尽くす」と決意を新たにした。
 ちなみに、この日の仁川空港(韓国)から高松空港行きの搭乗客数は177人(搭乗率91.2%)。折り返しの便には161人(同83.0%)を乗せた。


「真空バルブ・真空遮断器」の新工場建設、来年1月竣工目処/三菱電機㈱

 大手電機メーカー・三菱電機㈱(東京都千代田区)はこのたび、丸亀市蓬莱町に構える「受配電システム製作所(越智与志夫所長)」に、すでに同敷地内の別々の工場で生産を行っている、国内トップシェアの主力製品「真空バルブ」と「真空遮断器」の製造設備を一ヶ所に集約する新工場を建てる。
 現在の同製作所新工場対象製品の売上は約90億円。一貫生産体制を確立するなどして効率化を図り、2025年には今の売上3割増(120億円)にする方針だ。
 新工場は、鉄骨造2階建て。延べ床面積はおよそ一万四千㎡。既存の生産・試験ラインを新構築するほか事務所・設計エリアも設ける。
 今回の工場は、香川県の助成措置対象になっていて、投資額は44億六千万円。すでに着工しており、来年1月には建物が竣工する見通し。翌2月に設備を移設し、同年7月から本格稼働を開始する予定。これに伴い、必要な人員を新規雇用する計画としている。
 「真空バルブ」は、真空遮断器の主要部品。「真空遮断器」は、主に配電盤などに搭載されているもので、何らかの原因で故障した際、事故につながる電流を遮断することで、他の回路や設備を保護する役割を担う機器。
 同社によると、両製品の市場は、再生エネルギー関連設備の導入や電力、鉄道、工場等での既設配電設備の更新などにより、国内外で需要拡大が見込まれているという。新工場建設に踏み切った第一の理由がこれにあたる。
 このほか、「モノのインターネット(IoT)」を活用したシステムも導入し、生産性・品質向上につなげる。新システムでは受注から組立、出荷までの生産情報を一元化し、改善サイクルの高速化(見える化・分析・改善)で、納期を短縮し且つ、高品質な製品の生産を実現させる。さらに、サプライヤともインターネットを通じた情報共有で、部材の「ジャストイン供給」を可能にし、ボトルネックを改善する。
 また、三菱電機製のLED照明や空調機、変圧器など最新の高効率機器を導入し、「環境・省エネ対策」に配慮する。さらに、ビオトープ(野生生物が生息できる空間)を構内に整備し、自然と調和した工場に仕上げていく。
 越智所長は、「(真空バルブと真空遮断器の)需要拡大に対応できる生産能力の確保と製品競争力の強化を実現し、さらなるシェア拡大と海外での新規市場開拓を図りたい」と話している。


香川初、高松帝酸が「移動式水素ステーション」開所/燃料電池自動車乗りやすく

 高圧ガスなどの製造販売を手掛ける高松帝酸㈱(高松市朝日町5-14-1 太田賀久社長)が4月17日、これまで整備を進めてきた「移動式水素ステーション」を、本社敷地内に開所した。CO2排出ゼロの水素を燃料にして走るエコカーの普及拡大が目的。「(その供給施設となる)水素ステーションの整備は欠かせないが、大都市圏に比べ、中四国地域はまだまだ進んでいないのが現状」として、同社が香川県ではじめてステーションの運営管理に身を乗り出した。
 ステーションは、大型トレーラーに水素圧縮機や蓄圧器、ディスペンサーなどを搭載し、燃料電池自動車(FCV)に水素エネルギー(燃料)を供給できるというもの。四国岩谷産業㈱(高松市東ハゼ町 眞部晴夫社長)から購入した。
 1時間あたり、FCV2台の満充鎮が可能で、満タンにかかる時間はおよそ3分。1㎏あたり一千五百円(税抜)で販売している。専用ホームページからの事前予約制(現在準備中)。
 「移動式」と称しているが、基本的には本社敷地内に置く。環境等に関するイベントの際には持ち込むなどして、ステーションをアピールしていく方針としている。
 この日朝、ステーションの開所式が高松帝酸の本社敷地内であり、太田社長はじめ、浜田恵造知事や大西市長ほか、関係者らが出席。テープカットが行われた。式で太田社長は、「今後もカーディーラーと協力し、FCVの普及拡大、地域経済の発展に貢献できるよう努めたい」とあいさつ。浜田知事は、「今回が香川県における水素社会実現に向けたきっかっけとなり、FCVが普及することを心から願いたい」と祝辞を述べた。
 式後、トヨタとホンダがそれぞれ開発したFCVの試乗もあった。
TEL:087-822-5222(高松帝酸)


「プラスの言葉で皆幸せに」 選択理論心理士の井上千代さん講演/㈱ビッグバン

 元小中学校教諭の井上千代さん(選択理論心理士)を講師に迎えた参加型の選択理論セミナー「プラスの言葉は幸せを呼ぶ」が4月7日、サンポートホール高松(高松市サンポート)の会議室で開かれた。
 セミナーは、経営コンサルティング会社・㈱ビッグバン(高松市林町 山下益明代表)の主催。「世界中の人々の幸せと成功を願って、まずは選択理論を日本の常識にする」という井上さんの掲げる方針に共感し、開催を決めた。同社によると今後も継続開催していく予定だという。 
 この日、企業経営者や経営幹部らなど約20名が参加。講演で井上さんは、「選択理論は(人が)幸せになるためにつくられたもの」と前置きしたうえで、「皆さんにとって幸せとは何ですか?」と呼び掛けた後、生まれながらにして遺伝子に組み込まれている「愛し愛されたい」など、5つの基本的欲求を紹介した。
 これら欲求を満たすには、まず人によって異なる願望(大切な人との良好な関係性等々)を頭に思い描き、それを実現するためのアクションは自分自身で選択しなければいけないと説明。ワークでは参加者がペアになり、「プラスの言葉」と「マイナスの言葉」を互いにかけ合うなどして受ける印象の違いを体感したうえで、意見を出し合った。
 同セミナーは好評につき5月10日(水)、同会場で追加開催することが決まった。時間は13時半〜16時半。参加費は一人一万円(税込)※1企業あたり2人目以降、一人五千円(税込)。また、この日は同会場近辺で井上さんを交えた懇親会(17時〜19時)もある。参加費は別途、四千円〜五千円程度が必要。
 先着20名程度。申込締切は5月1日(月)。問合せや申込等は下記まで。
TEL:087-840-0370(担当:八木)