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東日本大震災から丸6年、犠牲者の冥福祈る/瓦町FLAGで追悼

 「あの日を忘れない」。2011年3月11日に発生した東日本大震災から丸6年が経った3月11日、瓦町FLAG(高松市常磐町)8階の高松市市民活動センター情報交流スペースで追悼イベントが行われた。
 追悼イベントは、NPO法人東北ボランティア有志の会香川(藤井節子代表理事)と、香川モーターサイクル防災機動ボランティアの主催。震災を忘れず、香川県からできる継続支援を改めて考えようと企画した。
 同日、東北ボランティア有志の会香川の担当者から福島県と岩手県、宮城県ほか、昨年4月に地震に見舞われた熊本県にも駆けつけ、瓦礫の撤去作業はじめ、仮設住宅や復興住宅でうどん教室を開くなど、これまで行ってきた活動内容を報告。その後の14時46分ジャスト、参加者全員で黙祷(もくとう)し、犠牲になった多くの人らの冥福を祈った。
 また、香川モーターサイクル防災機動ボランティアの担当者からは、「人や荷物を積んで、少ない燃料で狭い道や悪路を走行できる」というモーターサイクル(バイク)ならではの機動力を活かしたボランティアへの関わり方や期待等が紹介された。
 このほか、同施設2階では、東北と熊本県の現状を写真付で解説したパネル展もあった。


テーマは「農業経営の円滑な事業承継」/4機関共催し「農業経営者セミナー」を開催

 ㈲かわかみ経営研究所(岡山市)の川上惠三社長(中小企業診断士)を講師に迎えた農業経営者セミナーが3月10日、マリンパレスさぬき(高松市福岡町)で開かれ、川上社長は参加者に、具体的な事例も交えて農業経営の事業承継に求められる重要なポイントを丁寧に解説した。
 セミナーは、香川県農業協同組合と香川県信用農業協同組合連合会、農林中央金庫高松支店、香川県農業会議の4機関が共催。農業関係者らが関心を寄せる内容をテーマに年2回開催している。今回は第2回目。
 この日、農業経営者や後継者らなど約60人が参加。はじめに松尾 浩農業担当部長(JA香川県営農部)と、松浦克典事務局長(香川県農業会議)が開会にあたっての挨拶を述べた。
 「農業経営の円滑な事業承継」と題したテーマのもと講演した川上社長は冒頭、2005年と2015年の後継者不在の農家の推移(農業センサス調べ)を示し、「約10年間で全国は25%増、香川県は36%増にも上る」と指摘したうえで、事業承継・経営承継に大事な3つのポイント(経営面・法律面・税務面)を紹介した。
 また、事業承継・経営承継するにあたり、親族内の場合、外部からの雇い入れによる場合の、各々のメリットデメリットも説明。加えて、「人生観・事業観の振り返りも必要」とし、参加者が今の農作物(事業)に携わったきっかけや、農業経営を進めるなかで大切にしてきたことなどを考えるワークも取り入れた。
 その後、川上社長を交えた意見交換会もあった。


「やる気があれば十分、知識は二の次」/ 介護福祉の5事業所が一堂に会し本音トーク

 介護福祉に携わる5事業所が集まり、参加した求職者らに介護の業界や仕事について本音を語るトークイベントが3月6日、高松市花ノ宮町のハローワーク高松であった。
 イベントは、介護職の魅力を広く伝えようと介護福祉の関係企業らで構成する「conection(コネクション)実行委員会」とハローワーク高松が協力し初開催。会場には、「マッスルスーツ」、「介護用ベッド」、「歩行器」の3つの最先端福祉用具も持ち込まれ、担当者の説明を受けながら体験できるようにしていた。
 この日は、㈱あい介護サービス、あなぶきメディカルケア㈱、㈲ケアステーション、㈱創心會、㈱ツクイの人事担当者ら5人が参加し、各々の会社の取組みや特徴を紹介。異業種から介護業界に転職してきた担当者は、「(介護は)一番のホスピタリティ産業かもしれない。経験してみてはじめて分かった。やりがいがある」という心境の変化があったことも話した。
 その後、「人事(採用)をする上で何を大切にしているか?」というテーマのもと行われたトークセッションでは、「よく聞かれるが、介護福祉の経験は問わない」としたうえで、「やる気があれば十分。知識は入社してからゆっくりつけてもらえれば」とする意見が出た。また、この日参加した企業の個別ブースも設けられ、求職者は担当者に改めて詳細を確認するなどしていた。


野菜サラダが食べ放題、「心と体が喜ぶ店」に/たも屋「林店」3月3日リニューアル

 本場讃岐うどんの専門店を展開する㈲たも屋(高松市春日町 黒川保社長)はこのほど、高松市林町に構える「林店」を改装。野菜専用コーナーを新設するなどグレードアップして3月3日朝、リニューアルオープンした。黒川社長は、「年間売上10%増が目標」としている。
 同社は、国内外にチェーン展開を進め、この3月時点で、直営店4店舗(高松市3店舗、東京都1店舗)、FC28店舗(国内7店舗、シンガポール2店舗、台湾14店舗、インドネシア3店舗、ベトナム2店舗)を経営している。林店は、高松市朝日町の本店に次ぐ2店舗目として平成18年8月にオープン。約10年経ち、内装設備や機械類が古くなってきたことを理由に、リニューアルを決めた。
 外観に大きな変化はつけなかったとしているが、店内のレジ横に、地元農家が直送する旬の野菜を集めたコーナー「桶もり野菜処」を新設。200円で食べ放題にできる。青汁も飲み放題。取組みとしては同社初。うどん店でも野菜が豊富に摂取できる環境をつくり、「うどん店は不健康」というイメージを払拭することがねらい。店舗のテーマも「心と体が喜ぶ店」にしている。
 また、リニューアルを機に、店前の空きスペースは、簡単なイベントが開けるスペースに使ってもらおうと、希望者には無料で貸し出すことにした。基本的に来店客が多い週末や祝日。他とバッティングすることがあるため、早めに要相談。ちなみに3月3日は、地元野菜の直売市が行われた。
 同日の朝8時、オープンを待ちわびた来店客が列をつくって並んだ。定番のうどんに加え早速、皿いっぱいに盛った野菜を食べた男性客は、「自分でも健康に気を使っているなという実感が湧いてくる」と喜んでいた。
 このほか、リニューアルを記念し現在、香川県を舞台とした篠丸のどかさん(香川県出身)の漫画「うどんの国の金色毛鞠」の複製原画パネルを、店内に50枚展示している。3月31日まで。観覧無料。原画は後日、期間中に来店し、応募した人のなかから抽選でプレゼントする。
 林店の座席数は100席(座敷あり)。営業時間は8時〜15時。無休。
TEL:087-899-8998


企業の数増すも、学生の数は減に/次年度卒業者向け企業説明会「かがわーくフェア」

 来年3月に大学や短大等を卒業予定の学生らを対象にした企業説明会、加えて、この3月に卒業予定の学生や中途採用希望者らを対象にした就職面接会「かがわーくフェア」が3月2日、高松市林町のサンメッセ香川であった。
 フェアは、県内の就職促進や県内事業所の人材確保を支援しようと、香川労働局や香川県などが協力して毎年3回開催している。この日は、JR高松駅やことでん瓦町駅など県内の主要駅に加え、今回はじめてJR大阪駅・JR三宮駅と会場をつなぐ無料バスも運行し、関西エリアの学生らも参加しやすくした。
 会場には、若者の雇用管理等が優良な中小企業を厚労省が認定する制度「ユースエール認定企業」を受けた3社を含める、県内に就業場所を構える企業182社(昨年同時期166社)がブース形式で出展し、417人(同435人)の学生らが参加した。業種別では「製造業」と「卸・小売業」だけで約半数を占めた。
 採用担当者は、会社概要はじめ仕事のやりがい、研修制度の充実なども丁寧に説明し、働きやすい職場環境等をアピール。学生らも熱心にメモを取るなどして、これから自分に合った仕事を探すうえでの参考にしていた。高松市出身で兵庫県の大学に通う男子学生(21歳)は、「直接(採用担当者と)話しができたことで、イメージとのギャップを埋めれた。足を運んだ甲斐があった」と、確かな手応えを感じた様子だった。
 今年の就活スケジュールについて、企業の広報活動(企業説明会等)開始は3月1日以降、選考活動開始は6月1日以降としており、昨年と変わりなしでいく。
 一昨年前の選考活動開始は8月1日以降だったが、昨年は2ヶ月前倒しして6月1日以降に。学生からすれば、企業の下調べなど選考前の準備期間は大幅に減ったものの、売り手市場が背中を押してか、さほど混乱はなかったとされる。一方の企業側は、内定辞退者が出ても繰り上げた分、採用活動の期間は伸びていたが、依然として人は集まりにくい状況で、人材確保に苦戦している模様。今回はじめてフェアに参加したという丸亀市の人材派遣会社は、「やっぱり学生との関係づくりが一番大事になるのでは。うちに興味を持ってもらえるように会社見学を呼び掛けていきたい」と話していた。
 今回、参加した企業と学生の数からも見てとれるよう、昨年同時期と比較して企業は増、学生は減という反比例。今後、ますます需要と供給に開きがでてくるものと予想される。