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ハンガリーの理解深める/香川EU協会と香川経済同友会がリーガホテルで会員交流会

 香川EU協会(西川隆治会長)と香川経済同友会(下村正治・竹内麗子両代表幹事)が共同で2月15日夕、ハンガリー出身のチェレシネーシ ラースローさん(四国学院大学教授)をゲストに招いた会員交流会を、リーガホテルゼスト高松(高松市古新町)で開いた。
 交流会は、EU加盟国の紹介を通じて、EUをもっと身近に感じてもらおうと毎年開催。12回目となる今回は、ヨーロッパのほぼ中央に位置する「ハンガリー」をテーマにもってきた。
 この日、両会員から約50人が出席。はじめに西川会長があいさつし、ラースローさんは講演で、ハンガリーの歴史を中心に解説した。
 その後は交流会があり、ハンガリーワインも振る舞われるなどして会員間の仲を深めた。


求人倍率3倍、人材確保急務/高松市国分寺町で「看護の就職面接会」

 看護の仕事に就きたい人を対象にした就職面接会が2月15日、香川県看護協会看護研修センター(高松市国分寺町)であり、求職者は自分の条件に合った職場を熱心に探した。
 同面接会は、(公社)香川県看護協会やハローワーク高松などが主催するもので、今回2回目となる。
 この日、会場には、県内の病院や福祉施設など約40の事業所が参加し、採用担当者はブースに訪れた求職者に、職場環境や夜勤の有無などを丁寧に説明した。求人票をじっくり確認していた求職者からは、「仕事自体はどこも大きく変わらないと思うので、やっぱり給料面が気になる」とする声があがった。
 香川労働局の発表によると、看護分野の有効求人倍率は3.1倍(昨年11月時点)に上るとしており、慢性的な人手不足が続いている。ある採用担当者からは、「職員が年々高齢化し、体力的に夜勤を外してほしいという要望も増えている。早急に若い人材を入れたいところ」と焦りを隠せない様子だった。
 このほか、面接会前には、社会保険労務士が働きやすい職場づくりを教える求人者向けセミナー、加えて、県看護協会の中村明美会長が看護の魅力を語る求職者向けセミナーもあった。 


「大型観光キャンペーン」間もなく開幕へ/四国の宿泊者数、対前年比10%増目指す

 四国4県とJRグループ6社が手を組んで開催する大型観光プロモーション「四国デスティネーション・キャンペーン 以下、DC」。4月1日〜6月30日まで実施されるこの期間中、全国のJR駅構内などで4県の観光素材を集中アピールし、四国に訪れる観光客を誘う。
 四国が会場に選ばれるのは14年ぶりの5回目。2月14日、開幕にあたっての共同会見がJRホテルクレメント高松(高松市サンポート)であり、4県の知事や副知事と、JR四国の半井真司社長らが出席。4県を代表し、事務局を務める四国ツーリズム創造機構の松田清宏会長は、「DC期間中(3ヶ月間)の四国の宿泊者数を、対前年比10%増にしたい」と意気込みを述べた。
 キャッチフレーズは、四国4県を周遊しながら楽しんでほしいという願いを込めた「しあわせぐるり、しこくるり」とし、「学・観・遊・心・食」の5つのテーマに分けて観光素材を魅せる。
 3月上旬からは、全国のJR主要駅で、四国内の観光情報や、期間中に開催される特別企画・イベント情報等を掲載した「ガイドブック」(約60万部)を並べるほか、四国各県の特徴を捉えたポスターも掲示するなどして、全国から足を運ばせるきっかけをつくる。DCに伴う個人・団体向けの旅行商品も販売していく。
 また、DCの開幕に合わせ、4月1日から土・日・祝日を中心に運行する、新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」が、多度津・善通寺・琴平駅〜大歩危駅間を1日1往復する。車内では、香川・徳島の地元食材をつかった料理の提供もある。期間中は、月・金曜も走らせる(4月3日の月曜は運休)。
 香川県の特別企画としては、金刀比羅宮(仲多度郡琴平町)に所蔵する、普段は見られない重要文化財や、重要民俗文化財、指定文化財を期間限定で公開する。JR四国高松駅の弁当売り場では、4月1日から期間いっぱい、DC開催を記念した駅弁を売り出す。
 会見に出席した浜田知事は、「また四国に訪れたいと思っていただけるよう、観光客をおもてなしの心で温かく迎えたい」とコメントした。


東北チャリティーイベ、福島県産食材でクッキング/試食会で参加者「旨い」と太鼓判

  福島県産の食材をつかった料理を振る舞うチャリティーイベントが2月12日、瓦町FLAG(高松市常磐町)8階のクリエイティブルームであり、食した参加者らは「どれも旨い」と舌鼓を打った。
 イベントは、東日本大震災の復興支援を目的に活動するNPO法人東北ボランティア有志の会香川(高松市牟礼町 藤井節子代表理事)の主催。
 この日は2部構成。第一部は福島県から三留弘法理事長(NPO法人食べてつながろう西会津の会)を招いた講演があった。
 三留さんは会津町で「きくらげ」を生産する農家。原発の風評被害に苦しむ農家を代表し、安全性を確認した農産物を持って全国で販売活動を行っている。
 講演では、「震災から6年が経つ今も福島県産の農産物はなかなか売れない」と偏見が残る現状を説明したうえで、「出荷も厳重な検査を通過したものしか市場に出せない。生産者としては本当に辛いところ」と真情を吐露。「でも今日をきっかけに怖がらず食べてもらえればうれしい」と呼び掛けた。
 その後の第二部では、高松市木太町で料理教室「なぁ〜ちぇ」を構える、野菜ソムリエの池田奈央さんが、福島県産の「きくらげ」をメインに、人参やトマトを組み合わせてつくるドレッシングや佃煮、ラペ、炒め物などのレシピを試食用に調理して紹介。「きくらげはスープやハンバーグに入れてもグッド。食感を楽しんで」とアドバイスした。佃煮を食べた参加者の主婦も、「確かにコリコリと歯ごたえがあって美味しい」と話し、早速調理法を確認していた。
 このほか、2階では復興支援の一環として、福島県産の米やポン菓子、ピクルスなどをお値打ち価格で販売。特にリンゴと椎茸、人参は次々と売れ、完売した。


県民千人余りが建国記念祝う/なでしこ前監督の佐々木則夫さん記念講演

 建国記念の日を祝う「香川県民の集い」(同実行委主催)が2月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)3階の大ホールであり、約1100人が会場に足を運んだ。
 集いは毎年同日開催。これまで高松市玉藻町のレクザムホール(香川県県民ホール)で行ってきたが改築のため、今年は同会場を指定した。
 この日、国歌斉唱で幕を開けた後、主催者を代表して佐伯 勉会長が、天皇陛下の生前退位の決断や、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領の誕生、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追などに触れ、「いずれも『国とは何か』を考えることにつながる。今日は改めて日本を見つめ直す機会にして欲しい」とあいさつした。
 今年の記念講演には、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」を2011年のワールドカップで世界一に導いた佐々木則夫前監督を迎えた。テーマは、「日本代表から見た日本と世界〜繋がる力〜」。
 佐々木さんは世界大会で優勝できたポイントについて、第一に「目標と夢の高揚」を列挙。「はじめはチャンピオンという、ただ漠然と無形だったものが、選手と本気で取組み、経験と反省もしっかり積み重ねてきたことで形になった」と述懐。
 また、チーム力を高めるには「正しき礼儀」も必要とし、いつも誰かに支えられている「感謝の気持ち」を忘れない姿勢が大事だったと示唆。「元々なでしこには日本人らしい、その資質があった」と評価した。
 このほか、高松第一高校の合唱部による奉唱歌もあり、「紀元節」や、「香川県民歌」を出席者とともに歌うなどして、この日を祝った。最後は全員で万歳三唱して締めた。