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若手公務員ら「香川への移住定住」テーマに議論 /国県市町連携の地方創生フォーラム

 香川県下1県8市9町、および財務本省と財務局の若手職員ら(概ね35歳以下)が一堂に会し、地方貢献や地方創生について学び理解を深める「国県市町連携 若手職員による地方創生フォーラム in kagawa」が12月15日、高松市中野町の四国財務局で開かれた。
 平成27年9月、四国財務局の若手職員が、地域連携や地方創生を目的に活動する「地方創生支援のための若手PT(プロジェクトチーム)」(寺西康博リーダー)を結成。その取組みの一環として、若手公務員同士のつながりを構築しようと同フォーラムを企画、開催する運びとなった。
 この日、60人が参加。はじめに四国財務局総務部の井上 浩部長が、「若い方々の力に期待したい。信念をもって地方創生に取組んでほしい」とあいさつ。第一部の基調講演には、香川県政策部地域活力推進課の大熊智美課長が登壇した。
 「地方創生の主役は誰か」というテーマのもと講演した大熊課長は、香川県の著しい人口減少からくる経済規模の縮小等を指摘しつつ、香川県としての対応策などを紹介。「一人ひとりの仕事が地方創生につながっている。他人ごとではなく、自分ごとに置き換えて考えることが大事」と呼び掛けた。
 その後、参加者が8つのチームに分かれて行うワークショップを実施。「若者の香川県への移住定住を促進するには」と題したテーマで議論し、最後に各チームがそれぞれのアイデアを発表した。


パワーネットが新セミナー /働く女性リーダーのための「未来塾クレッシェンド」

 人材派遣会社の㈱パワーネット(丸亀市中府町 谷渕陽子社長)は12月13日、丸亀市金倉町のPikaraスタジアム会議室で新セミナー「未来塾クレッシェンド」を開き、参加者に女性管理職者としての心構えなどを伝授した。
 新セミナーは、部下を育てながら業績もあげる女性リーダーを育成していこうと今回初開催。女性経営者や役付き女性らを対象に、全6回シリーズで実施していく方針だ。
 この日、講師を務めた谷渕社長は、「意識しないとスキルは身についてこない」としたうえで、リーダーの果たすべき役割などを丁寧に紹介。時折、「あなたがイメージするリーダー像を考えてみましょう」や、「自分の強みと弱みを分析してみましょう」と質問を投げかけるなどして参加者同士が意見を出し合う時間もたっぷり設けた。
 また、「女性のほうが家事育児などの経験から、分刻みで頭の時計が働く」という性質を見込んだうえで、長時間労働をなくし生産性向上を目指す、政府の「働き方改革」は、女性たちが中心になって実現していけるものだと強調した。ある参加者は、「頭で分かっていること、分かっていないことの整理ができた。後輩の手本になれるよう気持ちを改めたい」と話した。
 第2回は1月11日(水)、「部下との信頼を築き『チーム力』を発揮する」と題したテーマで行う。時間は9時半〜12時。会場は同じ。受講料は一回につき2人まで一万円(税抜)。※初回はテキスト代が別途一人五千円(税抜)必要。先着10社限定。問合せ等は下記まで。
TEL:0877-58-0540


高卒の内定率は過去最高の88.3%/高松工芸高校で「高校内企業説明会」

 香川県内企業の人事採用担当者らが直接高校に出向く企業説明会が12月9日、県立高松工芸高校(渡邊普二校長)の体育館であった。
 説明会は、ハローワーク高松 しごとプラザ高松(平見聡明所長)が主催するもので、県内の高校生らに地元企業の魅力を知ってもらうと平成23年度から実施している。
 この日、会場には高卒採用に意欲的な県内企業18社がブースを設け、同高2年生の生徒ら約260人が参加。一回に説明を受けられる時間は約25分間で、事前にグループ分けした生徒らが3回ローテーションする形で行われた。
 採用担当者は、会社概要をはじめ業界の動向や社員の様子、今後の展望などについて分かりやすく説明。なかには会社の特長として、男性の育児休暇を取得できる制度があることを紹介し、「家族を大事にする会社」をPRしたりする企業も。生徒らは、渡されたパンフレットや資料を確認しながら真剣な表情で話しを聞いていた。
 しごとプラザ高松の発表によると、県内の高校生就職内定率は昨年10月時点(最新)で88.3%と過去最高。一昨年同時期も86.8%と高水準を記録しており、特に企業側の人手不足が後押ししている結果とみている。


今年は「ちょっとくやしいな」本音ポロリ/高松工芸高校の生徒ら3年連続で結果残す

 全国の高校生がビジネスアイデアを競う大会「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」にこのたび、香川県立高松工芸高校(渡邊晋二校長)のデザイン科3年の生徒グループ「瀬戸内☆工芸CIRLS」が挑戦し、優秀プランと評価される「ビジネスプラン・ベスト100」に入選した。これで同校同クラス(担任:西澤智子先生)の生徒は3年連続で成果を残したことになる。
 大会は、日本政策金融公庫が主催するもので4回目。今年はエントリー総数2662件(エントリー校324校)の応募なかから勝ち上がり、ベスト100に入った。
 今回のプランは、「宝LOVEねっと ぐるっと 瀬戸内 島めぐり」というタイトルで、アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」をメーンテーマにもってきた。
 会場の島々は国内外の観光客で賑わいをみせるも、島への移動自体はフェリーの便数などからして「まだまだ不便」という現状に目をつけ、ループ線の船を運航させることでネックを解消する、というプランを考案した。
 12月9日、その表彰式が同校校長室であり、日本政策金融公庫の笠原真二高松支店長から生徒らに表彰状が贈られた。
 チーム代表の冨田日和さんは、「去年と一昨年はファイナリストに残ったこともあって正直ちょっと悔しいです。でも、ビジネスプランの考え方、プレゼンの練習もたくさんしてきたので社会に出たときに絶対に活かせると思います。3年間本当にいい経験をさせてもらいました」と、にこやかに話した。
 同校同クラスは、2年連続でファイナリスト10組が挑む「最終審査会」に出場しており、昨年は栄えある準グランプリを獲得している。
 今回の最終審査会も東京大学本郷キャンパスで行う。1月8日に10組がプレゼンし、頂点を決める。


「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」8人決定/㈱サンクラッドの馬場加奈子社長選ばれる

 日経BP社(東京都港区)が毎月発行する、女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌「日経WOMAN」はこのたび、各界で目覚ましい活躍を遂げた女性を表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017」の受賞者8人を決定。このうちの一人に、香川県の㈱サンクラッド(高松市上之町)の馬場加奈子社長が選ばれた。
 馬場社長は、一人で3人の子育てをしながら2011年、学生服のリユースショップ「さくらや」を開業。子どもらが成長するにつれ、制服がすぐに合わなくなり、「もっと気軽に安く学生服が手に入ればいいな」という自身の経験をもとにビジネスモデルを考えついた。
 子どもの卒業などで使わなくなった学生服を買い取り、手直しして格安で販売する。ネームの刺繍をほどく作業は、県内の障がい者施設に委託するなどして地域のビジネス創出にも貢献している。
 この事業は開業後、各地の母親から「私の町でも」と次々とニーズを掘り起こし、現在は宮城県から熊本県まで、全国の母親20人が、さくらやパートナーとして各地域で拡大している。
 12月2日、東京ミッドタウン(東京都港区)で表彰式があり、馬場社長は、「子育て家庭応援ビジネス賞」として表彰された。馬場社長は、「誰からも商売として成り立たないだろうと言われていたモデルが、全国のお母さんに共感されるビジネス展開になってうれいしいです」とコメント。
 ちなみに大賞は、今年メガヒットを記録したアニメ映画「君の名は。」の宣伝プロデューサー・弭間(かずま)友子さんだった。受賞者紹介や審査結果は、12月7日に発売する「日経WOMAN 1月号」に詳しく掲載される。
 今後、サンクラッドは、デザインが変わったり補修ができなかったりと、どうしても店で売り物にならない学生服を、ポーチやカバンにリメイクして自宅に発送する新事業「さくら女子」を、来年2月からスタートさせる予定だ。