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今年は商店街が舞台、子どもら熱心に“ものづくり”/「さぬき産shokuフェスタ」

 親子で気軽に参加できる地域貢献イベント「さぬき産shokuフェスタ〜中央会青年部まつり2016〜」が10月30日、高松南部商店街(南新町・田町・常磐町)であった。
 イベントは、香川県中小企業団体中央会青年部(木村一夫会長)および、香川県中小企業団体中央会(国東照正会長)の主催。体験型のワークショップなどを通じて地域の子どもたちに、地元で働くことの楽しさや、伝統技術の素晴らしさを伝えようと毎年開催している。今回で3回目。これまでサンポート高松(高松市サンポート)を会場に行ってきたが、今年は商店街に舞台を移した。(さぬき)産shokuは、「食」「職」「触」の3つのテーマを掛け合わせている。
 この日朝、田町警備派出所前でオープニングセレモニーがあり、木村会長と国東会長、大西秀人高松市長をはじめとした関係者らが出席。はじめに木村会長が、「子どもたちに今日の体験を心に刻んでいただくことで、将来の地域雇用に貢献できれば」とあいさつした。
 和太鼓演奏で幕を開けるとともに、同会に加盟する中小企業組合ら14団体が通路にブースを設けて出展。「なにあれ〜」と興味津々で駆け寄った子どもたちは、工具を使って延長コード、水道管をベースにした楽器づくりなどに挑戦。ドライバーを駆使してコードを完成させた女の子(小学3年生)は、「苦労したけど、なんとかうまくできた」と満足げに話し、ものづくりの難しさ、大切さを学んだ様子だった。
 このほか、同派出所前のメインステージでは、フラダンスや専門家を招いた食に関するトークショーもあった。


香川県中小企業団体中央会が創立60周年記念式典/13組合・団体、67個人称える

 香川県内の中小企業組合等で構成される「香川県中小企業団体中央会」(国東照正会長)は10月27日夕、高松市木太町の高松国際ホテルを会場に、創立60周年を記念した式典を開いた。
 同会は昭和31年2月に設立。現在の会員数は355団体(構成中小企業約3万社)に上る。
 この日、会場には会員ら約200人が出席。国歌斉唱で幕を開けた後、はじめに国東会長が、「県経済のさらなる発展のために役職員一同、心新たに努力していく」とあいさつ。その後、5つの各賞における優良組合や組合功労者らを称える表彰式があり、全13組合・団体および67個人を表彰した。
 また夜には祝賀会も開催。国東会長をはじめとした関係者らによる鏡開きが行われ、60周年という節目を盛大に祝った。


香川県が婚活支援/新拠点「かがわ縁結び支援センター」オープン

 香川県が10月14日、結婚を希望する独身者の出会いから交際、結婚までを支援する新拠点「かがわ縁結び支援センター」(ENーMUSUかがわ)を、高松市番町の香川県社会福祉総合センター1F(旧高松市社会福祉協議会生活支援課分室)にオープン。4人の職員が常駐。11月14日から利用者の登録を受付け、来年1月からマッチング事業を開始する。
 入会料は二年間で1万円。利用対象者は、県内に在住または勤務する20歳以上の独身男女。また将来、県内に居住を考える人も可。「ENーMUSUかがわ」のWEBサイトで仮登録を行い、センターで自身のプロフィールを登録する。
 会員登録が完了すれば、センターのシステムで好みの相手を探せる。会ってみたい相手を見つければ、香川県が募集したボランティアの「縁結びおせっかいさん」が引き合わせする。交際に発展してからも成婚に向けたキメ細かなサポートを行う。
 おせっかいさんはセンターオープン時点で下は30歳、上は80歳の計68人体制でスタート。香川県は現在も彼らを募集している。
 この日、同センターでオープニングセレモニーがあり、浜田恵造知事をはじめとした関係者らが出席。浜田知事が看板を設置した後、縁結びにちなみ、「テープ結び」が行われた。あいさつで浜田知事は、「県全体で結婚希望者を応援していきたい」と話した。


リーガホテルで「異業種交流会」/「ものづくりは演歌だ」ユニークなテーマの講演も

 香川県内の中小企業と農林漁業者らに商談の場を設けようと10月17日、リーガホテルゼスト高松(高松市古新町)で「異業種交流会」が開かれた。
 交流会は、日本政策金融公庫高松支店(高松市寿町 笠原真二支店長)の主催。企業の販路開拓や農商工連携による新ビジネスの創出、さらなる地域活性化を目的に毎年開催している。今回で8回目。コンセプトは昨年度と同じ「地域資源の再発見」。
 この日のプログラムは3部構成。第一部では商談会が行われ、37社が参加。会場には12のテーブルが用意された。
 一回につき20分の面談のなかで、農林漁業者側は、パンフレットやスマホを通じて会社の所在地や製品の魅力をPR。その一方、企業の担当者も会社をアピールしつつ、相手側の製品の生産工程や価格、取引条件も熱心に尋ねるなどして互いにビジネスチャンスを探った。
 第二部では、はじめに笠原支店長が、「今回の交流会を通じて、次の新たなビジネスへとつなげてもらえれば幸いです」とあいさつ。講演会には、テレビ東京系「カンブリア宮殿」にも取り上げられた福岡県の運搬車・草刈り作業車メーカー・キャニコムの包行均会長が登壇し、「ものづくりは演歌だ〜義理と人情で超一流のグローカル中小企業をめざす〜」と題したユニークなテーマのもと、持論を展開した。
 講演で包行会長は、「ものづくりと言えば日本。日本人と言えば演歌。だから『ものづくりは演歌だ』」としたうえで、「演歌の心がものづくりの原点。義理と人情がからんだ商品はうまくいく」と説明。また企業の発展には、デザイン・ネーミング・ブランドの各頭文字を取ってミックスした「DNB戦略」が欠かせないと話し、なかでも人の印象に残るネーミングは重要だと主張。ネーミングセンスから自社の主力商品にもなっているマルチ電動カート「立ち乗りひろしです」や、歩行型雑草刈機「男働盛清(おとこはたらきざかりきよし)」などを紹介した。
 その後の第3部では、参加者の親睦を深める懇親会があった。


大学生らアイデア次々/最優秀は「ハマチの出張解体ショー」

 大学生らが泊まりがけで地域活性化に直結したビジネスプランを考え競うイベント「BIZ CAMP in東かがわ市」(同実行委主催)が10月6日〜10日の5日間、白鳥温泉であった。
 イベントは、全国から募集した大学生が実際に地方に赴き、現地のフィールドワーク(現地視察やインタビュー)や、グループディスカッションを通じて地域の抱える課題解決策を模索し、住み込みで真の地域活性化につながるビジネスプランをつくりあげていくというもの。合宿最終日にはプレゼンし、イベントメーンスポンサーのCROOZ㈱(東京都港区)と、㈱オズビジョン(東京都千代田区)の担当者が審査。継続性・実現性の高いプランに対しては投資を行うなどして今後の事業化をサポート。同市や地元企業もバックアップしていく。
 イベント自体は2015年12月、長野県を皮切りにスタートした企画で、東かがわ市を舞台に実施されるのは今回2回目。
 この日、県内の大学生ら3人を含めた15人が参加。3人一組・5つのグループに分かれてプランづくりに挑戦。フィールドワークでは、地元で農業や水産業を営む担当者らと直接接触し、現場を目の当たりにするとともに、各現状や課題をヒアリング。それをもとに損益計算書も書き出しつつ、本当にニーズのあるプランを何度も練り直した。
 最終日のプレゼンは引田公民館で行われ、審査の結果、最優秀プランに「養殖ハマチの解体ショー」が選ばれた。このほか、糖尿病患者のいる家庭へ低糖質のレシピを動画で配信するサービスや、猪肉を燻製にして飲食店に販売する事業などのアイデアが出た。
 ある参加者は、「今までで一番濃い一週間。短時間でビジネス、事業を行う難しさを体感できた」と話した。