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県産食品人気、輸入にも前向き/海外バイヤー招き「食品輸出商談会」

 高松市番町の高松商工会議所会館で9月28日、海外バイヤーを招いた「食品輸出商談会」があった。
 商談会は、海外販路の開拓を支援しようと、香川県とジェトロ香川(高松市番町 平井利長所長)が手を組み開催。テーマを変えながら今年度中に全3回開く予定。今回はその第一回目。
 この日、会場には日本食品の輸入に強い関心を持つ5ヶ国(アメリカ・カナダ・香港・台湾・マレーシア)と、海外に販路を有する国内企業のバイヤーら(全8社8人)を招へいし、参加した食品関連の県内事業者29社・団体が讃岐うどんや県産フルーツなど、直接サンプルを持ち寄るなどして売り込みをかけた。
 事業者側は、会社概要はじめ商品の特徴や魅力を丁寧に説明する一方、バイヤー側は、実際にサンプルを手に取って原材料や安全性、賞味期限等々、品質をよく確認。試食も交えながら熱心に品定めし、輸入を検討していた。
 カナダでアジア関連の食品を取り扱う、小売り関係のバイヤーは、「うどんはもちろん、農産物も魅力的。メイドインジャパンの食品はカナダでも人気が高い。香川ならではの食品を取り入れることで、もっと日本食品の商品ラインナップを増やしていければ」と、輸入に前向きな様子だった。
 商談会前日の27日には、海外バイヤーらが県内の製麺メーカーを訪れ、うどんの生産工程などを見て回る企業視察もあった。


香川県主催の婚活パーティ/マッチングでは8組のカップル新たに

 高松市屋島西町の弓弦葉で9月25日夜、婚活イベント「恋活パーティ」があった。
 イベントは、香川県が平成26年度から独自で実施しているもので、今年度は全5回の開催を予定。今回はその第一回目。次回は10月15日、「シーサイド縁活パーティ」と題して、やしま第一健康ランド(高松市屋島西町)で開かれる。
 この日、県内に居住、または勤務する20歳〜40歳の独身男女ら計62人(男31女31)が参加。パーティ前には、フリーアナウンサーの吉岡美穂さんを招いたコミュニケーションセミナーもあった。
 セミナーの導入は今回初。吉岡さんは自己紹介の際、「相手と目を合わせて話すことがとても大事です」とする一方、「目を見るのが苦手だったり、緊張しやすい人は鼻や口元あたりを見ると、相手からは目を見て話しているように感じるので効果的です」などとアドバイス。また相手に、次も逢いたいと思われるポイントも伝授した。
 その後、立食形式のパーティでは男女らが自由に声を掛けてペアになり、食事を交えながら意見交換。「食べられないものはありますか」と男性が積極的に料理を皿に盛り付けるなどして、女性をエスコートする場面も。夜景もキレイな、和やかなムードだった。
 その結果として、今回は8組の新たなカップルが誕生。どのカップルも「とてもうれしいです」と喜びを口にしていた。このたび、カップルになった会社員の男性(31歳)は、「お互い趣味の話しで盛り上がった。それが決め手になったのかも」と笑顔。相手の女性(36歳)も、「同じ高松市内なので距離も近い。これから食事を重ねつつ、結婚まで考えていけたら」と、少し照れた様子で話した。
 イベントに関する問合せ等は下記まで。
電話:087-831-0220(婚活イベント事務局)


4機関が共催 /ホテルパールガーデンで「農業経営者セミナー」

 香川県農業協同組合と香川県農業会議、農林中央金庫高松支店および香川県信用農業協同組合連合会の4機関が共催し9月21日、高松市福岡町のホテルパールガーデンで農業経営者セミナーを開いた。
 セミナーは年二回開催されているもので、今年度はその第一回目。毎度、農業関係者らの関心事にスポットをあてたテーマで講演を行っている。
 この日、農業経営者らなど約80人が出席。開会にあたり、吉本康常務理事(香川県農業協同組合)と松浦克典事務局長(香川県農業会議)が、「今回のセミナーを通じて皆様の経営改善や規模拡大、経営発展につながれば」とあいさつした。
 その後、特定社会保険労務士の入来院重宏さん(キリン社会保険労務士事務所所長)が、「農業の雇用管理『経営発展のための人材育成・労務管理』」と題したテーマのもと講演。
 入来院さんは、「これからの農業経営者には、正社員を長期間継続して雇用する技量が求められる。正社員として雇用し、複数年におよぶ長期的な視野で人材を育てる覚悟が必要。そのために最も大切なことは、長期間に渡って勤務できる環境を整えることである」と説明したうえで、労働基準法や労災保険の仕組みなどについて丁寧に解説し、労務管理に必要な知識を授けた。
 次回のセミナーは、来年2月頃に開催を予定している。


うどんと音楽がコラボ「うどんフェス2016」/歌手・渡辺美里さんヒット曲熱唱

 (公社)高松青年会議所の創立60周年を記念した事業として9月18日、うどんと音楽をコラボさせたイベント「うどんフェス2016」が、サンポート高松であり、県内外から多くのカップルや家族連れを集めて賑わった。
 イベントは、うどんの魅力を活かして観光交流人口の拡大を目指そうと高松青年会議所が企画し昨年初開催。今回は香川の伝統工芸品の展示販売も行うなど、アートの側面もプラスした。
 この日、多目的広場には、讃岐のB級グルメを販売するブースがズラリ。大型テント広場では、歌手・渡辺美里さんや、渡和久さん(風味堂)らのミニライブがありヒット曲を熱唱した。
 また、デックスガレリアでは、キッズダンサーらによるパフォーマンスが披露されたほか、小学生の子どもたちに瀬戸内の島の魅力を発信してもらう事業「少年少女島大使」(高松青年会議所主催)の発表会もあった。代表者は、「島はとっても良いところ。ぜひ足を運んでみてください」と、笑顔でアピールしていた。


「もっと意地を」記念講演に安藤忠雄さん/ 高松青年会議所が60周年式典

 若手経営者や企業後継者らで構成する(公社)高松青年会議所(鎌田長明理事長)の60周年を記念した式典が9月17日、サンポートホール高松3F大ホール(高松市サンポート)であり、自団体が高松の未来を創造していく決意を新たにした。
 高松青年会議所は今年6月5日で60周年を迎えた。今後は地域と連携しながら、社会貢献や地域の魅力創造など5つのテーマから成るビジョン「NEXT VISION60」を実現すべく活動に励む方針としている。
 この日の式典前には同会場で記念講演会も開かれ、招かれた建築家・安藤忠雄さんが、「地方都市の生き残りをかけて」と題したテーマのもと持論を展開した。
 会場はほぼ満席。講演で安藤さんは、「もっと『この目標や会社のために必死にやる』という意地が必要。その意地がないと地方都市は生きていけない」と訴求。自身は大学や専門学校に行かず独学の末、周囲から無理と思われていた建築士になったことを打ち明けながら、「いくら一流大学を出ていても、いつまでたっても建築士の試験に通らない人がいる。それは『絶対にやってやる』という強い気持ちと必死さが足りていないからだ」と指摘。
 その例えから、「まだまだ『地方だからしょうがない』とすぐに諦め、明確な目標を持っている人が少ない」と示唆したうえで、「これから自分たちが生きていく社会は、自分たちでつくっていかなければいけない。一人ひとりが今何をすべきかをよく考えてほしい」と強く訴えかけた。
 その後の式典には、県内外の青年会議所メンバーをはじめ浜田恵造知事ほか、大西秀人高松市長らが出席。開会宣言で幕を開けた後、鎌田理事長が登壇しあいさつ。高松青年会議所創立の精神を説明しつつ、OBへの感謝の念を述べながら、「高松の未来は青年である我々の手に委ねられている。新しい高松をつくっていくのは私たちだ」と、力強く決意表明した。