ホーム更新情報経済ニュース

更新情報

厚労省の「ユースエール認定企業」/県内から2社プラス

 香川労働局(高松市サンポート 辻 知之局長)はこのほど、若者の採用や育成に積極的な企業を称える「ユースエール認定企業」に、(福)多度津福祉会(仲多度郡)と、四国交通共済協同組合(坂出市)を新たに認定した。多度津福祉会は県下で2番目、四国交通共済協同組合は3番目となる。
 ユースエール認定企業は、若者の雇用管理の状態などが優良な中小企業を認定する制度として知られ、厚生労働省が2015年10月から実施している。この認定を受ければ企業のイメージアップで優秀な人材の確保が期待できるほか、日本政策金融公庫から低利融資を受けられるなど多数のメリットがある。
 9月1日、その認定通知書の交付式が同局局長室で行われ、多度津福祉会からは奥田 潔理事長、四国交通共済協同組合からは三宅孝芳専務理事が出席。辻局長から各々に認定通知書が手渡された。
 式のなかで両者とも「認定を受けたことで若い人たちへのアピールにつながれば」と期待を述べた。


10万人の声集め天守復元目指す/市民の会が街頭で署名活動

 地元の経済団体らが結束し、日本三大水城・高松城の天守復元を目的に発足した「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)が8月28日、高松丸亀町壱番街前ドーム広場で天守復元の協力を求める署名活動を行った。
 同会が署名活動を実施するのは今回がはじめて。早ければ年内までに目標とする10万人の声を集め、高松市に提出する方針だ。後に同市が文化庁との交渉にもっていく。
 また、同市も高松城の復元には力。しかし、当時の外観写真はあるものの、天守閣の内部構造が分かる設計図などは残っていないため、ネックに。城の復元につながる史料提供者には懸賞金三千万円を支払うとしている。
 同日、古川理事長をはじめ、応援に駆けつけた平井卓也衆議院議員や、岡下勝彦高松市議会議長らが出席。はじめに古川理事長が、「天守復元はハードルの高いものであるが、その壁を突き破るにはどうしても市民の皆様一人ひとりの声が必要です。どうかご協力をお願いします」とあいさつした。またこの日は、徳島県出身の東根泰章さんが作詞した高松城復元の応援歌「水城玉藻高松城」も披露されるなどして気運を高めた。
 その後、同会のメンバーらが手分けし、商店街の買い物客や通行人らに署名を呼び掛け。多くの人がサインに応じた。署名した丸亀市の会社員女性は、「街を活気づけるためにも高松城は絶対にあったほうがいいと思う。少しでもお役に立てれば」と話した。
 今後、同会は県内の各団体らに協力を求めるほか、高松丸亀町商店街振興組合(高松市丸亀町)にも署名用紙を設置するなどして声を集めていく。


カップル成立後もキメ細かにフォロー/ 「かがわ縁結び支援センター」10月開所へ

 香川県は10月、結婚を希望する独身者の出会いから交際、結婚までの丁寧な個別支援につなげるため「かがわ縁結び支援センター」を、高松市番町の香川県社会福祉総合センターに設ける。
 運営は(公財)かがわ健康福祉機構に委託。1対1の個別マッチングやセンターに登録した企業や団体らが実施する婚活イベントの支援等を一元的に行うほか、「縁結びおせっかいさん」と呼ばれる、男女らの仲を取り持つボランティアとも協力し、成婚にまでもっていく。香川県では現在、その企業や団体、ボランティアを募集中だ。
 一連の流れについて、利用者はセンターで会員登録を済ませれば、好みの相手をセンターのシステムで探すことができる。相手も希望に応じれば、引き合わせすることになる。縁結びおせっかいさん、円滑に会話が進められるよう手助けする。その後、交際がスタートしてからも悩みや困り事の相談に乗るなどして、成婚までのキメ細かなサポートを行う。
 またセンターには、成婚実績などの情報を管理し蓄積していくシステムを導入。ビッグデータとして、イベント情報、マッチングのお引合せ情報などが蓄積されれば、新しい出会い予測の紹介や相性の良さそうな相手をピックアップして紹介することができるようになる。
 香川県健康福祉部子育て支援課では、2013年度から独自の婚活イベントを開始。これまで10回ほどイベントを開き、カップリング数こそ多かったものの、「カップル成立後のフォローがどうしても難しかった」としてこの度、成婚率をあげようとセンターの開設に踏み切った。同課の野口翔子さんは、「まずはセンターの周知を急ぎ、会員数を増やすことが目標」と話している。
 四国では全国に先駆け、愛媛県がビッグデータを取り入れた「えひめ結婚支援センター」を2008年11月に開設。それに続き、2016年1月には高知県が同様の「こうち出会いサポートセンター」を、同年7月には徳島県が「とくしまマリッジサポートセンター」を設けている。
TEL:087-832-3287(香川県健康福祉部子育て支援課)


丸亀町グリーンで瀬戸芸気分/アーティスト・栗真由美さんの立体作品お目見え

 3年前と今年の瀬戸内国際芸術祭(男木島会場)で人気作品“記憶のボトル”を出展している、愛知県出身のアーティスト・栗 真由美さんが手掛けた立体のアート作品「builds crowd(ビルズ クラウド)」が、このたび完成。8月7日から丸亀町グリーンのけやき広場(高松市丸亀町)で一般公開をはじめた。
 今回の作品は、舞台にもなっている「丸亀町商店街」をテーマに、その近辺の店や建物を小さな立体にして再現。栗さん自らが商店街に足を運んで見て回り、写真に収め展開図に置き換えるなどしながらコツコツと、約1ヶ月間かけてつくった。
 作品は、丸亀町グリーンのけやきの木に装飾。17時〜23時の間は、キャンドルカラーのイルミネーションによるライトアップで魅力をさらに引き立てる。
 同日夕、その完成を記念した式典がけやき広場であり、浅岡一彦館長(丸亀町グリーン)や栗さんほか、大西秀人高松市長らが出席。
 はじめのあいさつで栗さんは、「きっと皆さんのよく知っているお店が発見できるはず。近づいたり離れたり、いろんな角度から見て楽しんでください」と呼び掛け。大西高松市長は、「作品を通じて改めて丸亀町商店街のことを考えてもらえるきっかけになれば」と期待を述べた。その後、商店街を行き交う通行人も見守るなか、式典出席者らによるテープカットが行われた。
 展示期間は、今年の瀬戸内国際芸術祭秋会期終了の11月6日まで。


マリベールクラシックを建て替え、来秋オープンへ

 冠婚葬祭業最大手の(株)ベルモニーは、高松市西宝町の結婚式場「マリベールクラシック」を全面建て替えし、「ANOTHER STYLE」として来秋オープンする。
 外観は水平方向が強調された、モダンで端正なたたずまいになる計画。海に近いことや峰山の中腹という恵まれたロケーションを生かし、崖に突き出したオープンデッキと石積みの壁を特徴としながら、北側はすべてガラス設計によりスタイリッシュで上質な環境一体型の施設となる予定だ。
 鉄骨造り3階建てで、延べ床面積は約3,000㎡。館内にはチャペルやテラス付の披露宴会場を2室設ける。
 またブライダル需要だけでなく、レストランを設けることで平日の集客も高める。家族の祝い事をはじめ、一般向けにセミナーやワークショップの会場としても利用を呼びかけ、年間を通して来館できる施設を目指す。