自分の夢や目標をもっと明確に /マイナビ進学フェスタ
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就職情報サイトを運営する大手企業の㈱マイナビ(東京都千代田区 中川信行社長)は6月10日、県内の高校生や保護者らを対象とした大型総合進学イベント「マイナビ進学フェスタ 高松会場」を、高松市総合体育館(高松市福岡町)で開いた。
同イベントは、高校生に大学進学や、その後の就職について深く考えてもらおうと2012年から首都圏を皮切りに全国各地で実施しているもの。今年は新たに6会場を追加した全国17会場で開催する。四国が会場になるのは今回がはじめて。
この日、会場には県内外の大学や短大、専門学校約80校がブースを設けて出展。学校側は授業のカリキュラムや施設の充実、就職率の実績など魅力を十分にPR。高校生らはその説明に相槌を打ちながら熱心にメモをとったりしていた。このほか、保育士や栄養士らが現場の仕事状況を赤裸々に話したり、現役大学生とざっくばらんに会話ができるコーナーも併設。別室では県と県立病院、百十四銀行の3機関が仕事内容等を説明する企業講演会もあった。
文科省が2014年12月に発表した「平成26年度学校基本調査」によると、昨春卒業した大学生の就職率は69.8%と改善傾向にあるものの、卒業者全体のうち「非正規職員」、「一時的な仕事に就いている人」など不安定な雇用に就いている未就労者の数は10万5千人、割合にして18.6%を打ち出している。
高校生らに将来(卒業後)を尋ねたところ、保育士を目指しているという高松南高校の女子高校生(3年)は、「担当者と話しをしてみて行きたい大学も決まった」と目を輝かせる一方、「周りが大学に行くのでとりあえず進学希望」、「気になる仕事は特にない」、「将来を真剣に考えたことがない」という消極的な意見を話す生徒も多くいた。
夢や目標をうまく見付けられない高校生も多いなか、マイナビ教育広報事業本部長の三谷昌彦氏は、「イベントをフル活用して自分の進路幅を広げ、最終的には香川に目を向けるきっかけになれば」と期待を膨らませている。