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8月解禁前の内定出しが影響か/夏の大型就職面接会、学生参加数伸び悩む

 香川県や香川労働局などが主催する、夏の就職面接会「かがわーくフェア」が8月26日、高松市林町のサンメッセ香川であった。
 イベントは、来春卒業予定の大学生や短大生等を対象に、5月・8月・3月と、年三回開かれているもの。企業の採用活動(内定出し)が解禁になって以降、121社が集まる大規模な面接会は今回がはじめて。
 この日、会場とJR高松駅、丸亀駅をつなぐ無料のシャトルバスも運行。開始前から100人を超えるスーツ姿の学生らがその開場を待ちわびた。会場内は、県内に就業場所を構える企業がブースを設けて出展したほか、学生の悩みを受付ける就活サポートコーナーも併設。訪れた学生たちは担当者から会社の事業内容や魅力を聞いたり、就活への不安を打ち明けたりしていた。
 香川労働局によると、昨年同期の出展企業数は118社と、今年は3企業ほど多く、また学生の参加数(中途採用希望者含む)も35人ほど多い約210人。これは今年から就活制度が変更となり、採用活動が8月1日以降になった結果とみている。
 しかしながら、経団連に加盟していない企業が8月の解禁以前に内定を出しているケースもあり、学生の参加率は低迷。想定していた数を大幅に下回ったようだ。参加者の女子学生(21歳)も、「早ければ5月に内定が出ている友達もいて焦る。なんとなく取り残された感じ」と、すでに悩んだ様子だった。
 その一方、毎年出展しているという、ある採用担当者は、「面談しようにも、まず学生が来ない」と、本音を吐露。建設や医療・福祉の業界に加え、昨今は卸・小売の流通業界も人手不足が顕著という。今回の出展企業も、これらの関係企業が40%以上を占めた。 
 今後の動向として、同局の新田和人さんは、「全体的に企業の採用意欲は高いものの、就活の後ろ倒しにつられて出遅れた学生も多い。例年に比べ10月時点の未内定者の数は増えそう」と予想しており、今年はその対策として来年1月に同様の就活イベントを追加開催する予定としている。


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