就職面接会を追加開催/サンメッセ香川で「かがわーくフェア」
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今春3月に大学や短大、専門学校等を卒業する新卒者をはじめ、中途採用希望者らを対象とした就職面接会「かがわーくフェア」が1月8日、高松市林町のサンメッセ香川であった。
同面接会は香川県や香川労働局などの主催。5月・8月・3月と、毎年3回開かれている恒例の就活イベントであるが、今年度から適用された就活制度の変更(8月以降選考解禁の後ろ倒し)に伴う未内定者の増加を懸念し、今回はじめて追加開催した。
この日の面接会は、121社の企業らがブースを設けて出展したのに対し、学生らの参加者数は66人と、会場は少々閑散とした様子。企業の採用意欲は髙かったものの、学生の参加数は伸び悩み、想定を下回る結果となった。
ある参加企業は、「ただでさえ人材不足のなか内定辞退が多くあり、急遽追加募集した。今から良い人材が確保できるかどうか不安。明らかに学生側の選択肢が増えているように感じる」と話す一方、大阪の大学に在籍する高松市出身の男子学生は、「県外で内定をひとつ決めているが、地元就職も捨てきれず続けている。就活期間が短くなった分集中し、自分の納得がいくよう最後の最後までねばりたい」と、意気込んでいた。
香川労働局によると、後ろ倒しの影響もあり、昨年11月時点で大卒の内定率は65.8%(前年同月比3.7%減)。
しかしながら、今は完全な売り手市場であり、すでに内定を獲得しておきながら、就活を続行している学生も多いという。その意味で、未内定者組ではなく、就活続行組が今回の参加人数にかなり含まれているとみている。