県民、「建国記念の日」祝う/演出家の宮本亜門さん講演
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建国記念の日を祝う会「『建国記念の日』を祝う香川県民の集い」(同実行委主催)が2月11日、高松市玉藻町のアルファあなぶきホールであった。
集いは毎年開催。昨年3月、同実行委の前会長・木村大三郎氏が亡くなったことを受け、今年から佐伯勉氏(松平公益会理事長)が会長を務める。
この日、会場には約750人が出席。国歌斉唱で幕を開けた後、佐伯会長は、「木村前会長の意志を引き継ぎ、誠心誠意務めていく」ことを表明したうえで、「国とは何か、ふるさととは何かを共に考えながら、ここにある幸せを分かち合う。そんな集いにしたい」と、あいさつした。
今年の記念講演には、ミュージカルやオペラ、歌舞伎など、国内外で幅広い作品を手掛ける、祖父が坂出市出身の演出家・宮本亜門さんが登壇。「魅力、活力、創造力」と題したテーマで話しを進めた。
宮本さんは、これまで舞台化してきた「イサム・ノグチ」や「耳なし芳一」などの作品を挙げ、その人物らの魅力を一つひとつ丁寧に紹介。今後は、「どうしても実現したい夢があります」と前置きし、近い将来、空海の舞台をつくることを宣言した。
また、自身は海外に赴くまで日本の良さになかなか気付けなかったことも述懐。「日本が誇る伝統や精神をもっと世界にも広めていきたい」と意気込みながら、「この素晴らしい香川県に生まれ育ったこと、日々感謝してください」と呼び掛けた。
このほか、高松第一高校の合唱部による奉唱歌もあり、「紀元節」や、「香川県民歌」を出席者とともに歌うなどして、この日を祝った。最後は全員で万歳三唱して締めた。