四ツ創がクレメ高松で総会/宿泊者数増目指す観光戦略認識一致
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四国4県の官民が団結し観光振興に取り組む四国ツーリズム創造機構(高松市サンポート 松田清宏会長)の総会が5月10日、高松市浜ノ町のJRホテルクレメント高松で開かれ、平成28年度の事業計画や収支予算などを発表。認識は一致し、すべて可決された。
この日、会場には同機構の正会員や準会員ら約100名が出席。はじめに松田会長が、「四国のいろんな情報を国内外に向けて発信し、さらなる誘客に努めたい」と、あいさつした。
本年度の事業計画について、平成28年から30年までの3年間で行う四国観光交流戦略を挙げ、30年には四国外から訪れる延べ宿泊者数を一千六八万人泊に、四国に訪れる外国人延べ宿泊者数を六五・五万人泊にする目標数値を設定。
本年度はその達成に向け、国内大都市などからの誘客戦略の一つとして、地元自治体やJRグループ6社が協力して来年4月〜6月にかけて実施する大型観光キャンペーン「デスティネーション・キャンペーン」を、全国の旅行会社に情報発信するとともに、受け入れ環境を整える。
また、インバウンド(訪日外国人)の誘客戦略では、国土交通大臣の認定を受けた(四国)広域観光周遊ルート形成計画「スピリチュアルな島〜四国遍路〜」を柱に、四国遍路を中心とする歴史と文化を巡る旅プランを提案するほか、アジアや欧州市場に対して情報発信・プロモーション等を実施し、四国のブランド化に向けた取り組みと、外国人旅行者の誘致拡大を目指す。
四国の魅力を高める戦略としては、各県観光協会や観光関係者らと連携し、四国内のイベント情報をきめ細かに発信するなどして四国宿泊者数の拡大につなげる方針とした。