国内外の旅行関係者ら招き、四国の魅力存分にPR/「四国DC全国宣伝販売促進会議」
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来年4月1日〜6月30日にかけて実施される大型観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けた全国宣伝販売促進会議が5月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)であり、全国から集まった参加者らに四国の魅力を存分にアピールした。
DCは、地元自治体や観光関係者らと、JRグループ6社が共同で行うキャンペーン。開催地の自治体と観光関係者は、観光資源の発掘や開発、おもてなしを実践し、受け入れ体制を整備。JRグループ6社は鉄道をつかって開催地への集中送客するほか、全国のJR駅や列車内でポスターを吊り下げるなどして四国の観光素材を宣伝する。このたび、四国4県で展開されるのは14年ぶりの5回目。
この日の会議には、四国に誘客する新たな旅行商品をつくってもらおうと、招待された全国、日本と親交の深い海外(台湾・香港)の旅行関係者ら約400人が出席。全体では約700人が集まった。
はじめに浜田恵造県知事が、「四国は一つであると同時に、それぞれが魅力に溢れ、多くの幸せを感じていただける島になっている。国内外からのお客様を暖かく迎えるため、四国一団となって取り組んでいきたい」とあいさつした。
その後、4県の観光関係者らがそれぞれプレゼンテーターとなり、スクリーンを通じて各県の重要文化財や自然景観、レジャー、食材などを次々と紹介。香川県からは、金刀比羅宮の所蔵品を特別公開するとしたほか、四国遍路や栗林公園、希少糖スイーツ等を強調して売り込んだ。
加えて、JR四国は来年4月1日から運行する土讃線の新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」をPR。翌12日〜13日には、この日招待した旅行関係者らが、9コースに分かれて四国の魅力を体験する現地視察もあった。
また、この会議と合わせて開かれた会見で、同キャンペーンの事務局を務める四国ツーリズム創造機構(高松市サンポート)の松田清宏会長は、「どれだけ宿泊していただいたかが、観光客数をみる一つの目安になる」と話し、「キャンペーン期間中、四国の宿泊客数を対前年比10%増にしたい」と目標を明確にした。