東京五輪のエンブレム再公募/高松工芸高校の生徒らデザインに挑戦
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「2020年東京五輪・パラリンピック」公式エンブレムのデザイン再公募にこのたび、県立高松工芸高校(高松市番町 渡邊晋二校長)デザイン科3年生(当時2年生)の生徒ら30人が挑戦。応募した全29作品が4月25日〜5月10日までの期間中、同校玄関ロビーに展示され、訪れる人たちを魅了した。
公式エンブレムは、デザイナー・佐野研二郎さんの盗作疑惑で白紙撤回となり、選び直しに。大会組織委員会が一般、子どもにもチャンスを与えようと、これまでの経験や受賞歴などを問わず幅広く公募。昨年12月7日正午に締め切られ、計一万四五九九点の応募が寄せられたとしている。
はじめ、この公募の話しを聞いた同生徒らは、すぐさま「やってみたい」と満場一致。「日本らしさ」や「世界を一つに」をコンセプトに、周囲の意見も取り入れながら、一人ひとり個性あふれるオリジナルデザインを完成させた。
彼らのデザインは、「日の丸」や「桜」、「手裏剣」、「着物」、「扇子」などを描いた、まさに日本をイメージさせるものばかり。五色のリボンで会場の結束を表現するデザインも印象的だ。
日の丸に向かって鯉が昇るイメージのデザインを手掛けた増本結衣さん(17歳)は、「自分の思い描いたイメージを形にすることができてうれしいです。東京五輪に携われる、とても貴重な体験ができたと思います」と、笑顔で話した。
大会公式エンブレムの採用デザインは4月25日、最終候補4作品のなかからA案「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定した。作者はデザイナー・野老朝雄(ところあさお)さん。