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早くも内々定出し、企業学生ともに不安の声/就職面接会「かがわーくフェア」

 来年3月に大学や短大、専門学校等を卒業予定の学生らを対象にした就職面接会「かがわーくフェア」が6月27日、高松市林町のサンメッセ香川であった。同就職面接会は香川県や香川労働局等が主催するもので、毎年3回開かれている。
 この日、県内の主要駅と会場をつなぐ無料のシャトルバスも運行。会場には、県内に事業所を構える企業ら160社(前年同時期152社)がブースを設けて出展し、263人(同274人)の学生らが面談に挑んだ。
 今年度は昨年度に続き、また就活制度の変更が適用。企業の広報活動開始は昨年同様3月1日以降と変わらないものの、選考活動開始は8月1日だったのが6月1日へと二ヶ月間、前倒しに。これで学生の実質的な情報収集期間は短くなるが、企業側からすれば、内定辞退者がでても採用活動期間が伸びた分、昨年に比べてカバーしやすくなる。
 6月下旬現在の動向としては、大手を中心とした経団連加盟企業の6月選考開始に先駆け、それに加盟しない地場の優良企業らが5月、早いところでは4月に内々定をすでに出している状態。
 その点からか、香川労働局の担当者は、「学生の参加は想定していたよりも少ない」との見解。参加者の女子学生も、「今、内々定を持っている友人たちは少し余裕があるように思う」と話す。その一方で、「でもそれを聞くほど焦る」と、早くも内々定がないことで不安そうだった。
 ただ、今回は少なかったとはいえ、学生が有利に動ける売り手市場は依然として変わらないとしており、「これから内々定を複数とる学生が増え、同時に内定辞退者もでてくる」と予想。大手企業に流れやすい傾向が強いなか、内定辞退者を出さない対策として、介護福祉系の中小業企業の採用担当者は、「内々定出し以降も職場見学会や、職員とのコミュニケーションがとれる機会を積極的に設け、入社を決めてもらえるようフォローするしかない」と話していた。
 この日の午前中には、㈱リージェントの加地盛泰社長が講師を務める就活関連のセミナーもあった。


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