香川初、高松帝酸が「移動式水素ステーション」開所/燃料電池自動車乗りやすく
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高圧ガスなどの製造販売を手掛ける高松帝酸㈱(高松市朝日町5-14-1 太田賀久社長)が4月17日、これまで整備を進めてきた「移動式水素ステーション」を、本社敷地内に開所した。CO2排出ゼロの水素を燃料にして走るエコカーの普及拡大が目的。「(その供給施設となる)水素ステーションの整備は欠かせないが、大都市圏に比べ、中四国地域はまだまだ進んでいないのが現状」として、同社が香川県ではじめてステーションの運営管理に身を乗り出した。
ステーションは、大型トレーラーに水素圧縮機や蓄圧器、ディスペンサーなどを搭載し、燃料電池自動車(FCV)に水素エネルギー(燃料)を供給できるというもの。四国岩谷産業㈱(高松市東ハゼ町 眞部晴夫社長)から購入した。
1時間あたり、FCV2台の満充鎮が可能で、満タンにかかる時間はおよそ3分。1㎏あたり一千五百円(税抜)で販売している。専用ホームページからの事前予約制(現在準備中)。
「移動式」と称しているが、基本的には本社敷地内に置く。環境等に関するイベントの際には持ち込むなどして、ステーションをアピールしていく方針としている。
この日朝、ステーションの開所式が高松帝酸の本社敷地内であり、太田社長はじめ、浜田恵造知事や大西市長ほか、関係者らが出席。テープカットが行われた。式で太田社長は、「今後もカーディーラーと協力し、FCVの普及拡大、地域経済の発展に貢献できるよう努めたい」とあいさつ。浜田知事は、「今回が香川県における水素社会実現に向けたきっかっけとなり、FCVが普及することを心から願いたい」と祝辞を述べた。
式後、トヨタとホンダがそれぞれ開発したFCVの試乗もあった。
TEL:087-822-5222(高松帝酸)