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小型船で寄港促進、「お断りゼロ」実現に向け連携密に /「クルーズ振興検討会」

 高松港と坂出港・松山港にクルーズ船の寄港回数を増やすことを目的とした会合「四国における瀬戸内海クルーズ振興検討会」が9月26日、かがわ国際会議場(高松市サンポート)で開かれ、ハード、ソフトの両面からクルーズ船を誘致していく提言をとりまとめた。※写真=四国地方整備局提供
 検討会は、香川と愛媛の港湾に寄港するクルーズ船の回数が瀬戸内海沿岸の他港(広島港、宇野港)や太平洋側の湾港(高知港)と比較し、少ない状況にあるとして四国地方整備局が設置。香川県や愛媛県、四国運輸局などの行政機関らで構成される。
 今年5月22日にはその初会合が開かれ、現状や課題等を報告。以後、各港(高松・坂出・松山)の詳細については、(検討会の)下部組織に位置付けられる「WG(ワーキンググループ)」が対応策などの検討を行ってきた。
 この日、会合にはメンバーら約30人が出席。まず「高松・坂出WG」は、備讃瀬戸航路と来島海峡航路において、巨大船(全長200m以上)の夜間航行が禁止されていることを課題に、全長200m未満のラグジュアリークラスの小型船や、プレミアムクラスのクルーズ船の寄港促進を図るなどして対応する。
 これにより、夜間停泊と翌昼間に航行するクルーズプランを検討し、同時に、夜間にしか体験できないイベントのPRにも重きを置く。JR四国と連携した「レール&クルーズ」、高松空港をつかった「フライ&クルーズ」の提案も視野に入れた。
 また、クルーズ船社からの寄港要請で、仮に先約の船舶と日程が重なった場合も、瀬戸内各港でクルーズ船の受入れを補完できるよう連携体制の充実を図るなどして、(クルーズ船の)寄港要ゼロ」の実現を目指す。
 このほか、「松山WG」は寄港促進のひとつに、松山港外港地区岸壁(−10m)において、10万トン以上の大型クルーズ船を受け入れるにあたって係船柱と防舷材の改良、必要となる泊地浚渫を関係機関が協力して2018年内に整備するとした。


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