高松職業安定協会が創立70周年/記念講演に元全日本女子ソフト監督の宇津木妙子さん
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高松職業安定協会(国東照正会長)が創立70周年を記念し10月18日、元全日本女子ソフトボール監督の宇津木妙子さんを講師に迎えた講演会を、かがわ国際会議場(高松市サンポート)で開いた。
開会に先立ち、はじめに国東会長が、「当協会は発足して以降、皆様のご支援、ご協力をいただきながら今日まで雇用の安定と福祉の向上に尽くしてきた。今後も地域の雇用を安定させ、働く喜びを実感できるような環境づくりに力を入れたい」とあいさつした。
宇津木さんは、2000年のシドニー五輪で銀メダル、2004年のアテネ五輪では銅メダルに導いた実績を持つ名監督として知られる。
この日、「夢と人生」というテーマのもと講演した宇津木さんは開口一番、「私がソフトにのめり込んだのは、勉強第一という母の存在が大きかった」と述懐。
「勉強は苦手で母の期待に応えられなかったけど、スポーツには自信があった」として、高校はソフトの特待生で入学するも挫折を味わい、いじめにあったことも暴露。「そのときはじめて自分と向き合った。ソフトを辞めたら高校も辞めなきゃいけない。また母に迷惑がかかると思った。辛かったけど辞める覚悟ではなく、いじめる人を見返すつもりで頑張る覚悟を決めた」と当時を振り返った。
「結局最後に決断するのは他の誰でもない、自分だということ。そして相手の立場で物事を考えるということ。この高校生活の経験と学びは今も大きな財産になっている」と強調した。