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「城内部に関する情報ほしい」/高松城の復元を進める市民の会が「秋の講演会」

 高松城の天守復元を考える講演会が11月18日、丸亀町レッツホール(高松市丸亀町)で開かれた。
 講演会は、地元の経済団体らで構成するNPO法人高松城の復元を進める市民の会(古川康造理事長)の主催。明治期に取り壊された三大水城「高松城」の再建を目的に、文化財などを専門に研究する大学教授等を招き毎年この時期に開催している。今年は高松市文化財課課長補佐兼埋蔵文化財センター館長の大嶋和則さんが講師を務め、「ここまでわかった高松城天守」と題したテーマを掲げて話しを展開した。
 講演で大嶋さんは、推定復元図をもとに天守の外観と内観を説明し、「外観は古写真から、地下1階の柱の位置は礎石位置から復元可能」と判断。ただ一方で、「どうしても階段の位置や内部の間仕切りの有無などは不明」とし、「内部構造が確定できないと復元は難しい」と指摘。「天守の模型や各階の間取り図、内部写真などが出てくると復元への大きな一歩になる」として現在、高松市が懸賞金三千万円をかけて天守復元に必要な資料を募集していることも説明した。
 またこの日は、「高松城下町歴史再発見プロジェクト」(花まつりお城下活性化実行委員会主催)と題した商店街イベントも同時に初開催。講演前には同会場で高松藩を舞台にした舞踊「松の契(ちぎ)り」が披露されたほか、高松中央商店街を会場にした城のクイズラリー、料亭二蝶ではお香の調合体験などがあった。
 市民の会が2年間で10万人を目標に、昨年8月からスタートした署名活動では、11月現在で約七万六千人の声が集まっているという。また今年8月からクラウンレコード所属の歌手・成世昌平さんが歌う「高松城」のCDも販売され、機運が高まっている。
 署名やCDに関する問合せ等は下記まで。
TEL:087-821-1651(高松丸亀町商店街振興組合)


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