「ブランドは経営者と現場の共通認識必要」 /クリエイター集団がマッチングイベント
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企業や個人事業主とクリエイターを引き合わせる、「瀬トBマッチング」と題したイベントが3月2日、高松市林町の香川産業頭脳化センタービルであった。
イベントは地元香川で活躍する、高松工芸高校出身のデザイナーを中心に結成されたクリエイター団体「瀬ト内工芸ズ。」の主催。企業とデザイナーがつながるキッカケの場をつくろうと開かれたもので6回目。今回は午前と午後の二部構成で行われた。
午前には約30人が参加。はじめに電通西日本の中田晃博氏を講師に迎えた講演会があり、ブランディングやマーケティングの考え方などを分かりやすく解説した。
講演で中田氏は、ブランディングするメリットの一つに、カルビーのポテトチップスを例にあげ「息長く売れる」と説明する一方、現場のスタッフとエンドユーザーが一番近い距離にいることから、「経営者だけがブランディングを理解しているのでは難しい。逆も然り。例えば経営者とスタッフが同じ商品に対して、人に異なった価値を伝えていることがある」と指摘。ブランドがキチンと効果を発揮するために「まずは会社内部で商品価値の共通認識ができているかどうかがポイントになる」とした。
その後、香川県内の企業とデザイナーが手を組んで開発したメンズグローブの紹介があったほか、7人のデザイナーと参加者が面談する相談会も行われた。