「犬猫の殺処分減らす絵本つくりたい」/小学生ら学生団体がクラウドで協力呼び掛け
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2017年4月に発足した、現在11人の小中高生らでつくる動物愛護の学生団体「ワンニャンピースマイル」が犬猫の殺処分を減らす絵本を作成しようと、インターネットから出資を募る「クラウドファンディング」に挑戦中。80万円を目標額に、3月23日まで協力を呼び掛けている。
環境省のデータ(平成28年度)によると、香川県の犬の殺処分率は75%で全国ワースト1位。猫も下から数えたほうが早い。香川県は気候が良く、繁殖しやすい環境下にあることなどから、野良も多いとされている。
「命の大切さや重さに、人間も動物もないはず」。
同団体が立ち上がるキッカケをつくった高松市の小学6年生・中北愛葉さん。中北さんは生まれたときからずっと一緒に過ごしてきた愛犬シルバーを病気で亡くした。看病の末、息を引き取った。シルバーは3年間の闘病生活だったという。悲しくてしかたなかった。
そのなかで飼い主のいない犬猫が次々と殺処分されているという現実を知った。いてもたってもいられず、はじめは友人と2人で動物の命の大切さを訴える手書きのチラシを配ってまわった。後、中北さんらに共感する仲間が集まり意気投合、「ワンニャンピースマイル」を結成した。
現在の活動といえば、保護された犬猫の譲渡会に参加するほか、「動物の命の大切さ」をテーマにしたオリジナルのワークショップやこども劇場の開催、またラジオにも出演するなど多岐にわたる。中北さんの母親である葉子さんが同団体の活動を全面的にサポートしている。
今回の絵本は、愛葉さんがシルバーとの別れで感じた実話を元に、命の大切さを伝える内容。挿絵は、同団体の活動に賛同した香川県出身の絵本作家・藤田ひおこさんがデザインする。愛葉さんは、「絵本を通じて親子で小さな命の大切さを考えてもらうキッカケにしたいです。どうか応援してください」と呼び掛けている。
絵本づくりの支援は、クラウドファンディングサイト「FAAVO香川」をメインに受け付けている。金額は3千円~10万円までの6コースから選べるようになっており、出資額に応じて「活動報告書」や「子供たちからのお礼の手紙」、「今回の絵本」、「トートバッグ」などをお返し品として贈る。
FAAVOサイトからの申込みは〈https://faavo.jp/kagawa/project/2504〉。このほかの申込み方法や問合わせ等は葉子さん携帯まで。TEL:090−5919−9902