日本公庫の「高校生ビジネスプランコン」/ 高松東高と観音寺一高「ベスト100」に
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全国の高校生が独自のビジネスアイデアを競う大会「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」でこのたび、香川県立高松東高等学校(高松市前田東町 清谷守之校長)と、香川県立観音寺第一高等学校(観音寺市茂木町 多田幸平校長)の両校3グループが、優秀プランとして評価される「ビジネスプラン・ベスト100」に選ばれた。写真=高松東高校
大会は日本政策金融公庫の主催。第6回目となる今回は、過去最多のエントリー総数4359件(エントリー校396校)という熾烈な戦い。香川県内からは6校・20プランの応募がった。
高松東高からベスト100に入選したのは、7人(代表者=三野奈津希さん)と11人(代表者=横山竜之真さん)の2グループ。「スポーツで地域を盛り上げよう!〜球場から繋がるhitoーiki」をタイトルとする三野さんのグループは、地元の和菓子店らと協力し、わらびもちの原材料をつかった溶けにくいアイスクリーム「葛アイス」を開発。今年8月、香川オリーブガイナーズのホーム戦で限定販売した。
「バニラde地域活性化計画」をタイトルとする横山さんのグループは、ほぼ輸入品で価格も高騰している「バニラビーンズ」を国産(県産)品として洋菓子店に提供していけるよう、実際に学校で栽培してみるなどして手応えを確かめた。観音寺一高は「アウトドア出前体験講座 学生キャラバン〜楽しく 学ぶ 防災食〜」をタイトルとするプランを考案した。
12月20日、両校で授与式があり、同公庫高松支店の和田めぐみ支店長と四国創業支援センターの佐藤公昭所長が出席。和田支店長から各代表者に表彰状が手渡された。
三野さんは「アイスを販売するまでに至ったときは、本当に達成感があった」と歓喜。横山さんは「(手応えから)可能性はある。収支のバランスを考えながら国産バニラビーンズを広めていければ」と期待を述べた。
また、1月13日には東京大学本郷キャンパスで最終審査会が予定されており、「ベスト100」から更に絞り込まれたファイナリスト10組がプレゼンテーションを行う。四国からは徳島県立阿南工業・阿南光高等学校が出場する。