陽子線治療の相談所「オフィスうえた」が業務開始
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がん治療には、患部を切る手術療法、抗がん剤を使用する化学療法、放射線療法がある。放射線療法は体内を通り抜ける性質を持つ電磁波で、『光子線』と呼ばれるX線やガンマ線をがん細胞に照射する治療法が一般的だ。
放射線療法にはもう一つ、『粒子線』という、水素や炭素の原子核を利用する治療法もある。さらに『粒子線』は、水素を用いる『陽子線』、炭素を用いる『重粒子線』に分類される。
一般的なX線療法は他の器官や組織に障害を与えやすいが、陽子線療法はがん病巣のDNAへの照射率を高められるため治療効果が高く、周囲の正常組織への影響を軽減できるメリットがあり、近年注目されている治療法。
このたび陽子線治療の疑問に答え、医療機関の紹介まで行う『オフィスうえた』(高松市中央町5-19 植田康広代表 電話087-837-8496)が設立された。
「従来からの一般的ながん治療である手術、化学、光子線のほかに、陽子線療法という治療方法があることを広く知って欲しい。まだ認知度は低いが、万が一の際に選択肢として上がるように情報発信に努めたい」(植田代表)
陽子線治療は転移のない早期のがんが対象で、胃や腸など消化器系のがんには適応できないなどいくつかの条件はあるが、肺、食道、肝臓、腎臓など多くのがんに適応し、頭頸部腫瘍の一部、前立腺がん、外科切除が難しい骨軟部腫瘍、小児がんは公的医療保険が適用される。
公的医療保険の適用されない治療も、生命保険の先進医療特約に加入していれば、先進医療部分については保険金でカバーできる。
http://office-ueta.com/