ホーム更新情報経済ニュース

更新情報

「21世紀源内ものづくり塾」8期生に8名を迎える

 次世代を担う若手の産業人材を育成する「21世紀源内ものづくり塾」(三原豊塾長)の入塾式および修了発表会が5月12日、高松市林町にあるサンメッセ香川であった。
 源内塾は、香川大学が平成20年に開設したもの。25年度からは、県が策定した「香川県産業成長戦略」の産業人材創出支援事業として実施を開始。
 今回、25年度に入塾した第6期生が2年間の育成プログラムを修了したと同時に、8期生となる8名を新たに迎え入れた。
 式があった日、会場には同塾のOBをはじめ、メーカーの関係者らなど約80名が出席。記念講演には、世界中から注目されているアクリルパネルメーカー、日プラ㈱の敷山靖洋専務取締役が登壇し、「香川から世界へ 日プラのものづくりのこだわり!」と題したテーマで話しを展開。
 国内外の水族館で同社が製造する大型の水槽パネルが数多く使われていることに加え、その技術・加工方法などもスクリーンを通じて紹介。「お客様に認めていただけるオンリーワンの技術を持てば、価格競争も回避できる」とし、日々技術を磨くことの大切さや、ものづくりの面白さなどを傾聴者らに説いた。その後は、第6期の修了生らが、これまでの研究成果として独自に作成したビジネスプランの発表会もあった。
 27年度の入塾生は次のとおり。
①金泥秀紀(七王工業㈱)
②中村賢司(㈱中村技研)
③中村拓弥(㈱四国総合研究所)
④畑本通子(㈱富士クリーン)
⑤藤田健一郎(フジタ自動車工業㈱)
⑥松本悠暉(高松帝酸㈱)
⑦三谷正則(四国化工㈱)
⑧森 博昭(㈱三森)


一日で県内の四国霊場「23ヶ寺」を参拝/JTB中国四国

 大手旅行会社の㈱JTB中国四国高松支店(高松市鍛冶屋町 矢田博嗣支店長)は5月10日、特別企画「みんなでつなぐ歩き遍路」を実施した。
 同イベントは先頃、四国遍路が日本遺産に登録されたことを機に企画されたもの。県内にある四国霊場「23ヶ寺」(66番〜88番)をA〜G班の7つのグループ(参加者約80人)に分かれて協力し、約150㎞を一日かけて全て歩いて参拝した。
 約20人のグループ・B班では朝、75番礼所「善通寺」を皮切りに出発し、79番礼所「天皇寺」までを順に歩いてまわった。
 この日は先達も同行し、遍路に欠かせない白衣や笠、杖を紹介。また、弘法大師「空海」をはじめ、遍路で行われる参拝作法も丁寧に説明。
 各霊場で拝む際は手を合わせ、真言宗のお経「南無大師遍照金剛」を3回唱えるなどした。このほか、歩く途中に道端のゴミを拾う清掃活動もあった。
 高松市香川町から参加していた主婦(66歳)は、「車で遍路を一週まわったことはあったが、歩くのははじめて。不安が大きかったけど、無事に最後まで歩けて良かった」と、清々しい笑顔。先達を務めた豊嶋雅弘さんは、「またお遍路をしてみたいと思ってもらえるきっかけになれば」と、話した。
 同社高松支店ではここ数年、「JTB地球いきいきプロジェクト」と題した一般者が無料で参加できる地域貢献イベントを毎年実施している。今回の遍路ツアーもその一環。
 来年度も引き続き、また違ったテーマで開催を予定。


五穀豊穣を祈念「御蚊帳垂神事」/田村神社

 田村神社(高松市一宮町 池田博文宮司)で5月8日、五穀豊穣を願う春季例大祭「御蚊帳垂神事」(おかちょうたれのしんじ)があった。
 同神社で毎年、春と秋に執り行われている恒例の神事。春は、農耕の災いをもたらす害虫や風雨を避ける意味を持つ「蚊帳」を本殿に垂らす。
 この日の本殿祭には、氏子ら約30人が参列。巫女装束を着た4人の女児による優美な「浦安の舞」や神楽が奉納された後、御霊(みたま)を移した神輿を氏子らが大きな声で「わっしょい、わっしょい」と担いで五穀豊穣を祈念した。


丸亀市で高校生らが憲法について意見を主張/日本青年会議所

 5月3日の憲法記念日を前に2日、県内の高校生らが憲法について意見を述べる「高校生 憲法プレゼンコンテストinかがわ」が綾歌総合文化会館アイレックス(丸亀市綾歌町)であった。
 イベントは日本青年会議所の主催で、全国一斉に開かれたもの。昨年6月に国民投票の年齢が18歳以上に引き下げられる「国民投票法改正案」が成立したため、今回はじめて高校生を対象にした同コンテストを開催した。
 コンテストは、個人部門から3人、グループ部門から3組が参加。傍聴者ら約150人が見守るなか、憲法の前文や憲法9条(戦争の放棄)、13条(個人の尊重)、96条(憲法改正の発議)などを取り上げ、自分の考えを主張。特に9条についての意見が相次いだ。
 個人部門で発表に立った眞田千明輝さん(大手前高校2年)は、「日本がこれまで平和国家として成り立ってきたのは9条のおかげ」とし、安倍総理が集団的自衛権の行使容認を述べるなど、9条を変えようとしていることに対して、「戦争の構えを示していることと同じ。絶対に変えてはならない」と、強く主張。むしろ、「国際平和のためにも9条を全世界に広めるべき」と訴えた。
 審査の結果、個人部門の最優秀賞は植田将暉君(高松高校2年)、グループ部門の最優秀賞には丸山郁さん・西村操美さん(大手前高校2年)が選ばれた。
 9条改正の反対を訴えるユニークな劇でプレゼンを披露した丸山さん・西村さんペアは、「新聞をよく読んだり、本気で憲法について考えるきっかけになって良かった」と、笑顔で話した。


越境会・高松支部が発足 /「臨沂(リンイー)プロジェクト」参加企業を募集中

 世界への販路拡大を目的に全国の経営者らで構成される越境会(東京都港区 石田和靖会長)は4月28日、四国ブロック初となる高松支部を発足。同日には、発足を記念した基調講演がサンポートホール高松(高松市サンポート)であった。
 世界を飛び回る石田会長自らが講師を務めた今回の講演テーマは、「日本人の知らない世界のビジネスチャンス」とし、日本から一番近い国際物流ハブ(拠点)となっている中国の地方都市「臨沂(リンイー)」や、現在の中国市場などを紹介。
 山東省臨沂市は北京と上海のほぼ中間に位置。講演によると、臨沂市はここ5年間で交通網が急速に発達し、中国最大規模の物流ハブになっているという。また中国では現在、もっとも日本の製品に爆発的な人気が集中していることも説明。
 すでに中国農村部の商店やスーパーマーケット約500店舗では、iPadのようなバーチャルターミナルを導入済。これを使うことで、臨沂市の物流センターに集められた国産商品の在庫確認、および発注等が瞬時に行える販売システムを整えている。つまり、農村地域も網羅し、中国全土に商品を行き渡らせるシステムになっている。今後は中国大手の銀行1000店舗への設置を目指している。
 同会は、この臨沂の物流ハブを活用し、国産商品を中国国内はじめ、中東や南アフリカなどへ販売する「臨沂プロジェクト」の参加企業を募集中だ。
 プロジェクトの運営は、IT企業の㈱東忠(東京都新宿区 丁偉儒社長)。販売の代行は、越境会臨沂プロジェクト事務局の㈱ザ・スリービー(東京都港区 石田和靖社長)が務める。語学や貿易等の知識は不要。すぐにはじめられる。
 石田会長は、「四国には世界に誇れる素晴らしい商材がたくさん揃っている。世界に目を向けていただくきっかけになれば」と、期待を寄せている。
 プロジェクトの加盟、問合せ等は先まで。
TEL:03−5544−8086
https://www.facebook.com/zero1world