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高松空港と県外を結ぶ初の定期路線/「高松ー祖谷直行バス」7月1日運行開始へ

 琴平バス㈱(仲多度郡琴平町 楠木泰二朗社長)と高松空港㈱(高松市香南町 渡部哲也社長)が協力し7月1日、高松空港と徳島県の祖谷地区を結ぶ直行バスの運行をはじめた。高松空港と県外を結ぶ定期路線は今回がはじめて。
 瀬戸内に広がる島へのアクセス抜群な「JR高松駅」を出発地点に、高松空港、琴平、大歩危・祖谷地区の観光エリアを順に廻る。毎日1日1往復。日帰りできるコースになっていることから高松の宿泊者増、加えて高松空港の利用者増に一役買う。
 新路線の運行スケジュールについて、まず往路は朝9時に高松駅を出発し、高松空港(9時45分発)、こんぴら参道口(10時25分発)、祖谷ふれあい公園などを経由、12時10分に観光施設の「かずら橋夢舞台」に着く予定。かずら橋では110分停車し、フリータイムを設ける。その後、「大歩危峡まんなか」へ。復路は15時35分にかずら橋を出発し、高松空港には18時15分、高松駅には19時に到着する予定になっている。料金は大人で片道二千五百円。切符は琴平バスのウェブサイトなどで販売している。
 バスの外観は「直島」や「祖谷」をモチーフにした色鮮やかなデザイン。乗車定員は28人。空席が出た場合は「天空の村 かかしの里」(徳島県三好市東祖谷)のかかしをモデルにした人形を「仮想乗客」として乗せる。また、後部客席には古民家風の「囲炉裏(いろり)」(シート4列分)を設置。鑑賞用で、停車中に自由に写真を撮って楽しめる。この仕掛けは国内で初という。
 6月28日に開かれた会見で、楠木社長は「四国や瀬戸内エリアに足を運んでいただけるお客様が増えれば」、渡部社長も「これは本当に観光の幅が広がる」と期待を寄せた。


「10万人署名、高松市に」/高松城の復元を進める市民の会が大西市長に陳情書

 地元の経済団体らで組織する「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)が6月28日、高松市防災合同庁舎に訪れ、古川理事長が大西秀人高松市長に対して高松城の天守再建を求める10万人署名の報告、加えて陳情書を提出した。
 署名(活動)は高松城を再建するにあたり、なんといっても民意が欠かせないとして同会が2016年8月にスタート。これまで玉藻公園など高松市内を中心に協力の呼び掛けを行い、開始から僅か1年10ヶ月(同月17日)で目標の10万人署名を達成した。
 署名は高松市を通じて文化庁に提出し、天守復元を望む市民らの熱意を伝える。陳情書には高松城が復元されることで玉藻公園の年間入園者を増やせる等々、さらに観光客を呼び込める費用対効果などが明記されている。
 この日、古川理事長は「市民のほとんどの方に快くサインしていただいた。高松市にも(復元に向けた)さらなるご支援をお願いしたい」と要望。一方の大西市長も天守復元には賛成の意を示しており、「10万人署名という心強い後押しを、しっかり文化庁に届けたい」と期待に応えた。
 その後、会員らも天守復元の応援歌「高松城」がカラオケで歌えるようになることや、この応援歌に合わせた踊りがあることなどをアピールした。   


「署名ついに10万人達成」/市民の会が玉藻公園でセレモニー、次のステップへ

 地元の経済団体らで構成する、日本の三大水城「高松城」の天守復元を目指す市民の会。かねてより行っていた高松城の復元を求める署名活動において、ついに目標の10万人を達成。6月17日、玉藻公園の西門でセレモニーが開かれた。
 この「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)は、天守復元に向けた具体的なアクションとして2016年8月、10万人を目標に署名活動をスタート。これまで玉藻公園など高松市内を中心に協力の呼び掛けを行っており、同日朝の来園者の署名で10万人に達した。
 このたび10万人目となったのは、神奈川県から仕事と旅行を兼ねて高松市に訪れたという夫婦・谷亀祐子さん(58歳)。突然のことで驚きを隠せない様子をみせながらも、天守閣は大好きとのことで、「一生分の運を使い果たしたくらいビックリしています。とてもうれしいです」と笑顔をみせた。セレモニーでは古川理事長が、「天守復元はそう簡単に実現できるものではないが、10万人達成は大きな転機になる。今日はどうもありがとうございました」とあいさつした後、記念品として夫婦に高松城のミニチュア模型が贈られた。
 今後、市民の会は次のステップとして10万人達成を高松市に報告する。同市を通じて文化庁に署名を提出してもらい、復元に向けた交渉を持ちかけたい考えだ。


新生「キャリスタ」はじまる/第一弾は「飲食業」テーマに開催、会場で意見交換も

 これから独立したいなど、すべての働く女性の活躍を後押しする講座「SANUKI WOMAN キャリスタ塾」(高松信用金庫主催)が6月15日朝、高松市のライオン通商店街にある「Smile's」で開かれた。参加者は先輩起業家の話やグループディスカッションを通じて今後の将来像を見つめ直した。
 キャリスタは発案者で学生服のリユースショップ「さくらや」を全国展開する馬場加奈子社長(㈱サンクラッド)と、高松信用金庫(蓮井明博理事長)が手を組んで開催。これまでも2015年11月から2016年12月にかけて定期開催されており、1期につき3回受けることを修了条件に、60人超の5期生までを輩出している。
 2017年6月には参加者の集大成として、塾生らが中心になって飲食の販売ブースなどを設ける「キャリフェス〜働く女性の文化祭〜」と題したイベントを瓦町FLAG(高松市常磐町)で開き、大盛況で幕引き。これで一旦区切りをつけていた。
 今回からはじまった新生キャリスタは趣向を変え、テーマ別に一回受ければ完結するようカリキュラムを組んだ。今年度は全3回の開催を予定していて、この日を皮切りに「飲食業」、8月28日は「雑貨・サービス業」(会場=同金庫花園支店)、来年2月19日は「美容業」(会場=同金庫レインボー支店)と続く。各回の定員は7人程度。
 第一回目の講師を務めたのは馬場社長はじめ、武下裕子さん(Organic Café Kitchen Garden)と木村加代子さん(瀬戸内グラノーラファクトリー)。パネルディスカッション形式で行われ冒頭、武下さんと木村さんが起業を決めたエピソードなどを紹介。
 コーディネーターの馬場社長が「開店後の集客方法は?」という質問を投げ掛けると、2人からフェイスブックの活用が挙がり、「(SNSに載せる)食べ物をより美味しそうに見せる写真(の撮り方)も大事」としたほか、加えて「パッケージ(デザイン)はいろんな人に見てもらって意見を聞くのがベター」とアドバイス。
 また参加者から挙がった「将来のビジョンはあるが、何をどうして良いか分からない」という悩みに対しては、起業する直前の自身に置き換え、「計画を立て過ぎるとアレコレ考えてしまう。他に事例がないならビジネスチャンス。夢があるならとりあえず動いてみよう」と背中を押した。
 その後は互いの目標を確認し合うグループディスカッション、昼食も兼ねた交流会があった。キャリスタに興味のある人は下記まで。
TEL:0120−842−880(高松信用金庫 お客様相談室【平日9時〜17時】) 


今年度の新規事業など確認、高松国際ホテルで通常総会/香川県中小企業団体中央会

 香川県内の協同組合等で構成する香川県中小企業団体中央会(国東照正会長)の通常総会が6月14日夕、高松市木太町の高松国際ホテルで開かれ、今年度の事業計画などを申し合わせた。
 この日、会場には会員ら125人が出席。今年度の新規事業では、平成29年度補正予算として組まれた「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金」において同会が香川県地域事務局となり、中小企業の設備投資などに対して支援を行う。
 また、外国人技能実習生の円滑な受入れを支援するため、香川県の補助を受け、実習実施者や監理団体に対して専門家を派遣し現地指導を行っていく方針とした。
 このほか、役員改選もあり、会長は引き続き国東氏が務めることに。新任の副会長に▼太田元氏(庵治石開発協同組合)▼古川康造氏(香川県商店街振興組合連合会)を迎えた。
 あいさつで国東会長は、「今後も協同組合等の連携組織を支援する唯一の専門機関として、様々な施策に積極的な企画提案を行い、迅速かつ円滑な事業遂行によって県内中小企業の振興・発展のために尽力していく所存」と気を引き締めた。