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空の世界、誰でも目指せるよ/高松第一学園で「ANA航空教室」

 空の世界の魅力を知ってもらおうと10月25日、高松市松島町の高松第一小・中学校で「ANA航空教室」が開かれ、全日空のパイロットやCAが生徒らに、「パイロットもCAも特別な能力が必要な仕事ではない。誰でもなれるチャンスがある。はじめから自分はなれないって思わないで」と呼び掛けた。 
 教室は、同社と同校の共同企画。この日は全日空側から香川県出身のパイロット・土居研策さんと、同じく香川県出身のCA・岡内真衣子さんをはじめとした計6人が同校に訪問し、小学6年、中学1年・2年生の生徒ら約320人が参加した。
 はじめにパイロットとCAが行う仕事として、フライト前の準備や整備状況の確認、利用者の安全確認、機内サービス等々を丁寧に説明しつつ、同時に航空機が離発着するまでの流れも紹介。いつも心掛けていることについては、「チームワークの大切さ」などを挙げた。
 その後、土居さんが「僕たちに何か聞いてみたいことはありますか?」と言葉を投げ掛けると、生徒らは一斉に手を挙げ、「飛行機っていくらするの?」「女性のパイロットって何人いるの?」「CAの仕事の楽しいところは?」など、興味津々で質問。「パイロットになるために、どんな習い事をすればいいの?」という質問に対し、土居さんは自身を振り返り「僕は(習い事を)すぐに辞めました」と笑いを誘ったうえで、「そんな僕でも実際パイロットになれています。専門知識はいりません。勉強も大事だけど、まずは友達と会話したり遊んだりして、心も体も健康的な人を目指してください」とアドバイスした。


ICTビジネスプランコンペ/全国行きは高松東高校と㈲電マークに決まる

 地域や世の中の課題解決をテーマに、ICT(情報通信技術)を利活用した新しい商品やサービスのアイデア、ビジネスプランなどを競う「2017ビジネスモデル発見&発表会G7高松大会」が10月24日、高松シンボルタワー(高松市サンポート)で開かれた。
 大会は、ICTビジネス研究会と、かがわ情報化推進協議会、(一社)テレコムサービス協会が主催するもので、今年で4回目の開催。ICTベンチャーの起業促進を目的に学生と社会人からプランを募集、優秀作品(キャンパス賞、ビジネス賞)には全国大会の出場権が与えられる。
 今年は8組の応募があり、この日の審査の結果、キャンパス賞(総務省四国総合通信局長賞)は、香川県立高松東高校(チーム名=東っ子)、ビジネス賞(香川県知事賞)には、㈲電マーク(中野裕介社長)が選ばれた。
 東っ子は「サバイバル防災ツアー」、電マークは「初生雛鑑別におけるロボットシステム」と題したタイトルでプレゼン。今後さらにプランをブラッシュアップさせて全国大会に挑む。
 全国大会は来年3月1日〜2日。東京で各地区大会から選抜された優秀プランと競い、グランプリなどを決める。


「赤い羽根募金箱をつくろう」コンクール/香川県知事賞に野﨑彩恵さん

 香川県内の小学生を対象にした「赤い羽根募金箱をつくろう」コンクールでこのたび、さぬき市立さぬき北小学校3年の野﨑彩恵さんが香川県知事賞に選ばれた。
 コンクールは募金箱の製作を通じて子どもたちに「赤い羽根共同募金運動」の関心を高め、同時に創造力を育てる機会もつくろうと(社福)香川県共同募金会(高松市福岡町 八木壮一郎会長)が実施しているもので、今年で7回目。夏休みの宿題も兼ねて7月3日〜9月12日まで募集をかけたところ、香川県内65校から過去最高となる870点の応募が集まり、このなかから全40点の作品が入賞した。
 香川県知事賞に選ばれた野﨑さんの作品テーマは「感謝の赤い羽根オーケストラ」。サンキューと掛けて数を揃えた39羽の赤い鳥が、募金した人に感謝の気持ちを込めて楽しく演奏している様子をイメージしてつくったという。
 10月24日、入賞作品の表彰式が香川県共同募金会館で行われ、はじめに八木会長が「これからも工作をはじめ勉強やスポーツもしっかりと頑張ってください。今後もコンクールに多数の応募が集まるよう、ご協力をお願いします」とあいさつ。その後、各賞受賞者に表彰状が贈られた。
 入賞作品は10月27日〜29日の三日間、展示会として瓦町FLAG6階カワラボ(高松市常磐町)で公開する。


渥美氏「介護と仕事両立の職場に良い人材」/「香川働き方改革フォーラム」初開催

 今、政府が推進する「働き方改革」の理解を深めようと10月12日、サンポートホール高松(高松市サンポート シンボルタワーホール棟5F)で「香川働き方改革フォーラム」が開かれた。
 フォーラムは、日本労働組合総連合会香川県連合会(進藤龍男会長)や香川県経営者協会(遠山誠司会長)、香川労働局(辻 知之局長)などで構成する「香川働き方改革推進会議」の主催。所定外労働時間の削減や年次有給休暇の取得を促進するなどして、誰もが生き生きと働ける職場環境をつくろうと設置されたもの。これまでメンバーが集り会合を開くなか、大規模なフォーラムとして開催したのは今回がはじめて。
 この日、会場には企業の人事担当者など160人が参加。はじめに主催者を代表して遠山会長と進藤会長があいさつした後、内閣府地域働き方改革支援チーム委員の渥美由喜さん(東レ経営研究所 主任研究員)が、「リスクマネジメントとしての『働き方改革』」と題して基調講演を行った。
 渥美さんは、「人口減少社会において、これから一人あたりの業務量はどんどん増えていく。少しでも効率良く働くためには、社員一人ひとりが意識して心掛ける習慣化がまず必要」とし、さらに「『うちの職場はもっとこう改善すべき』と社内の気付きを上司や先輩に遠慮なしに話せる風通しの良い風土もつくらなければいけない」と強調した。
 また、「エース社員ほど介護離職する傾向が強い」と指摘。その理由に、「親から多くの教育費支援を受け、大事に育てられたことによる恩返しの願望」、「自他ともに認めるエースはすぐに転職先が見付かるだろうという、会社を辞めることへの心理的ハードルの低さ」を列挙。これから10年以内に団塊の世代が後期高齢者になることも踏まえたうえで、「介護と仕事を両立できる職場をつくれば、良い人材がとれる」と考えを示した。
 その後、働き方改革を積極的に進める香川県内の企業(丸善工業㈱)と大手企業(日本電気㈱)による事例発表があった。今年度の会合(香川働き方改革推進会議)は、来年1月下旬に開かれる予定としている。


高松職業安定協会が創立70周年/記念講演に元全日本女子ソフト監督の宇津木妙子さん

 高松職業安定協会(国東照正会長)が創立70周年を記念し10月18日、元全日本女子ソフトボール監督の宇津木妙子さんを講師に迎えた講演会を、かがわ国際会議場(高松市サンポート)で開いた。
 開会に先立ち、はじめに国東会長が、「当協会は発足して以降、皆様のご支援、ご協力をいただきながら今日まで雇用の安定と福祉の向上に尽くしてきた。今後も地域の雇用を安定させ、働く喜びを実感できるような環境づくりに力を入れたい」とあいさつした。
 宇津木さんは、2000年のシドニー五輪で銀メダル、2004年のアテネ五輪では銅メダルに導いた実績を持つ名監督として知られる。
 この日、「夢と人生」というテーマのもと講演した宇津木さんは開口一番、「私がソフトにのめり込んだのは、勉強第一という母の存在が大きかった」と述懐。
 「勉強は苦手で母の期待に応えられなかったけど、スポーツには自信があった」として、高校はソフトの特待生で入学するも挫折を味わい、いじめにあったことも暴露。「そのときはじめて自分と向き合った。ソフトを辞めたら高校も辞めなきゃいけない。また母に迷惑がかかると思った。辛かったけど辞める覚悟ではなく、いじめる人を見返すつもりで頑張る覚悟を決めた」と当時を振り返った。
 「結局最後に決断するのは他の誰でもない、自分だということ。そして相手の立場で物事を考えるということ。この高校生活の経験と学びは今も大きな財産になっている」と強調した。