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「高松港ー釜山港」定期航路開設20周年/浜田知事、船社の代表者らに感謝状

 「高松港―釜山港」国際コンテナ定期航路の開設20周年を記念した式典が7月21日、高松市朝日新町の高松港コンテナターミナル内で開かれた。
 「高松港―釜山港」は、高松港コンテナターミナルにおいて初となる国際定期航路。1997年6月に開設し、現在は週4便で運航している。
 香川県交通政策課によると、高松港における釜山航路のコンテナ取扱量は、直近の平成28年(1月〜12月)が2万1291TEU(20フィートコンテナ換算)。ピークは平成26年の2万1975TEU。この航路を活用して古紙、化成品、廃プラなどを中心に輸出し、木製品、衣類などを中心に輸入している。
 同日、式典には、浜田恵造知事(高松港コンテナターミナル振興協議会会長)や、大西秀人高松市長ほか、関係者らが出席。はじめに浜田知事が、「(高松港が)四国の国際物流拠点として今後発展していくには、定期航路の充実等で利便性を高め、県内外の貿易企業などに対して一層の利用を働きかけていくことが大事」とあいさつした後、「高松―釜山港」を運航する船社の代表者らに感謝状と記念品が贈られた。その後、くす玉割りも行われ、出席者らで20周年を祝った。


「馬場社長のビジネスに触発」/英ジャーナリストのビル・エモットさんがさくらやに

 世界の政治経済状況を綴った単行本「西洋の終わり」(日本経済新聞出版社発行)などを執筆する英国のジャーナリスト、ビル・エモットさんが7月12日、学生服のリユースショップ「さくらや」(高松市上之町)を訪れ、この店を運営する馬場加奈子社長(㈱サンクラッド)に、立ち上げの経緯からビジネスモデル、現在に至るまでを細かく取材した。
 英国を拠点に活躍し、年4回ほど来日するというエモットさんがこのたび、馬場社長のもとを訪ねたのは、次の本を執筆するため。
 自身が今から35年前、日本に住んでいたことをキッカケに日本社会に興味を持ち、「日本の将来において、これから女性たちがどのような役割を果たしていくかが大事になる」として、昨年から世の模範になるような日本人女性にインタビューを行っている。
 約2年かけて20〜25人ほどの女性たちを取材する予定。このうちの一人は、東京都知事の小池百合子さん。すでにインタビューを終えており、「(男性主導だった都政を変えたなど)彼女はひとつの成功例」と印象を語っている。さくらやのビジネスについては、「馬場さんは自らの気付きもとに会社を立ち上げ、それが多くの人(母親)の役に立っている。非常に触発された」と高く評価した。本になるのは来年だという。
 さくらやは、2011年に開業。(馬場社長の)子どもが成長するにつれ、すぐに制服が合わなくなり、「もっと気軽で安く学生服が手に入れば」という自身の経験をヒントにビジネスモデルを考えついた。
 さくらやでは、子どもの卒業などで使わなくなった学生服を買い取り、キレイに手直しして格安で販売している。ネームの刺繍をほどく作業は、香川県内の障がい者施設に委託するなど地域のビジネス創出にも貢献。ありそうでなかったビジネスとして一気に注目を集め、現在は全国に30店舗を展開している。
 その功績から、馬場社長は昨年12月に発売された全国版女性誌「日経WOMAN 1月号」(日経BP社発行)に、年間を通じて目覚ましい活躍を遂げた女性の一人として大きく取り上げられている。


ミス・ユニバース・ジャパン香川大会、出場者募集/8月15日まで

 世界80ヶ国以上の代表が参加し、世界一の美を競い合う祭典「2018ミス・ユニバース・ジャパン」の香川大会が10月27日、高松市屋島西町の高松テルサで開かれる。これに向け8月15日まで、参加者を募集している。地方大会で香川県が開催地となるのは今回はじめて。
 応募資格は、まず2018年1月1日時点で、年齢が18歳以上27歳以下であること。日本国籍(パスポート)の未婚女性(婚姻経験・出産経験なし)。過去のミス・ユニバース日本大会において、ファイナリストとして出場した経験がないことも条件。未成年の場合は保護者による自署・押印の同意書の提出が必要となる。
 選考基準は、外見の美に加え、「知性・感性・人間性・誠実さ・自信」などの内面も重視。社会に貢献したいとする社会性も備えたオピニオンリーダーになれるかどうかも審査するうえでの重要なポイントになる。
 応募締切は8月15日まで(消印有効)。書類通過者にはeメール、またはハガキで通知する。
 問合せや申込等は下記まで。
TEL:090-1890-6217(事務局:㈱エルネストジャパン)


高松・坂出にクルーズ船を/会合で山本所長「瀬戸内海ポテンシャルある」

 高松港と坂出港にクルーズ船の寄港回数を増やそうと7月6日、高松サンポート合同庁舎で「四国における瀬戸内海クルーズ振興検討会 高松・坂出WG」が開かれた。
 検討会は香川・愛媛の港湾に寄港するクルーズ船の回数が、瀬戸内海沿岸の他港や太平洋側の港湾(高知)と比べて少ない状況にあるとして、四国地方整備局が今年4月28日に設置。観光や交通、港の関係者ほか、香川県や愛媛県、四国運輸局などの行政機関らで構成される。5月22日には検討会としての初会合が開かれ、現状や課題を報告した。 
 その各港の詳細については、WG(ワーキンググループ)が検討を行うとして、このたび、第一回目の高松・坂出WGが開催された。
 同日、(一財)みなと総研財団 山本三夫クルーズ総合研究所長を招いた講話があり、「クルーズを取り巻く最近の状況」と題したテーマのもと、世界のクルーズ人口や日本の寄港動向などを解説。
 山本所長によると、瀬戸内海における外航クルーズ船の寄港実績は、2014年と2016年を比べて約2.1倍の伸び。瀬戸内海には船から眺める多島美の風景や、3つの本州四国連絡橋(明石海峡大橋・瀬戸大橋・瀬戸内しまなみ海道)の真下を通過できる魅力などを説明し、「(瀬戸内海には)内航・外航・大小問わず多様なクルーズを提供できるポテンシャルがある」とした。


ミロヴィーナスグループのAI開発最前線

 テレビの特集番組でもAI(人工知能)の話題が増えてきた。将棋界の天才棋士がAIと対戦し、結果はAIの2連勝というニュースもあった。
 果たしてAIはどこまで進化を遂げるのか。
 プロ棋士を負かしたAIは、開発者までもが知らないところで学習を繰り返して、新しい情報を取り入れて独自の進化をしているというから驚きである。
 そんななか、数年前に株価解析を行う人工知能を開発し、運用を続けるミロヴィーナスグループ(東かがわ市)の現状について、追跡取材をおこなった。
 昨年新しく開発したAIは、さらに進化し直近250日という期間を一括りにして、翌日の株価予測を解析している。
 世界の経済指数をあらゆる方面から深層学習ディープラーニングし、明日の日経平均株価の上げ下げを予測。複数のAIが稼働しているが、予測正解率は全てが50%以上を叩き出し、最もパフォーマンスの優れたAIは66%の的中率を誇る。
 6月には日経平均が2万円を回復したものの、この250日間でみるとトランプ政権誕生後、日経平均は激しく上下に振れた。
 今年の大発会は19594円でスタート。7月5日時点での上昇率は二・五%。これに対して、同社AIは揃って二桁の利益を計上している。
 同社グループが金融経済に参入、AI開発をスタートし6年あまり。国内には僅かしかいないナレッジエンジニアと手を組み、独自開発を進めてきた。システムの販売を計画するのではなく、あくまでも自社グループの資産管理運用を目的としたもので、その開発機密が外部に知らされることはないが、驚きのパフォーマンス実績を上げているようだ。
 この結果は、同社がAI開発にあわせ更新する解析記録ブログの中で、詳しく紹介している。