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高松市出身で27歳のアナウンサー社長がセミナー講師に/高橋絵理社長講演

 27歳のアナウンサーで、広告制作会社・㈱カタルチア(東京都港区)の高橋絵理社長(高松市出身)を講師に迎えたセミナーが2月26日夜、La.なら別館「絆」(高松市伏石町)で開かれた。セミナーは、高橋社長と親交の深い総合広告代理店(高松市)の呼び掛けで実現。この日は関係者ら約50人が詰めかけた。
 講演で高橋社長は、「私はアナウンサーと言ってもレベルをピラミッドで例えると下のほう」と述懐。「だから私なりに戦えるピラミッドをつくった。アナウンサーで広告制作会社の社長という新たなピラミッドを」としたうえで、「もちろん、粘り強く頑張ることも大切だけど、時にピラミッドは無理して登らず、別につくることも大事かなって思う。私のように見せ方を変えただけで道が開けることもあったりするのだから」と持論を展開し、参加者を惹きつけた。
 その後、フリーアナウンサーの木戸亜耶さんと高橋社長によるトークショーほか、ステージでは歌とダンスの披露もあった。


「会社は経営理念で変わる」/香川県経営者協会がリーガホテルで経営講演会

 ナットを中心としたファインパーツを製造販売する西精工㈱(徳島市)の西 泰宏社長を招いた経営講演会が2月22日、高松市古新町のリーガホテルゼスト高松で開かれ、西社長は、「創業の精神と経営理念で会社は変えられる」と強調し、参加者に職場改善のヒントを授けた。
 講演会は、雇用管理の改善に努め工夫する企業の取組みを紹介し、魅力ある職場づくりへの意識を高めてもらおうと香川県経営者協会(高松市番町 高松商工会議所内)が開催。将来を担う若手の人材確保もねらいとしている。
 この日、会場には、経営者や労務管理者など約60人が出席した。演題は、「人間尊重の大家族主義経営と創業の精神〜伝統と革新を目指して〜」。
 西社長は、サラリーマン生活を経て帰郷。社長に就任した当時、「最初は何をどう動いていいのか分からなかったし、会社も暗かった」と述懐。京セラの創業者・稲盛和夫さんの教えから学び、「社員を幸せにする経営理念をつくって(制定して)から会社が大きく変わりはじめた」としたうえで、「社長の役割は社員とその家族を幸せにすること。リーダーはそれを背負う覚悟も大事だ」と力説した。
 その後、経営コンサルティング会社・㈱ビッグバン(高松市林町)の山下益明代表による、中小企業が雇用管理の改善に向けて取組む事例の紹介もあった。


㈱ビッグバン主催の「新商品・新サービス開発入門セミナー」/経営者ら気付き続々

 中小企業の経営を手助けする㈱サクラ前線(横浜市)の櫻田登紀子社長(中小企業診断士)を講師に迎えた「新商品・新サービス開発入門セミナー」が2月17日、サンポートホール高松(高松市サンポート)の会議室で開かれ、参加した製造業やサービス業の経営者らは自社の主力商品に置き換えながら、今後の方向性を探った。
 セミナーは、経営コンサルティング会社・㈱ビッグバン(高松市林町 山下益明代表)の主催。各々の中小企業が強みを明確にし、顧客のニーズに合った商品やサービスの開発につながるプロセスを学んでもらおうと、このたび開催した。
 同日の講演で、櫻田社長は冒頭、「新商品や新サービスの開発に最も重要なことは何か分かりますか?」と呼び掛けた後、顧客が求める要素を2つの軸で書き表す「ポジショニングマップ」を紹介。ただ、ここで売れるポジションを発見したとしても、そこに今まで商品が存在しなかった理由を究明し且つ、解決する必要もあるとしたうえで、「まずヒット商品をつくりたいと強く思い続けることが大事。壁にぶつかっても諦めてはダメ」と説明した。
 また、製品のライフサイクル(導入期→成長期→成熟期→衰退期)を解説しつつ、「成熟期に入った時点で、いかに次の市場を刺激する商品やサービスを開発するか、あるいは既存ブランドを再構築するか、この2つの選択に迫られる」と強調。「例えば、生理用品を扱うある大手が、ターゲットを女性から高齢者に切り替えたことでオムツの一大市場をつくった。ターゲットを変えることでも新しい商品やサービスは生まれてくる。会社の強みをよく認識しておくことが大切」とした。
 このほか、プレミアムビールを題材に、キャッチコピーが商品訴求だった「最高の品質」から、「最高の週末」にキーワードを変えただけで売上が大幅に伸びた事例なども紹介した。
 ある男性参加者は、「いろんな考え方があることを知れた。もっと発想を柔軟にしていければ」と話していた。櫻田社長は、「中小企業にこそヒット商品開発の可能性がある。香川県の産業発展に少しでもお役に立てれば」とコメント。
 同じセミナーは同月19日にも同会場で開催された。


商工中金がスワニー製「世界最小の車イス」10台寄贈/高松市社会福祉協議会に

 昨年12月、創立80周年を迎えた商工中金はこれを機に、地域社会に貢献しようと2月21日、取引先である手袋・かばんメーカーの㈱スワニー(東かがわ市)が開発した車イス10台を、(福)高松市社会福祉協議会(高松市福岡町 氏部 隆会長)に寄贈した。
 このたび贈られた車イスは、同社三好鋭郎会長が自身の経験をもとに独自開発したもので、世界最小をうたう一級品。超軽量かつ超小型が特徴で、女性でも楽に持ち運べるほか、折り畳んで運ぶ際は、自然に開かぬようロックもかけられる。部分的に特許も取得している。
 この日、同協議会本所で贈呈式があり、植田恭弘支店長(商工中金高松支店)と氏部会長、三好会長らが出席した。はじめに植田支店長が、「三好会長の取組みと我々の思いが合致したため、スワニーの車イスに決めた。ぜひご利用くだされば」とあいさつ。氏部会長は、「これでまた幅広く利用いただける。大事に使わせてもらいます」と謝辞を述べた。
 同協議会では、市民向けに車イスの一時貸与事業を実施している。今回の車イスは同協議会の本所に5台、5つの支所に1台ずつを振り分け、利用申請があれば貸出しを行う。期間は原則1ヶ月間としている。


雇用達成率、全国平均上回る/サンメッセ香川で「障がい者就職面接会」

 障がいを抱えた求職者を対象にした就職面接会が2月21日、高松市林町のサンメッセ香川であった。
 面接会はハローワーク高松が主催するもので、毎年9月と2月に開催している。
 この日、香川県内に就業場所を構える38の事業所がブース形式で出展し、111人の求職者らが面談に挑んだ。採用担当者は会社概要はじめ、施設がバリアフリー構造など働きやすさをアピール。求職者も熱心に聞き入り、障がい状況を打ち明けながら就業時間や休日、給料等を確認していた。
 障がい者の雇用形態は、依然としてパートや非正規枠が多いとされるなか、車イスに乗って参加した男性(43歳)は、「たとえ正規の雇いでも、まずバリアフリーでなければ勤められない。働ける場所も限られるので、本当に条件を合わせるのは大変」と、少し悩んだ様子だった。
 現在の法律において、従業員50人以上の企業は、障がい者を1人以上雇用しなければいけない。香川労働局の最新発表(平成28年6月1日現在)によると、香川県内の達成企業の割合は、対前年比2.1%増の57.8%(全国16位)。全国の割合48.8%を大幅に上回るとした。