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復元課題乗り切るマンパワー必要/市民の会、高松市内で定期講演会

 高松城の天守復元を考える講演会が12月4日、高松市片原町の生涯学習センター「まなびCAN」であった。
 講演会は、地元の経済団体らで構成する、NPO法人高松城の復元を進める市民の会(古川康造理事長)の主催。三大水城「高松城」の復活を目的に、専門分野の大学教授などを招いて毎年1回開催している。
 この日、会場には聴講者ら約100人が参加。今年は、大洲城(愛媛県大洲市)の天守閣復元工事を担当した㈱安藤・間(東京都)の中村一男さんが、「大洲城復元工事と天守の復元について〜大洲城から高松城の復元を考える〜」と題したテーマのもと講演した。
 中村さんは、大洲城を木造復元させた際、城に使った木材や特殊な組み上げ方、屋根瓦など絵図も見せながら施工過程を丁寧に説明。ただ、文化財の「石垣」の上に大規模な建築物を建てるため、文化庁の許可を取ったりするなど数多くの困難な課題をクリアしていかなければいけないと指摘。それを乗り越えるには、まず、「復元したい」とする首長の決意と市民の理解が求められるとした。
 講演を聞いた参加者は、「やっぱり高松城はいると思う。一人ひとりの強い訴えがあれば絶対に復元できる日がくる」と話した。
 市民の会は、今年8月から高松城の復元を求める署名活動を行っている。10万人を目標に、この日時点で概ね2万人集まっているとしている。


「くるみん」認定/香川県内30社目は総合病院回生病院に

 香川労働局(辻 知之局長)はこのほど、「子育てサポート企業」に、社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院(坂出市室町 松浦一平理事長)を新たに認定した。県内の認定企業はこれで30社目となる。
 子育てサポート企業は、厚生労働省が認定する制度。次世代育成支援対策推進法に基づき、仕事と子育ての両立を推進している企業に贈られる。この認定を受ければ、認定マーク(愛称くるみん)が使用できるほか、「働きやすい、社員を大切にする企業」であることを証明するため、企業のイメージアップや優秀な人材確保などに期待が持てるようになる。
 同病院では、▼全体会議で育児休業を促し、男性3人(看護師1人・理学療法士2人)が取得、▼育児休業予定者に対する相談窓口の設置、▼病院内のイントラネットをつかって年次有給休暇の取得促進、等々の取り組みと実績を残した。
 12月2日朝、その認定通知書の交付式が同局局長室であり、辻局長から同病院の高橋正昭事務部長に認定書が手渡された。高橋事務部長は、「これまで以上に働きやすい職場環境を目指していきたい」と話した。


㈲ゆらくやがライセンス商品販売開始 /「阪神タイガースのカレーうどん」

 四国内の土産店やホテルなどに土産用讃岐うどんを卸す、製麺業の㈲ゆらくや(高松市林町 柳萬政義社長)が12月1日から、ライセンス商品「阪神タイガース しあわせカレーうどん」の販売を開始した。関西エリアにある土産店などの需要喚起をねらい商品化。ライセンス契約期間中に約四千個の売上を目指す方針だ。
 今回の商品は、もともと同社が製造販売していたカレーうどんに、阪神タイガースお馴染みのデザインパッケージを組み合わせた。 
 内容量は半生4人前(個食100g×4袋)で、つゆ付き。価格は1080円(税込)。賞味期限は常温で約3ヶ月間日持ちする。
 商品の特長と言えば、麺にカレーをサンドした三層式。茹でても形が崩れることなく食べられる。同社営業部の安田洋一課長は、「見て楽しめるパッケージに仕上がりました。本当に旨いうどんの美味しさも合わせてお伝えできれば」と、自信たっぷり。
 食べ方については、熟々の麺に生卵を絡めた「釜玉カレーうどん」を勧めるが、「つゆが万能なので『かけ』でも『つけ』でもお好みで」としている。


香川労働局長と県内企業9社が意見交換会/「働き方改革」テーマに事例報告

 辻知之香川労働局長と、県内企業が職場環境の改善を目指す「働き方改革」について意見を交わす懇談会が11月30日、高松サンポート合同庁舎(高松市サンポート)で開かれ、長時間労働の抑制やワークライフバランス推進など各々が力を入れる取組事例を発表した。懇談会は今回が初開催となる。
 この日、県内の主要企業9社のトップらが出席。はじめに辻局長が、「懇談会を通じて働き方改革の気運醸成を図っていきたい」と、あいさつした。
 企業側からの発表で、建設業の㈱穴吹工務店(高松市)は、建設工事完了後、現場のスタッフに6日間の連続休暇取得を義務化していることや、テレビ会議を導入するなどして業務の効率化につなげていることを報告した。
 また、スーパーの㈱マルナカ(高松市)は、女性活躍推進のためのセミナー機会を充実させていることなどを説明。ボイラーメーカーの㈱サムソン(観音寺市)は、残業時間グラフを作成して仕事量の配分を常々見直しているとした。
 最後は辻局長が出席企業に、「働き方改革」の先導役として、これからも積極的に取り組んでほしいと要請書を手渡した。


「香川ビジネス&パブリックコンペ」香川大で公開審査/グランプリ決まる

 香川発の独自のビジネスアイデアを募り、香川大学や地元企業らが事業化を後押しする「香川ビジネス&パブリックコンペ2016」(地域事業構想サポートプロジェクト実行委主催)の公開審査会が11月26日、高松市幸町の香川大学であった。
 コンペは、同実行委が地域活性化を目的に2013年度から取り組んでいる事業。今回で4回目となる。
 今年は、「あなたが香川で実現したい、香川を〝もっと〟元気にするアイデア」をメーンテーマに、全71件の応募が集まり、「ビジネス部門」と「地域公共部門」に分けて各々から5案ずつを選出。この日は、その一次審査をクリアした10人(10案)がプレゼンターとして登壇した。
 厳正なる審査の結果、グランプリにビジネス部門から西村美樹さん、地域公共部門から川染 彗(けい)さんのプランが選ばれ、賞金として各々に50万円が贈られた。
 西村さんは、養殖牡蠣に付着して廃棄され続けてきた県産の「ムール貝」をブランド化するなどしてビジネスにつなげるプランを説明。川染さんは、香川県で就職する人を増やすために、もともと機能性が高い「廃校」を就活の場にあてるプランを発表した。
 このほか、審査員特別賞は山瀬正裕さんと石井秀文さん、地域スポーツビジネス特別賞は武智雅宏さんが選ばれた。
 今回、最終審査まで残った10人とプラン名は次のとおり。※応募順。
【ビジネス部門】
▼ 野村俊明「GUESTHOUSE 海のテラス」
▼ 片山将光「香川県のスタンダード化へ、希少糖ハイボールで乾杯プロジェクト!!」
▼ 山瀬正裕「Setouchi Share Ship Project」
▼ 上田利枝「『エピローグケアキラメキらいふサポーター』〜あなたの第2の家族です、あなたの老後により寄り添います。〜」
▼ 西村美樹「『地中海』のまち プロジェクト〜日本の中心〝瀬戸内海〟で『食』を愉しむ〜」
【地域公共部門】
▼ 川染彗「廃校を活用した香川県における就活の拠点づくり」
▼ 武智雅宏「子供達に夢を!地元プロスポーツ選手をもっと身近に、推しメン見〜つけた。」
▼ 石井秀文「四国霊場スーパー・ヒルクライムレース事業(お遍路ルート上のコースを使用したサイクルスポーツ事業)」
▼ 村上貴教「『無人駅オフィス』による地域再生と鉄道復権」
▼ 岡下健一郎「かがわインバウンドプラットフォーム」