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米粉でアレルギー対応スイーツ/「パティスリー・スミダ」2号店、街中にオープン

 洋菓子メーカーの㈱スミダ・リ・オリジン(高松市東山崎町 住田俊二社長)が運営する「パティスリー・スミダ」の2号店が11月25日、高松南新町商店街にオープンした。米粉をつかったアレルギー対応のスイーツや低糖質の焼菓子を売り出すなどして、健康志向者に喜ばれる商品展開を目指す。
 1号店は、ジョイフル高松東山崎店(高松市東山崎町)のすぐ南側に構えるが、郊外のこともあり、車を使わない人でも気軽に足を運びやすいよう街中に出店を決めた。具体的な場所は、「餃子の王将 高松南新町店」の真横。ブリーザーズスクエア跡地の建物を改装して店をつくった。
 新店舗は3階建て。1階を売り場として活用し、完全グルテンフリー(小麦不使用)のケーキやマカロンをはじめ、地元産のフルーツをつかったチョコレートなどの菓子を販売していく。バースデイケーキや特注ケーキもオーダー可。
 住田社長自身が小麦アレルギーのため、「小麦アレルギー体質の人が気にせず美味しく食べられるようにしたい」との願いから研究開発を進め、現在、同店で提供するスイーツはすべて米粉100%に切り替えた。
 また、今年6月には、「真空凍結乾燥機」を新たに導入。日持ちしにくいフルーツの成分や組織を破壊せずに冷凍保存できるため、年中、みずみずしい味わいのまま提供できるようにした。
 住田社長は、「これからもお客様や仕入れ農家の方々に喜ばれる新商品を開発したり、お店の成長を見守っていただける常連さんを増やしていければ」と話している。  
 新店舗の営業時間は11時〜20時。年中無休(年末年始除く)。
TEL:087−813−2775


鮮度抜群の築地鮪、好きなだけ/丸亀町グリーン「こころ」で鮪の解体ショー

 東京・築地の鮪をつかった海鮮料理が人気の「本日、大漁&大豊作 こころ」(高松市丸亀町 丸亀町グリーン東館2F 渡邉耕太郎総店長)で11月23日、名物イベント「鮪の解体ショー」があった。
 今年4月にオープンした同店が解体ショーをみせるのは今回で8回目。 
 この日は朝、築地から仕入れたばかりの新鮮なクロマグロ(体長約160㎝×重さ約70㎏)が、同店調理長らの迫力ある包丁さばきによって頭から次々と切り分けられた。  
 それを見入っていた来店客らは、「めちゃ大きいな」「はじめて見たわ」などと思わず声をあげて大興奮。解体が進むさなか、渡邉総店長から、「鮪の体重を1㎏増やすのに、どれくらいの量のエサが必要でしょうか?」「答えは15㎏です」など鮪に関するミニクイズもあり、店内を盛り上げた。
 その後、「大トロ」や「中トロ」などに切り分けた身は、バイキングの一つのメニューとして振る舞われた。


ピザづくりでチーム力強化を/新感覚研修「クッキングdeチームビルディング」

 ピザづくりを通じてチーム力を高めるという新感覚の研修「クッキングdeチームビルディング」が11月14日、イオンモールモール高松(高松市香西本町)1Fのクッキングスタジオであった。
 研修は、大手通信会社・NTTドコモ四国支社が、社員教育の一つに取り入れてもらおうと四国ではじめて体験教室を開催。内容は、料理を通じて複数のメンバーが共通のゴールを目指し、互いを尊重しながら個々の能力を最大限発揮していくというもの。同社のグループ会社・㈱ABC Cooking Studioが展開する研修で、これから四国エリアでも売り出していくことが決まった。
 この日、香川県内の人事担当者ら約20人が参加し、5人一つのチームに分かれて研修スタート。はじめ参加者らは、「グループとチームの違い」、「良いチームの特徴は」との議題について話し合い、「リーダーが必要」、「互いに不得意分野をカバーする」などの意見を出し合った。
 その後、エプロンを着用した参加者は、「香川」をテーマにしたピザづくりに挑戦。スタジオの講師から生地の作り方を習い、しっかりこねて発酵させる待ち時間、作戦タイムとしてピーマンやベーコン、チーズなど予め用意された具材をどう活かすか、また、生地の形はどうするかを考えた。
 「やっぱり香川と言えばうどんかな」とこぼしつつ、スマホで検索をかけたり、紙に絵を書くなどしてアイデアをどんどん出し合い全員と共有。リーダーや役割分担を率先して決めるチームも。
 生地が焼き上がると早速、具材を散りばめトッピング。それが終わると再びオーブンに。その待ち時間、どんなコンセプトをもとに仕上げたピザなのか、あるいはチームで目標を達成するために実践した工夫などについて議論。最後は各チームの代表者が焼き上がったオリジナルピザの写真を見せながらプレゼンで詳しく解説した。
 瀬戸芸の作品をピザで表現したチームの男性参加者は、「はじめて会った人たちと、ここまで仲良くなって一つの目標に向かえるなんて。料理をチームづくりに活かすのはとても良いことだと素直に感じた。仲間とつくったピザは最高」と話した。


今年は特に上品で香り高く、味もすっきり/西野金陵多度津工場で「初しぼりの儀」

 酒造メーカー・西野金陵㈱(西野寛明社長)の多度津工場(仲多度郡多度津町)で11月15日、毎年恒例の「初しぼりの儀」があり、良質な清酒生産を祈願。神事では関係者ら約70人が見守るなか、同社酒井史朗醸造課長が神官の持つ大杯に搾りたての新酒を注ぎ、神前に供えた。
 新酒は三豊市高瀬町の瀬戸カントリーから仕入れた酒米「オオセト」を使用。品名は「金陵初しぼり」。同月19日から県内の酒販店などで約55000本(720ml)の販売を開始する。
 醸造作業は来年4月中旬頃まで続く予定。360t(約6000俵)の原料米をつかい、年間1080KL(一升瓶換算60万本)を出荷する計画としている。
 神事後の会見で酒井醸造課長は、「今年は10年に一度と言っていいほどの出来。非常に上品で香り高く、味もすっきり。常温、あるいは少し温めても美味しく飲める」と話した。


求人倍率4.5倍、人手不足深刻/サンメッセ香川で「介護のしごと 就職フェア」

 介護職を希望する人らを対象にした合同就職面接会「介護のしごと 就職フェア」が11月10日、高松市林町のサンメッセ香川であった。
 面接会は香川労働局やハローワーク高松などの主催。厚労省が平成21年度から11月11日を「介護の日」に定め、その前後2週間を「介護就職デイ」として、全国で福祉人材確保の取組みを行っている。今回の面接会はその一環。
 この日、県内に就業場所をおく60事業者が面談ブースを設け、求職者92人が参加。昨年同時期の求職者は73人だったため、今年は19人増えた。
 介護職は特に人手不足が深刻なことで知られる。ある老人ホームを運営する社会福祉法人の採用担当者は、「長く勤めてくれる若い人材が欲しいけど、やっぱり厳しい。一般企業も人手不足の時代なので尚更。これから少子化でもっと採用しづらくなると思うので将来的な不安は大きい」と人集めに悩んだ様子。
 その一方、求職者については、「これから介護は絶対に必要。少々大変でも、やりがいはあると思う」とモチベーションこそ高いが、「どうしても給料が安い」というマイナスの声も。
 ハローワーク高松の担当者によると、県内9月の有効求人倍率は4.5倍という。今後、団塊の世代が75歳以上(後期高齢者)に達する「2025年問題」が控えており、さらに介護職員不足に陥ることが予想されている。
 このほか、11月7日には、オークラホテル丸亀(丸亀市富士見町)でも同様の面接会が行われた。