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障がい者雇用の意識高まる/サンメッセ香川で合同就職面接会

 障がいを抱える求職者を対象にした「障がい者就職面接会」が9月13日、高松市林町のサンメッセ香川であった。面接会は、ハローワーク高松が毎年二回開いているもので、今回はその第一回目となる。
 この日、会場には香川県内に就業場所がある37の企業・団体(前年同時期38)が出展。採用担当者は、雇用条件や仕事内容等を丁寧に説明する一方、求職者も障がい状況を打ち明けるなどしながら、自分に合った就職先を探していた。
 雇用形態については依然として正社員求人は少なく、パートや非正規の採用枠が大半を占めている状況という。ある男性の参加者は、「正社員にこだわるとなかなか決まらない。互いの条件に合う仕事を探すのは本当に難しい」と、少し不安げに話していた。
 香川労働局の最新発表によると、県内の障がい者雇用について、全体の実雇用率は前年と同率の1.88%(全国平均1.88%)で過去最高。法定雇用率を達成している企業の割合は55.7%。全国平均47.2%を大幅に上回っている。


刑務所でつくられた家具や墓石など展示販売/高松刑務所で「四国矯正展」

 全国の刑務所内でつくられた製品を展示販売、受刑者の作業場なども一般公開する「四国矯正展」(高松矯正管区主催)が9月10日〜11日の二日間、高松刑務所(高松市松福町)であった。
 矯正展は、「社会を明るくする運動」の一環。刑務所に収容される受刑者らが、日々の生活を通じて更生復帰に励む姿をパネルや写真をつかって紹介し、社会に矯正行政の理解と協力を得ようと毎年開催している。今年で20回目。初日は約二千五百名の来場があった。
 期間中、会場には家具や漆器、革製の製品ほか、庵治石をつかった墓石等がズラリと並べられ、来場者は製品に直接手で触れるなどして品定め。「これ家に欲しい」と、特に小物製品は飛ぶように売れていた。売上金の一部は、犯罪被害者支援団体の活動費などにあてられる。
 同市から足を運んだ会社員の男性は、「家具にしても墓石にしても、本当にキレイで上手につくられている。受刑者がこんなにも素晴らしい技術を持っているなんて」と、驚きを隠せない様子で話していた。
 また、刑務所施設の見学では、受刑者らの作業場となる工場をはじめ、体育館や風呂場も自由に見て回れるよう公開。疑問に感じたことは近くの刑務官が丁寧に回答した。このほか、中央ステージでは、香川県警察音楽隊による吹奏楽などが催され会場は終日、多くのカップルや家族連れで賑わいをみせた。
 高松刑務所の担当者は、「施設では受刑者が社会に復帰しようと頑張っている。だから出所したときは、温かく迎えてあげてほしい」と、胸のうちの思いを明かした。


コープかがわが10月2日(日)に創立50周年感謝祭「生協まつり」

 (生協)コープかがわ(高松市 木村 誠理事長)は、今年5月に創立50周年を迎えたことを記念して、創立50周年感謝祭「生協まつり」を10月2日(日)に開催する。
 コープの取り組みを見て、食べて、体験して、メーカーや生産者、職員が交流できる場を提供することが目的。130を超えるブースが出展し、コープ商品などの展示即売や試食を楽しむことができるもので、掘り出し物やお買い得商品も多数用意されるという。
 当日はステージやフロアでも各種イベントを予定。サーカス団によるパフォーマンスやスタンプラリー、縁日コーナーのほか、お馴染みの「コープトラック」に乗っての撮影会なども実施。会場にはコープ共済のキャラクター「コーすけ」はじめ、「ことちゃん」など地元のゆるキャラが館内を散歩し、ステージでは勝ち抜きじゃんけん大会や撮影会も行う。
 会場はサンメッセ香川(高松市林町)。今年は大展示場に加え小展示場も使用し、50周年を振り返るDVDを放映したり、香川高専詫間キャンパスの生徒らによる子ども簡単ロボット教室なども開催される。時間は昨年より1時間延長して9時30分〜15時30分。入場料無料。問合せ0120-−4884-50


東洋テックスが蓄光素材使用した誘導標識などを発売

 床板フローリング等製造販売の東洋テックス(株)(高松市 松原哲裕社長)は、太陽光や蛍光灯などの光を蓄えて発光する蓄光素材「ルナウェア」の総販売代理店となり、自治体や事業所向けに提案を本格化させる。
 取り扱うのは非常口のセーフティサイン(誘導標識)や災害時における避難場所の誘導標識など。有田焼の技術を応用し、蓄光顔料をガラスコーティングしているため火や水に強く、使用用途が広いことが特長だ。
 初期輝度が非常に高く、約60分間の蓄光・暗転後、12時間経過しても文字が読めるくらい光るという試験結果も出ている。従来の蓄光素材に比べ耐摩耗性・耐水性・耐薬品生・耐久性に優れ、半永久的に効果が持続するという。また初期投資のみで、ランニングコストがかからないという強みも持つ。
 「ルナウェア」の製造元はコドモエナジー(株)(大阪市旭区)。同商品は高輝度蓄光素材として高い評価を受けており、開発した岩本泰典社長らは第4回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を受賞。セーフティサインは消防認定を取得するなど、注目度と実用性の高い商品だ。
 


「本当に助かった」約60台の車イス万全に/まんのう町の福祉施設でボランティア

 損害保険ジャパン日本興亜㈱高松支店(高松市紺屋町 坂本俊樹支店長)と、同社の代理店組織にあたるAIRオートクラブ香川支部(田所 基支部長)および、JSA中核会高松支部(池本誠一支部長)が手を組み9月4日、仲多度郡まんのう町の(福)優真会「ケアハウス かりんの郷」で利用される約60台の車イスを整備清掃するボランティア活動を行った。
 ボランティアは、社会に貢献しようと損害保険ジャパン日本興亜とAIRオートクラブ(自動車整備工場代理店)、JSA中核会(専業保険代理店)が、2001年頃からはじめたもの。現在は全国でも各地域の3社が協力し、病院や福祉施設を中心に同様の活動を実施している。
 香川県では2011年から取り組みをスタート。今回で6回目となる。
 この日、施設1階大ホールを実施場所に、各3社の代表者をはじめとした約60人のスタッフらが参加。開催にあたり、坂本支店長が「本業以外でもボランティアを通じて皆様のお役に立てるよう力を注ぎたい」とあいさつした。
 その後、「整備班」と「清掃班」に分かれて効率良く作業開始。まずは自動車整備を得意とするAIRオートクラブのスタッフらが車イスの空気圧ほか、ブレーキやネジの調節、フレームの歪みなどを念入りにチェック。前輪を一旦外し再び取り付ける際は、回転の滑らかさも十分に確かめた。
 メンテが終われば、清掃班のスタッフらにバトンタッチ。車イスをひっくり返し、タオルやブラシをつかって手の届きにくい車輪の回転軸までもピカピカに磨き上げた。
 同施設長の川口さんは、「すぐ見て分かるパンクにはその都度対応できるが、細かい不具合までは分からず不安も大きかった。本当に助かる」と、胸を撫で下ろした様子で話した。