栗林山荘がリニューアル!
1972年開業の栗林山荘が、宿泊者用ロビーを喫茶室として初めて一般開放した。
高松市内を一望できる喫茶室からの見晴らしが、早くも話題を呼んでいる。
「パノラマの景色をカウンター席で楽しんでほしい」
そう話すのは、㈲栗林山荘の松原安郁(あいこ)取締役(37)。先代から引き継いだ国民宿舎を、より多くの人に利用してほしいと㈲栗林山荘として、このたびリニュアルオープンした。
喫茶室は曜日ごとに異なるメニューを提供する。
水曜は板長特製サンドイッチの日。松原さんからのリクエストで、栗林山荘の板長が本場ベトナムのサンドイッチを再現する。バインミーは、柔らかいフランスパンに手作りのレバーパテを塗り、鶏もも肉のソテーや野菜を具材をはさんだ食べごたえのある一品。ジューシーなさばが主役のさばサンドは、サルサソースとレモンでさっぱりと仕上げた。
また、火・木曜は「不二ベーカリー rétro」のパンの日。パンと好相性のセットドリンクには珈琲、紅茶のほか、板長が腕を振るう「本日の冷製スープ」もチョイスできる。
「もともと、栗林山荘を継ぐ気はまったくありませんでした」という松原さん。先代との間で「新たな事業を自由に展開してもよい」という約束を取り付けたことが、3代目の就任につながったという。
今後のビジョンについて、「栗林山荘の倉庫をリノベーションし、子供向けの体操教室とアートスペースを準備しています」と話す。子供向け体操教室は(一社)瀬戸内サーカスファクトリーのプログラムで、サーカスに使われる種目を用いた楽しい内容になりそうだ。
松原さんは、「アーティストが栗林山荘に滞在しながら、作品を制作・展示できる環境も整えていきたい」と、イメージを膨らませていた。