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今年は「ちょっとくやしいな」本音ポロリ/高松工芸高校の生徒ら3年連続で結果残す

 全国の高校生がビジネスアイデアを競う大会「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」にこのたび、香川県立高松工芸高校(渡邊晋二校長)のデザイン科3年の生徒グループ「瀬戸内☆工芸CIRLS」が挑戦し、優秀プランと評価される「ビジネスプラン・ベスト100」に入選した。これで同校同クラス(担任:西澤智子先生)の生徒は3年連続で成果を残したことになる。
 大会は、日本政策金融公庫が主催するもので4回目。今年はエントリー総数2662件(エントリー校324校)の応募なかから勝ち上がり、ベスト100に入った。
 今回のプランは、「宝LOVEねっと ぐるっと 瀬戸内 島めぐり」というタイトルで、アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」をメーンテーマにもってきた。
 会場の島々は国内外の観光客で賑わいをみせるも、島への移動自体はフェリーの便数などからして「まだまだ不便」という現状に目をつけ、ループ線の船を運航させることでネックを解消する、というプランを考案した。
 12月9日、その表彰式が同校校長室であり、日本政策金融公庫の笠原真二高松支店長から生徒らに表彰状が贈られた。
 チーム代表の冨田日和さんは、「去年と一昨年はファイナリストに残ったこともあって正直ちょっと悔しいです。でも、ビジネスプランの考え方、プレゼンの練習もたくさんしてきたので社会に出たときに絶対に活かせると思います。3年間本当にいい経験をさせてもらいました」と、にこやかに話した。
 同校同クラスは、2年連続でファイナリスト10組が挑む「最終審査会」に出場しており、昨年は栄えある準グランプリを獲得している。
 今回の最終審査会も東京大学本郷キャンパスで行う。1月8日に10組がプレゼンし、頂点を決める。


ふるじんまち books新書情報

 弊社が取り組む自叙伝・自分史事業「ふるじんまちbooks」からお届けする第二弾「愚直ひとすじ 家づくりに志を貫く」が発売。
 木造注文住宅県下大手の中庭住宅㈱創業者、中庭護会長の波瀾万丈の人生を紐解く。
 同社は今年6月、創業から23年目にして通算2000棟の引渡を達成。これを記念し、発刊した本書は飛躍的な成長を遂げた中庭住宅のフィロソフィーが随所に盛り込まれており、自叙伝的な要素は勿論のこと、事業を成功に導いた比類なき企業家魂は他業種においても示唆に富む内容となっている。
 四六判ハードカバー、定価926円(税抜き)


「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」8人決定/㈱サンクラッドの馬場加奈子社長選ばれる

 日経BP社(東京都港区)が毎月発行する、女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌「日経WOMAN」はこのたび、各界で目覚ましい活躍を遂げた女性を表彰する「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017」の受賞者8人を決定。このうちの一人に、香川県の㈱サンクラッド(高松市上之町)の馬場加奈子社長が選ばれた。
 馬場社長は、一人で3人の子育てをしながら2011年、学生服のリユースショップ「さくらや」を開業。子どもらが成長するにつれ、制服がすぐに合わなくなり、「もっと気軽に安く学生服が手に入ればいいな」という自身の経験をもとにビジネスモデルを考えついた。
 子どもの卒業などで使わなくなった学生服を買い取り、手直しして格安で販売する。ネームの刺繍をほどく作業は、県内の障がい者施設に委託するなどして地域のビジネス創出にも貢献している。
 この事業は開業後、各地の母親から「私の町でも」と次々とニーズを掘り起こし、現在は宮城県から熊本県まで、全国の母親20人が、さくらやパートナーとして各地域で拡大している。
 12月2日、東京ミッドタウン(東京都港区)で表彰式があり、馬場社長は、「子育て家庭応援ビジネス賞」として表彰された。馬場社長は、「誰からも商売として成り立たないだろうと言われていたモデルが、全国のお母さんに共感されるビジネス展開になってうれいしいです」とコメント。
 ちなみに大賞は、今年メガヒットを記録したアニメ映画「君の名は。」の宣伝プロデューサー・弭間(かずま)友子さんだった。受賞者紹介や審査結果は、12月7日に発売する「日経WOMAN 1月号」に詳しく掲載される。
 今後、サンクラッドは、デザインが変わったり補修ができなかったりと、どうしても店で売り物にならない学生服を、ポーチやカバンにリメイクして自宅に発送する新事業「さくら女子」を、来年2月からスタートさせる予定だ。


復元課題乗り切るマンパワー必要/市民の会、高松市内で定期講演会

 高松城の天守復元を考える講演会が12月4日、高松市片原町の生涯学習センター「まなびCAN」であった。
 講演会は、地元の経済団体らで構成する、NPO法人高松城の復元を進める市民の会(古川康造理事長)の主催。三大水城「高松城」の復活を目的に、専門分野の大学教授などを招いて毎年1回開催している。
 この日、会場には聴講者ら約100人が参加。今年は、大洲城(愛媛県大洲市)の天守閣復元工事を担当した㈱安藤・間(東京都)の中村一男さんが、「大洲城復元工事と天守の復元について〜大洲城から高松城の復元を考える〜」と題したテーマのもと講演した。
 中村さんは、大洲城を木造復元させた際、城に使った木材や特殊な組み上げ方、屋根瓦など絵図も見せながら施工過程を丁寧に説明。ただ、文化財の「石垣」の上に大規模な建築物を建てるため、文化庁の許可を取ったりするなど数多くの困難な課題をクリアしていかなければいけないと指摘。それを乗り越えるには、まず、「復元したい」とする首長の決意と市民の理解が求められるとした。
 講演を聞いた参加者は、「やっぱり高松城はいると思う。一人ひとりの強い訴えがあれば絶対に復元できる日がくる」と話した。
 市民の会は、今年8月から高松城の復元を求める署名活動を行っている。10万人を目標に、この日時点で概ね2万人集まっているとしている。


「くるみん」認定/香川県内30社目は総合病院回生病院に

 香川労働局(辻 知之局長)はこのほど、「子育てサポート企業」に、社会医療法人財団大樹会 総合病院回生病院(坂出市室町 松浦一平理事長)を新たに認定した。県内の認定企業はこれで30社目となる。
 子育てサポート企業は、厚生労働省が認定する制度。次世代育成支援対策推進法に基づき、仕事と子育ての両立を推進している企業に贈られる。この認定を受ければ、認定マーク(愛称くるみん)が使用できるほか、「働きやすい、社員を大切にする企業」であることを証明するため、企業のイメージアップや優秀な人材確保などに期待が持てるようになる。
 同病院では、▼全体会議で育児休業を促し、男性3人(看護師1人・理学療法士2人)が取得、▼育児休業予定者に対する相談窓口の設置、▼病院内のイントラネットをつかって年次有給休暇の取得促進、等々の取り組みと実績を残した。
 12月2日朝、その認定通知書の交付式が同局局長室であり、辻局長から同病院の高橋正昭事務部長に認定書が手渡された。高橋事務部長は、「これまで以上に働きやすい職場環境を目指していきたい」と話した。