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10万人の声集め天守復元目指す/市民の会が街頭で署名活動

 地元の経済団体らが結束し、日本三大水城・高松城の天守復元を目的に発足した「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)が8月28日、高松丸亀町壱番街前ドーム広場で天守復元の協力を求める署名活動を行った。
 同会が署名活動を実施するのは今回がはじめて。早ければ年内までに目標とする10万人の声を集め、高松市に提出する方針だ。後に同市が文化庁との交渉にもっていく。
 また、同市も高松城の復元には力。しかし、当時の外観写真はあるものの、天守閣の内部構造が分かる設計図などは残っていないため、ネックに。城の復元につながる史料提供者には懸賞金三千万円を支払うとしている。
 同日、古川理事長をはじめ、応援に駆けつけた平井卓也衆議院議員や、岡下勝彦高松市議会議長らが出席。はじめに古川理事長が、「天守復元はハードルの高いものであるが、その壁を突き破るにはどうしても市民の皆様一人ひとりの声が必要です。どうかご協力をお願いします」とあいさつした。またこの日は、徳島県出身の東根泰章さんが作詞した高松城復元の応援歌「水城玉藻高松城」も披露されるなどして気運を高めた。
 その後、同会のメンバーらが手分けし、商店街の買い物客や通行人らに署名を呼び掛け。多くの人がサインに応じた。署名した丸亀市の会社員女性は、「街を活気づけるためにも高松城は絶対にあったほうがいいと思う。少しでもお役に立てれば」と話した。
 今後、同会は県内の各団体らに協力を求めるほか、高松丸亀町商店街振興組合(高松市丸亀町)にも署名用紙を設置するなどして声を集めていく。


カップル成立後もキメ細かにフォロー/ 「かがわ縁結び支援センター」10月開所へ

 香川県は10月、結婚を希望する独身者の出会いから交際、結婚までの丁寧な個別支援につなげるため「かがわ縁結び支援センター」を、高松市番町の香川県社会福祉総合センターに設ける。
 運営は(公財)かがわ健康福祉機構に委託。1対1の個別マッチングやセンターに登録した企業や団体らが実施する婚活イベントの支援等を一元的に行うほか、「縁結びおせっかいさん」と呼ばれる、男女らの仲を取り持つボランティアとも協力し、成婚にまでもっていく。香川県では現在、その企業や団体、ボランティアを募集中だ。
 一連の流れについて、利用者はセンターで会員登録を済ませれば、好みの相手をセンターのシステムで探すことができる。相手も希望に応じれば、引き合わせすることになる。縁結びおせっかいさん、円滑に会話が進められるよう手助けする。その後、交際がスタートしてからも悩みや困り事の相談に乗るなどして、成婚までのキメ細かなサポートを行う。
 またセンターには、成婚実績などの情報を管理し蓄積していくシステムを導入。ビッグデータとして、イベント情報、マッチングのお引合せ情報などが蓄積されれば、新しい出会い予測の紹介や相性の良さそうな相手をピックアップして紹介することができるようになる。
 香川県健康福祉部子育て支援課では、2013年度から独自の婚活イベントを開始。これまで10回ほどイベントを開き、カップリング数こそ多かったものの、「カップル成立後のフォローがどうしても難しかった」としてこの度、成婚率をあげようとセンターの開設に踏み切った。同課の野口翔子さんは、「まずはセンターの周知を急ぎ、会員数を増やすことが目標」と話している。
 四国では全国に先駆け、愛媛県がビッグデータを取り入れた「えひめ結婚支援センター」を2008年11月に開設。それに続き、2016年1月には高知県が同様の「こうち出会いサポートセンター」を、同年7月には徳島県が「とくしまマリッジサポートセンター」を設けている。
TEL:087-832-3287(香川県健康福祉部子育て支援課)


高松空港の運営委託に関するセミナー開催

高松空港の運営委託に関するセミナーが、8月23日にサンポートホールで開催された。香川県が主催をしたもので、会場には県外からも空港民営化に関心のある企業関係者など約200名が出席し熱心に聴講した。
国土交通省航空局航空ネットワーク企画課長の宮澤康一氏による現在国が進める空港の経営改革の方向性に関する話題の後は、香川県や四国・瀬戸内圏の観光の魅力について、前四国ツーリズム創造機構の梅原利之会長が講演。続いて香川県の浜田知事による高松空港の説明と民営化への期待についての講演が行われた。
 国は先月、運営委託に向けた実施方針を明らかにしていて、来月には正式に募集要項を公表、年明けから第一次・第二次審査などの国の審査を経て、来年8月には優先交渉権者を選定する。年末からは業務の引き継ぎが始まり、仙台空港に続いて再来年の4月からいよいよ地方空港のモデルとなる空港民営化がスタートする。


「ハローワーク土庄地域活性化懇談会」発足/島の行政機関ら就職支援に重き

 小豆島の雇用促進と活性化を目的に8月5日、島の行政や学校、経済界らが連携して就職支援にあたる「ハローワーク土庄地域活性化懇談会(チーム小豆島)」が発足。同時に、小豆郡小豆島町のサン・オリーブで初会合が開かれ、島の雇用情勢や今後の課題などを話し合った。
 懇談会は、ハローワーク土庄(河野良美所長)をはじめ香川県ほか、土庄町、小豆島町や高校、商工会などの代表者ら9人で構成。これから定期的に就職支援に関する各々の取り組みを共有していこうと、ハローワーク土庄の呼び掛けで実現した。
 この日、会合に先駆け河野所長が、「就職、採用を含めた労働問題において、行政の取組みだけでは限界がある。官・民が一体となって島の活性化に貢献できるよう努めていきたい」と、はじめにあいさつ。
 ハローワーク土庄からは、卒業後3年以内に離職してしまう割合・七五三現象(中卒7割・高卒5割・大卒3割)を挙げ、「働きやすい、働きがいのある職場づくりが急務の課題」と説明。「その意識を高めるためにも、社員が組織から期待され、役に立っているという自己効力感を持ってもらえるような雇用管理が重要だ」と強調した。
 また、高校側は、「大学進学等で特に都会の生活を経験すると、島に戻ってこない傾向が強い」という問題点を指摘。経済界からは、その顕著な人口減に加え、後継者不足も示唆しながら、「もっと若者に島の産業をPRしつつ、島暮らしの良さも周知していくことが大事になるのでは」と主張する声があがった。
 この時間と並行して、新卒や既卒者らを対象にした6回目の「小豆島就職面接会」が開催され、小豆郡内に就業場所がある企業37社、52人の求職者らが参加した。昨年は50人が参加し、16人が採用に結びついたという。そのなかで県外に進学した学生の参加は、わずか4人だった。
 さらに同面接会前には、両町が主催する移住希望者を対象とした「小豆島暮らしガイドツアー」の参加者に対し、「お仕事探しセミナー」を実施。ハローワーク土庄で移住相談コーナーを担当する渡部勝之さんが、島の魅力を伝える一方、「最初は都会とのギャップがあることも忘れないでほしい」と話した。


丸亀町グリーンで瀬戸芸気分/アーティスト・栗真由美さんの立体作品お目見え

 3年前と今年の瀬戸内国際芸術祭(男木島会場)で人気作品“記憶のボトル”を出展している、愛知県出身のアーティスト・栗 真由美さんが手掛けた立体のアート作品「builds crowd(ビルズ クラウド)」が、このたび完成。8月7日から丸亀町グリーンのけやき広場(高松市丸亀町)で一般公開をはじめた。
 今回の作品は、舞台にもなっている「丸亀町商店街」をテーマに、その近辺の店や建物を小さな立体にして再現。栗さん自らが商店街に足を運んで見て回り、写真に収め展開図に置き換えるなどしながらコツコツと、約1ヶ月間かけてつくった。
 作品は、丸亀町グリーンのけやきの木に装飾。17時〜23時の間は、キャンドルカラーのイルミネーションによるライトアップで魅力をさらに引き立てる。
 同日夕、その完成を記念した式典がけやき広場であり、浅岡一彦館長(丸亀町グリーン)や栗さんほか、大西秀人高松市長らが出席。
 はじめのあいさつで栗さんは、「きっと皆さんのよく知っているお店が発見できるはず。近づいたり離れたり、いろんな角度から見て楽しんでください」と呼び掛け。大西高松市長は、「作品を通じて改めて丸亀町商店街のことを考えてもらえるきっかけになれば」と期待を述べた。その後、商店街を行き交う通行人も見守るなか、式典出席者らによるテープカットが行われた。
 展示期間は、今年の瀬戸内国際芸術祭秋会期終了の11月6日まで。