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香川県と近畿大学が就職支援に関する協定結ぶ/県庁で調印式

 香川県と近畿大学(大阪府東大阪市 塩崎 均学長)は7月26日、互いが連携協力して学生の就職を支援する協定を締結した。香川県と大学が協定を結ぶのは、今回で14校目。
 現在、香川県では大学進学者のうち、80%以上が県外の大学に進学。その状況のなか、県内から毎年約100人が入学を決める近畿大学と手を組むことで、さらに県内へのU・Iターン就職を促せるようになった。
 具体的な取り組みについては、学内で行う合同企業説明会等で県内企業の情報を発信しアピールしていくほか、インターンシップの受入れ先企業を積極的に紹介するなどして、U・Iターンを希望する学生らの就職活動を支援していく方針としている。 
 同日、その調印式が県庁であり、浜田恵造知事や塩崎学長らが出席。それぞれ協定書にサインした。はじめのあいさつで、浜田知事は、「人口減少の歯止めにもつながるUターン就職等の促進で、深く協力し合えることは非常に心強い」と期待。塩崎学長は、「優秀な人材を輩出し、香川県の活性化に貢献できれば」と話した。


香川県と韓国LCC・エアソウルが協定締結/10月から運航開始へ

 現在、アシアナ航空が運航する「高松ーソウル線」を10月から、子会社の格安航空会社(LCC)・エアソウルに移管する。それを受け、香川県とエアソウルは7月19日、相互交流に関する協定を結んだ。
 使用する航空機は、195人乗りの「エアバスA321ー200」。瀬戸内国際芸術祭秋会期開幕の前日となる10月7日に移管し同月19日以降、現在の週3往復から、週5往復に増やす。
 運航は木曜と土曜以外。高松発は月曜、水曜、金曜が午前、火曜、日曜が午後からの便となる。この協定締結を機に観光振興ほか、さらなる両地域間の交流拡大や県経済の活性化を目指す方針としている。
 同日夕、その調印式が高松市香南町の高松空港であり、浜田恵造知事とエアソウル㈱の柳光熙(リュ グァンヒ)社長が出席。それぞれ協定書にサインした。
 浜田知事は、「LCCは料金的に手軽なうえ、増便もされて利用がしやすくなる。ますます香川県に観光客が増えることを期待したい」とあいさつ。柳社長は、「これまでの搭乗率を上回るよう力を入れたい」と話した。
 「高松ーソウル線」は、平成4年4月に就航して以来、これまで82万人超が利用している。


「香川ビジネス&パブリックコンペ2016」/独自のプラン募集開始へ

 独自のアイデアやビジネスプランを募り、香川大学をはじめ地元企業らが事業化を支援する「香川ビジネス&パブリックコンペ2016」(地域事業構想サポートプロジェクト実行委主催)の開催概要が7月14日に分かり、同日付で募集を開始した。
 コンペは、同実行委が地域活性化を目的に2013年度からはじめた取り組み。今回で4回目。
 今年のテーマは、「あなたが香川で実現したい、香川を“もっと”元気にするアイデア」。オリジナル商品の開発など新規事業や起業を目指したプランほか、子育て支援や離島振興、賑わい創出などのアイデア、香川に4クラブ(野球・サッカー・バスケ、アイスホッケー)があるメリットを生かした企画などを募集する。
 応募資格は18歳以上で、香川県在住あるいは出身者、県内に通勤・通学、将来香川に住みたいと考えている人。賞金は「ビジネス部門」、「地域公共部門」の各グランプリに、それぞれ50万円ずつ出る。このほか審査員特別賞、地域スポーツビジネス特別賞、奨励賞もある。
 同日、高松市幸町の香川大学で会見があり、出席した同大学大学院地域マネジメント研究科の原真志研究科長(同実行委員長)は、「今年もワクワクするようなプランに出会えることを期待したい。コンペを通じてクリエイティブな地域環境をつくっていけたら」と話した。
 今後のスケジュールについては、10月5日に応募を締切り、香川大学などが書類審査を通じて10組(件)にまで絞り込む。その後、同月20日に結果を通知し、11月26日に同大学で公開審査(プレゼン)を行う。応募用紙は同コンペのホームページからダウンロードできるようにしている。
 このほか8月6日には、G7伊勢志摩サミットの公式土産「歌舞伎フェイスパック」を生みだした、一心堂本舗(東京都)の戸村憲人社長を招いた講演会が同大学で開かれる。開演は13時半~。定員100名。入場無料。
 ちなみに昨年度のコンペでは206件の応募があった。ビジネス部門のグランプリに尾田美和子さん、地域公共部門のグランプリに小野正人さんのプランが選ばれ、それぞれ事業化が進められている。
TEL:087−8321882(同実行委事務局)


四国初「高松―香港線」就航/週3便スタート、9月からは4便へ

 高松空港(高松市香南町)と香港国際空港を結ぶ、香港の格安航空会社(LCC)・香港エクスプレスの定期航空路線が7月6日、就航した。
 高松空港発着の国際線は、ソウル(韓国)、上海(中国)、台北(台湾)に続く4路線目。香港との直行便は四国で初となる。
 このたび、香港線に使われる航空機は、最大180人乗りの「エアバスA320」で、火曜日、水曜日、日曜日に運航。新路線の人気は高く、予約が殺到している状況を踏まえ、9月2日からは金曜日を追加した週4便に増便することも決めている。
 この直行便を記念し、7月11日から香港エクスプレスのウェブサイトで片道運賃七千八〇円の特別チケットを販売中。来年3月25日までに渡航する利用者に適用される。
 同日昼、168人を乗せた香港線の初便が高松空港に到着した後、国際線の搭乗待合室で記念セレモニーが開かれた。式典には、浜田恵造知事と香港エクスプレスのアンドリュー・コーエン取締役兼最高経営責任者(CEO)ほか、観光関係者らが出席。
 はじめのあいさつで浜田知事は、「香港線の就航は香川県のみならず、四国全体の活性化に大きく貢献するものと考えている。高松空港の主要な国際線になるよう需要促進に努めていきたい」と期待。アンドリューCEOは、「香港エクスプレスは世界中から就航のリクエストをいただくが、香川県の熱心さを受け、すぐに高松空港の就航を決めた」と述べたほか、初便の高い搭乗率や、今後の予約状況にも触れ、「このままいけば、直行便を毎日運航したい」とも話した。
 その後、くす玉割りがあったほか、香川県がネーミングライツ(命名権)を取得した航空機に「さぬきうどん号」と名付けたことも発表した。「さぬきうどん号」の名前は中国語で「讃岐鳥冬」、アルファベットで「SanukiUdon」と表記されている。
 高松からの便には146人が搭乗。香港行きの初便を利用した女性は、「とにかく四国から直通で行けるので楽。値段も安いし、香港が身近に感じられるようになった」と、うれしそうに話していた。


レクザムホールで「香川産業安全衛生大会」/厚生労働大臣賞に多田慎也院長

 労働者の安全や健康に対する意識を高める「香川産業安全衛生大会」が7月7日、高松市玉藻町のレクザムホールであった。
 大会は、香川労働局(辻 知之局長)や、香川労働災害防止団体連絡協議会(奥山環会長)などの主催。7月1日〜同月7日までの「全国安全週間」に合わせ、昭和50年から毎年開催している。今回で42回目。
 この日、会場には県内企業の代表者らなど約600人が出席。はじめのあいさつで辻局長が、「過重労働や仕事のストレスによる疾患はまだまだ多い。労働災害はあってはならない。ゼロ災害を目指していきたい」と述べた。
 その後の表彰式では、安全衛生活動が特に優秀な事業所13社、安全衛生水準の向上発展に貢献した個人5人に表彰状が贈られた。このたび、厚生労働大臣賞には、(独)労働者健康安全機構 香川労災病院の多田慎也院長が選ばれた。また大会宣言では、(一社)香川労働基準協会の安部哲朗専務理事が代表し、「誰もが安心して健康に働くことができる社会を実現するために、全力を尽くす」と、誓いを述べた。
 このほか、「事後の100策より事前の1策」と題したテーマのもと、神戸学院大学の中田敬司教授が話しを展開する特別講演もあった。