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自然の力借りて省エネ対策を/かがわ国際会議場で「全国緑のカーテンフォーラム」

 かがわ国際会議場(高松市サンポート)で5月21日、「第9回全国緑のカーテンフォーラムinかがわ」(香川県・NPO法人緑のカーテン応援団など主催)があった。
 緑のカーテンは、アサガオやゴーヤなどツル性の植物を建物の外側でカーテンのように育成し、省エネや節電対策につなげるもの。植物が夏場の直射日光を遮る役割を果たすことで室温上昇を抑え、結果的にクーラーの使用量などを減らせるという理屈だ。
 フォーラムは、この緑のカーテンを普及させようと2008年3月、沖縄県那覇市を皮切りに全国各地で開催されている。今回、県内で開かれたのは四国でもはじめて。
 同日、会場には県内外から約230人が参加。女優・木内晶子さんの開会宣言で幕を開け、その後、3部構成で行われた。
 第一部は、環境問題にも精通したフリーアナウンサー・生島ヒロシさんが、「カラダと地球の健康塾」と題したテーマで特別講演。生島さんは、朝起きてすぐに口をゆすいだり、歯を磨くことが認知症や心筋梗塞の対策にもなると言い、健康を保つためにも「口腔ケアは大事。決してあなどってはいけない」と述懐。
 このほか、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を挙げ、循環型社会の実現を目指すべきだと主張。「これからの時代、企業も環境に配慮した取り組みを実践していかなければ生き残れない」と話し、「いかに一人ひとりがエコを意識した生活に切り替えていけるかが重要になる」と強調。今からでもシャワーの時間や冷蔵庫の開閉回数を減らしたり、電池はなるべく充電式のものを使ったりするよう呼び掛けた。
 第二部の基調講演では、NPO法人緑のカーテン応援団の菊本るり子さんが登壇し、緑のカーテンの魅力や涼しくなる理由、上手な育成方法などを紹介。第三部のシンポジウムには木内さんをはじめ、県内で緑のカーテンの栽培に励む企業の担当者や県立高校の生徒らが参加し、パネルディスカッション形式で各々の取り組みを披露したりした。
 翌22日には、高松・坂出・直島の3エリアに分かれて緑のカーテンを視察する日帰りツアーがある。


4機関が連携/「たかまつソーシャルビジネス支援ネットワーク」5月16日付で発足

 高松市と日本政策金融公庫高松支店、高松商工会議所、香川県行政書士会の4機関が手を組み、地域活性化の促進を図ろうと、5月16日付で「たかまつソーシャルビジネス支援ネットワーク」を発足させた。この取り組みは四国で3番目、県内では初となる。
 同ネットワークでは今後、子育て支援や商店街の空き店舗対策など、地域社会の課題にビジネスの手法で解決しようとする事業者に対し、4機関が連携してサポートにあたる。
 事業者から相談を受けた場合、窓口の各機関はぞれぞれ得意分野を生かしながら、他機関のサポートメニューも提案できる。例えば、高松市市民活動センターは税務や会計相談、高松商工会議所は法律相談、香川県行政書士会は法人設立手続き、日本政策金融公庫は融資申込み、等々を専門に対応する。
 同日には、その調印式が高松市役所であり、大西秀人高松市長をはじめ、笠原真二支店長(日本政策金融公庫高松支店)、竹﨑克彦会頭(高松商工会議所)、岩城隆文会長(香川県行政書士会)らが出席。それぞれ協定書にサインした。
 はじめのあいさつで大西市長は、「市民のニーズに合う、さらに充実したまちづくりに生かしていきたい」と抱負。笠原支店長は、「ネットワークをフル活用し、地域のソーシャルビジネス発展に貢献したい」と意気込みをみせた。


東京五輪のエンブレム再公募/高松工芸高校の生徒らデザインに挑戦

 「2020年東京五輪・パラリンピック」公式エンブレムのデザイン再公募にこのたび、県立高松工芸高校(高松市番町 渡邊晋二校長)デザイン科3年生(当時2年生)の生徒ら30人が挑戦。応募した全29作品が4月25日〜5月10日までの期間中、同校玄関ロビーに展示され、訪れる人たちを魅了した。
 公式エンブレムは、デザイナー・佐野研二郎さんの盗作疑惑で白紙撤回となり、選び直しに。大会組織委員会が一般、子どもにもチャンスを与えようと、これまでの経験や受賞歴などを問わず幅広く公募。昨年12月7日正午に締め切られ、計一万四五九九点の応募が寄せられたとしている。
 はじめ、この公募の話しを聞いた同生徒らは、すぐさま「やってみたい」と満場一致。「日本らしさ」や「世界を一つに」をコンセプトに、周囲の意見も取り入れながら、一人ひとり個性あふれるオリジナルデザインを完成させた。
 彼らのデザインは、「日の丸」や「桜」、「手裏剣」、「着物」、「扇子」などを描いた、まさに日本をイメージさせるものばかり。五色のリボンで会場の結束を表現するデザインも印象的だ。
 日の丸に向かって鯉が昇るイメージのデザインを手掛けた増本結衣さん(17歳)は、「自分の思い描いたイメージを形にすることができてうれしいです。東京五輪に携われる、とても貴重な体験ができたと思います」と、笑顔で話した。
 大会公式エンブレムの採用デザインは4月25日、最終候補4作品のなかからA案「組市松紋(くみいちまつもん)」に決定した。作者はデザイナー・野老朝雄(ところあさお)さん。


署名数10万人目指す /高松城の復元を進める市民の会が瓦町FLAGで総会

 地元の経済団体らが結束し、日本三大水城・高松城の天守復元を目的に発足した「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)の総会が5月14日、高松市常磐町の瓦町FLAGで開かれ、今年度の事業計画や収支予算などを決めた。
 この日、同会会員ら約40人が出席。はじめに古川理事長が、「地方創生は観光が目玉。もっと香川県に観光客が訪れるよう市民の皆様の声をたくさん集め、復元に取り組みたい」と、あいさつした。
 今年度の事業計画は、最重要事業として、同会への協力を求める署名活動を実施する。今年8月〜平成30年3月までの期間中に署名数10万人を目指し、集めた署名簿は高松市に提出する方針。そのキックオフイベントが8月28日、丸亀町3町ドーム広場で開かれる。
 また、情報発信事業として、会報誌を来年1月頃に発行するほか、城の復元をテーマにした講演会を11月頃に開く予定。見学会事業では、山口県の毛利氏庭園・毛利博物館を7月に視察する。会員増加事業については、個人会員を200人に、法人会員を60社に引き上げる目標数値を設定。会費は会報誌の作成や見学会、講演会などにあてる。
 また今回は総会と合わせ、はじめて交流会を開催。そこでは徳島県小松島市出身の作詞家・東根泰章さんが参加し、自身が手掛けた高松城の応援歌「水城玉藻高松城」を初披露した。3番まであり、高松城の特徴や魅力を詞に乗せている。
 入会等の問合せは下記まで。
TEL:087-821-1651(高松丸亀町商店街振興組合) 


国内外の旅行関係者ら招き、四国の魅力存分にPR/「四国DC全国宣伝販売促進会議」

 来年4月1日〜6月30日にかけて実施される大型観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けた全国宣伝販売促進会議が5月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)であり、全国から集まった参加者らに四国の魅力を存分にアピールした。
 DCは、地元自治体や観光関係者らと、JRグループ6社が共同で行うキャンペーン。開催地の自治体と観光関係者は、観光資源の発掘や開発、おもてなしを実践し、受け入れ体制を整備。JRグループ6社は鉄道をつかって開催地への集中送客するほか、全国のJR駅や列車内でポスターを吊り下げるなどして四国の観光素材を宣伝する。このたび、四国4県で展開されるのは14年ぶりの5回目。
 この日の会議には、四国に誘客する新たな旅行商品をつくってもらおうと、招待された全国、日本と親交の深い海外(台湾・香港)の旅行関係者ら約400人が出席。全体では約700人が集まった。
 はじめに浜田恵造県知事が、「四国は一つであると同時に、それぞれが魅力に溢れ、多くの幸せを感じていただける島になっている。国内外からのお客様を暖かく迎えるため、四国一団となって取り組んでいきたい」とあいさつした。
 その後、4県の観光関係者らがそれぞれプレゼンテーターとなり、スクリーンを通じて各県の重要文化財や自然景観、レジャー、食材などを次々と紹介。香川県からは、金刀比羅宮の所蔵品を特別公開するとしたほか、四国遍路や栗林公園、希少糖スイーツ等を強調して売り込んだ。
 加えて、JR四国は来年4月1日から運行する土讃線の新観光列車「四国まんなか千年ものがたり」をPR。翌12日〜13日には、この日招待した旅行関係者らが、9コースに分かれて四国の魅力を体験する現地視察もあった。
 また、この会議と合わせて開かれた会見で、同キャンペーンの事務局を務める四国ツーリズム創造機構(高松市サンポート)の松田清宏会長は、「どれだけ宿泊していただいたかが、観光客数をみる一つの目安になる」と話し、「キャンペーン期間中、四国の宿泊客数を対前年比10%増にしたい」と目標を明確にした。