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「神山の奇跡」から考える。大南信也氏の講演会開催
地方の人口減少が問題となっている中、様々な取り組みで人口増加へ導いたNPO法人グリーンバレー理事長の大南信也氏による講演会が1月26日に旧善通寺偕行社(善通寺市)にて開催された。
同氏は1953年徳島県神山町生まれ。米国スタンフォード大学院修了後に帰郷し、家業の建設業を営むが、公共事業だけでは過疎を食い止められないとの想いから、仲間とともに「住民主導のまちづくり」を実践。
04年にNPO法人グリーンバレーを設立し、自分たちの町に必要になる職人や起業家、芸術家をピンポイントで逆指名する「ワーク・イン・レジデンス」などのプロジェクトを始動した。モノではなく人がベースの仕組みづくりを目指し、多様性あふれる人材が集う創造地域『せかいのかみやまづくり』を実践している。
講演では、若い世代の人たちが神山町でどのように新しいビジネスを展開していったかの様子と、農林業のみに頼らないバランスの取れた接続可能な地域づくりの取り組みについて語り、首都圏とは違った魅力ある地方創生への活動を公開した。
講演後の質疑応答では、善通寺をいかに活性化していくか想いを持った熱意ある質問が飛び交い、会場の熱が上がっていた。
新しい働きかたや暮らしかたを編み出した同氏の取り組みを、国内全体に浸透さすことで地方創生のツールに繋がってくることに期待ができる。
「高校生ビジネスプラン・グランプリ」/準グランプリは高松工芸高に決まる
| 経済ニュース
全国の高校生らがビジネスアイデアを競う「第3回 創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)の最終審査会が1月10日、東京大学の本郷キャンパスであり、準グランプリに県立高松工芸高校(渡邊晋二校長)のプランが選ばれた。
高松工芸高は全国で唯一、3年連続のファイナリスト進出校。エントリー総数264校・2333件の応募のなかから勝ち上がり、このたび、絞り込まれた10校に残った。同校は昨年の第2回でも10校に残り、審査員特別賞を受賞している。
今回、準グランプリに輝いたのはチーム「お遍路☆GIRLS」のプラン「おへんろレンタサイクル〜四国八十八カ所 慈転車(じてんしゃ)参り〜」。
四国八十八カ所の各寺に貸出・返却できるレンタサイクルを設置し、自転車での巡拝をサポートしながら地域活性化をはかるというもの。審査会では「完成度が高く、ビジネスの実現性もある。四国の地域創生にもつながる」と、高い評価を受けた。
さらに、同校は準グランプリに加え、チーム「TKK JK☆ズ」のプラン「Jump in →S(ストーリー)〜物語に飛び込め!〜」が、優秀プランに贈られる「高校生ビジネスプラン・ベスト100」に選ばれている。内容は専用アプリを使って自分や自分の子ども等が登場人物になれる絵本をつくるというものだ。
1月25日には、その授与式が同校であり、両プランを考案した生徒らが出席。日本政策金融公庫の舛田一彦氏(四国地区統轄)から表彰状が手渡された。
お遍路☆GIRLSの生徒(2年生)は、「本当にたくさんの人に助けられながらつくったプラン。準グランプリという結果は素直にうれしい。来年もグランプリを目指して頑張りたいです」と、目を輝かせていた。
琴勇輝関が高松信用金庫を訪問
大相撲初場所において、自己最高位で9勝6敗と勝ち越し、春場所には新三役に望みを繋いだ琴勇輝関(小豆島町出身)が凱旋。
佐渡ヶ嶽部屋の兄弟子、大関・琴奨菊が優勝を決め、パレードでは旗手も努めた琴勇輝関は、前日の興奮も冷めやらぬ1月25日、高松信用金庫を訪問した。
蓮井明博理事長から「5場所連続の勝ち越しおめでとうございます」と声をかけられた琴勇輝関は「これからも前に出る、自分らしい相撲を取りたい」と力強く宣言。職員との記念撮影やサインに気さくにこたえ、「琴勇輝関の活躍は、香川県民に元気、勇気、希望を与えてくれた。さらに上を目指し、郷土に大きなパワーをもたらして欲しい」(蓮井理事長)と期待を寄せた。